ジャニス・ジョプリン、という名前くらいは60年代のアメリカンミュージックに興味がない方でも耳にした事があるのでは。そのパワフルな歌声とシャウトは一度聞いたら忘れられない力というか魂のようなものが感じられます。
今回の映画では、貴重なウッドストックや初期のライブ、レコーディング中の動画も盛りだくさん。そして生前ジャニスが書いた家族への手紙、妹やかつてのバンドメンバーたちの証言をもとに構成されています。私がすごく意外だったのはジャニスがパワフルなその歌声やライブパフォーマンスとは裏腹に(あるいはだからこそ)、ものすごく繊細で傷つきやすい女の子だったということ。27歳というバイラ世代で若くしてこの世を去ってしまうわけですが、27歳とは思えぬ成功と、10代のころから変わらない孤独感、のようなものの狭間にすごく胸が熱くなりました。
ジャニスは自分が誰かに言って欲しかったことを、歌詞にして自分から皆へ発信していたように思うのですが、そういうのって暮らしている時代や場所が違ってもあるよなぁ、と思い。優しいことを言ってくれる人にはそのぶん優しく、とか、厳しい人の真意を汲み取ったり、とか、そういうことを考える余裕があるといいですよね。
芸術の秋は引き続き!次の週末も映画に行ってこようと思いました~!(編集マフユ)