組織に属しながら、自分らしくしなやかに働くバイラ世代7人のバッグとバッグの中身をご紹介。バッグの中身を通して見えてくるものとは…⁉ 会社のご自慢ポイントや働き方もあわせてチェックして。
1.自分も会社も社会も、ウェルビーイングを意識したしなやかな働き方
ロート製薬 経営企画部兼「明日ニハ」プロジェクト
二瓶真衣さん(37歳)
留学、復職の経験を経て社内起業をサポート
【MY BAG】NIKE バックパック
会社から「歩くこと」を推奨されているため、動きやすいことが大事。カジュアルな通勤の相棒で3年間愛用
What's in my bag?
1ビジネス書は電子で小説は紙で読む派 移動時間は読書をすることが多い 2ウェブ社内報「SHI ROHTO+」の社内周知グッズの付箋 3「明日ニハ」プロジェクトから生まれた商品 社内ベンチャー支援で企画立ち上げから伴走しているアイウェアブランド「eye for three」のメガネ。フレームは目薬容器の廃棄プラスチックを再利用 4プロジェクト卒業記念のカードケース 2011〜13年に関わった震災復興支援の公益財団法人「みちのく未来基金」での恩人からもらった記念の名刺入れ 5柄ノートはプライベート用無地ノートは仕事用 憧れている社内の先輩にならって、ノートでジャーナリング 6全社員が携帯している活動量計。歩数に応じて社内通貨に換えることができる 7おやつを常備♪ ナッツと母の手作りの干し柿が欠かせない
様々な制度を活用しながら、自分・会社・社会の「ウェルビーイング」を深める
多角的な事業を広げるロート製薬。そこで働く二瓶さんの経歴は実に多彩。バッグの中身も、仕事での思い出や成果にまつわるエピソードが満載!
入社3年目で東日本大震災を体験、復興支援室へ。
「部署横断型のプロジェクトで、20代に貴重な時間を過ごせました。さらに、会社で副業が認められたのを機に、社外で故郷福島のお酒を紹介するプロジェクトに参加。ロート製薬の営業の仕事と並行して、自分のしたいことと社会への還元というテーマについて、内省する機会になりました」。
一念発起した彼女は、’18年に退職。34歳でボストンに語学留学し、1年後にはUCバークレーで経営管理を学んだ。
「10年間、組織で働いて学んだことを棚卸しするような1年でした。あらためてそこで『ロートって面白い組織だな』って」。
社内制度を活用し、2年後に復職。コロナ禍直前のことだった。復興支援、副業、退職、留学、復職、と、ロートでしかできない制度を実体験して、現在、二瓶さんが関わる仕事のひとつが、社内起業家の支援。
起業する社員のチャレンジに伴走し、社内外を横断して人々をつなぐ。
「会社全体がウェルビーイングに向けて総合的に考えているので、自分でも大きなテーマとしてとらえています。私にとっては、可能性を開くことがウェルビーイング。やりたいことができること、その先に喜んでくれる人がいること、そして、人の可能性も広げられることも。会社で働くことが、そこにつながっていることを実感しています」と、大きくうなずいた。
わが社のご自慢
多様な働き方を認め社員の可能性を広げてくれる
「社外チャレンジワーク」「社内ダブルジョブ」制度があり、7年前から社員の副業を認めている。また、復職が可能な退職制度も。ちなみに社員の約6割が女性
社内ベンチャー支援制度「明日ニハ」プロジェクト
二瓶さんが携わるプロジェクト「明日ニハ」は、希望者が全社員に向けてビジネスプランをピッチ。社内クラウドファンディングで出資を得ながら起業できる制度。事業テーマはウェルビーイングに関するもの。社内通貨を使って出資と応援ができる
「健康経営」をテーマに社員のヘルスケアを重視
製薬会社として、まずは社員から健康でいなければ、という理念。社員全員に活動量計が配られ、一日8000歩と20分間の早歩きが推奨されている。歩数は社内の仮想通貨ポイントに。運動会も開催
2.ファッションブランドを支える縁の下の力持ちのワークスタイル
マッシュスタイルラボ 生産管理本部「ミースロエ」ブランド責任者
高橋 彩さん(38歳)
女性中心の職場でブランドの立ち上げに関わる
【MY BAG】WESTOVERALLS巾着ミニバッグ
小柄なので、全身のコーデバランスをとるためにミニバッグ派。中でも巾着型が大好きで、集めている
What's in my bag?
1エコバッグは用途別に大小2個持ち エコバッグは大小二つのサイズを使い分け 2調光機能がありサングラスになるメガネ ブルーライトカットのメガネ。調光機能があり、日光に当たるとサングラスになる 3社用スマホにはブランドステッカーを 社用スマホはシンプルなケースに。業務用の共通SNSアプリが導入され、基本的な連絡はそちらで 4持ち歩くコスメはパッケージがミニサイズのものに限定。「Celvoke」のアイシャドウ、「FEMMUE」のパウダー、「to/one」のリップ・ルミナイザー・美容液、「COSKICHI」のリップクリーム、「giovanni」のヘアケア 5ミニサイズコスメをキャラポーチにIN コスメはキャッチーでコンパクトなポーチの中に。「クスリと笑えるキャラクターものをついつい買ってしまいます」
同じ女性として尊敬できる仲間と一緒に、サステナブルなブランドを支えていく
PCを持ち歩かないので身軽です。商談などで外出するときはエコバッグを活用しています」と高橋さん。昨年からスタートしたサステナブルなブランド「ミースロエ」の商品管理を担当している。
「たとえば、今着ているデニムは資源の削減・効率化に取り組む国内工場で作っています。素材の生産背景や環境承認の証明などを調べ、コストや納期と照らし合わせて採用、管理するのが私の仕事。また前期の実績から今後の素材を提案したり、資料作成もします。簡単にいうと縁の下の力持ち、ですね」。
入社して6年、型数の多いブランドで、充実した経験を積んできた。「でも、何か少し変わりたいなと思っていたときに、新しいブランドの立ち上げにぜひ、と声がかかりました」。商品管理もPRも、各担当が一人ずつ、という異例の少人数体制。「ターゲット層と同じ30代女性が多く、チーム意識が強いです。ディレクターの坂上典子を中心に、みんなが欲しいと思うものを一から話し合える職場は刺激的。忙しいのにみんないつもキラキラしていて、尊敬します」。風通しよくコミュニケーションでき、助け合える職場環境にも感謝しているそう。
「私たちの作る服で、少しでも環境問題や社会問題に貢献したい。そのためにもミースロエというブランドをもっと知ってもらいたい! 将来的に、こうした服を着ることがみんなの当たり前になっていくことを願っています」と高橋さん。十数人の頼れる女子チームが力を合わせ、会社から社会へ、新しい風を吹かせようとしている。
わが社のご自慢
ワークライフバランス向上のための取り組み
月に一度の「プレイフライデー」では、プライベートを充実させよう! と、18時での終業が推奨されている。また、本社ビルの中に事業内保育所「マッシュの森保育園」があり、マッシュグループの従業員には保育料の優遇があり、臨時利用も可能
社食が美味しい♡ さらに社内を楽しめるイベントも
本社1階の社食は「PARIYA」と提携。健康によく美味しいと評判。オーガニックワインが充実のショップもあり! コロナ禍で休止中だけれど、社内でヨガや瞑想教室などのイベントも開催されていた
“ウェルネス”をテーマに自分を高める休暇がある
スポーツや勉強など、自分を高めるアクティビティのために取得できる「ウェルネス休暇」制度。3カ月に1回申請できる
3.バックパックでアクティブに! 美容家電マーケティング担当の働き方
パナソニック ビューティ・パーソナル事業部 ビューティ国内マーケティング課
西條琴子さん(30歳)
社内でキャリアを積み、異動。美容家電のマーケティングに
【MY BAG】BRIEFINGバックパック
週2回の出勤では社用PCを持ち歩く。国内出張も多いので、1泊くらいの荷物も入る大きめの頑丈なリュックが頼れる
What's in my bag?
1サブバッグには水筒とみかん休日は書店やアートを巡る散歩が趣味。渋谷「SPBS」で購入したニットバッグや布トートを仕事のサブバッグとして使っている 2手書きのノートはその時々で好みのデザインを選んで無地のノートとスケジュールノート。仕事のタスクや打ち合わせのメモ、本の感想などを書くひと言日記も兼ねている 3数字を扱う仕事。電卓は入社以来の相棒 4移動中はイヤホンでポッドキャストを。お気に入りの番組は「OVER THE SUN」 5自分自身が関わるビューティケア家電マーケティングを担当する「バイタリフトかっさ」を日々愛用。携帯用電動歯ブラシ「ポケットドルツ」も 6読書好き。益田ミリさんの本は何冊も持ち歩くほど 7出張にそのまま行けるコスメポーチ携帯用の加熱式アロマポットなど、自宅でも出張中でも使える香りアイテムはポーチに入れて常備
商品を知り、広め、使う人に喜んでもらう仕事を通じて、世の中をよりよくしたい
「バイタリフト かっさ」「バイタリフト RF」など、ビューティ家電のマーケティングを担当している西條さん。出勤は週2回だけれど、オフィス間の移動や国内出張も多いため、スニーカーとリュックでアクティブに通勤している。
「部署は8名中7人が女性、それぞれに担当商品があり、年代もバラバラ。オフィスで直接会う機会は少ないのですが、毎朝、社内コミュニケーションのために書く所感メールから、それぞれに芯がありつつ可愛い性格がうかがい知れて楽しいですね。育休で時短勤務中の方や、部内メンター制度で、入社から成長を見守ってきた後輩もいます」。
新卒入社後は、数字を通じて全体の販売市場を把握する仕事に。生活必需品である洗濯機にはじまり、需要を創造してゆく美容家電を担当することで、商品の販売を伸ばすために具体的なアクションを起こす面白さを感じた。商品マーケティングに興味を持ち、社内研修制度を活用して、必要なスキルを蓄積。自分の意思表示にもなり、学びの場を通じて興味のある分野とのつながりもできたと振り返る。そして念願かなって、昨年夏、現在の部署へ。
「今は日々勉強。自分も大好きな商品たちを、いかに多くの人に『欲しい!』と思ってもらえるか、頭を悩ませています」と西條さん。会社と自分のこれからについて聞くと、こう答えた。「会社全体に『世の中をよりよくしたい』という志があるように思います。私も、その思いはずっと持ち続けながら、まずは今の仕事で一人前になって、自分を完成させていくことが目標です」
わが社のご自慢
社内に頼れる人間関係を構築するメンター制度
新入社員一人につき、部署内で年齢の近い先輩が一人メンターとなり、仕事とプライベートの面倒を見る。また、30代のメンター制度では部署をまたいで、キャリアアップやステップアップの相談ができる
福利厚生の充実と自由な働き方をいち早く取り入れた
福利厚生のための「カフェテリアポイント」があり、社内製品の購入や学習補助に使える。また、リモートワークやシェアオフィスのシステム導入など、自由な勤務体制もいち早く整えられた
「チャレンジ休暇」など、社員の自発的挑戦をサポート
リフレッシュや自己成長のために10日間の休暇を取得できる「チャレンジ休暇」や、女性社員を対象に、管理職としての活躍を視野にスキル向上を図る「キャリアストレッチセミナー」がある
4.産休明けの職場復帰も自分らしく。選んだのはマルニの軽量トート!
サイバーエージェント (株)CyberZコーポレート戦略室 広報 チーフ
北村瑠美さん(30歳)
社内異動公募制度で広報に。育児と仕事の両立に奮闘
【MY BAG】MARNIトートバッグ
PCが入って軽く、肩かけできて丈夫なので週3日の通勤で愛用中。昨年春に、産休から職場復帰するタイミングで購入
What's in my bag?
1腕時計で、ONとOFFのスイッチを! 仕事中はアップルウォッチでタスク管理。子どもの送り迎えのタイミングで時間が見やすいアナログウォッチにつけ替え 2社用PCは縦型ケースで、バッグの中にすっきり 社内PCには愛するわが子(双子!)の似顔絵ステッカーを。PCケースの外ポケットに、アイケアなどのコスメポーチとメモを入れている 3名刺と名刺入れは、広報の仕事に欠かせない! メインの名刺ケースは、自分の名刺、担当役員の名刺、いただいた名刺と3つの仕切りで分別。下のピンクのケースはいただいた名刺の整理用予備。ストラップつきのカードポーチには社員証などIDを入れている 4コミュニケーションの糸口になる占い本 ゲッターズ飯田さんの占い本は、初めて会う人との会話の糸口に 5リモート会議用のマイクつきイヤホンと充電器を常備 6ほぼ電子マネー派。小さなポーチに小銭を
挑戦を応援してくれる会社だから、自分らしい働き方、生き方を見つけて選べる
「サイバーエージェント」と関連会社「CyberZ」の広報を担当。双子のママでもある北村さん。トートバッグのカラフルな中身を見ると、コミュニケーションとマルチタスク管理に長けたグッズが充実。
「産休取得後はフルタイムで職場復帰することが希望でした。週3日は8〜17時で出社、週2日はリモートワークの『リモデイ』を活用して、同じ会社で働く夫と家事を分担。プライベートの時間も確保できています。『双子の育児は大変そうだから時短勤務で』と、自動的に制度に組み込まれることはなく、自分の意思で働き方を選択できました。復帰後は、自分が前に出るより、会社のビジョンを実現したい、働く社員を一番に応援したいとより強く思うように。あらためて、広報は天職だと感じています」
社内人材活用制度を通じて現在の働き方に。「年2回の『キャリチャレ』期間で、130もの部署が人材募集。興味を持った社員が手を挙げ、社内転職ができるんです。私は、新卒から4年間、広告営業を経験して、人と話すことが好きな自分に合った仕事――これだ! と志願して『CyberZ』の広報に」。さらに、“十人十色の女性の働き方を応援する”社内横断組織「CAramel」、社内サークルのヨガ部にも参加。
「挑戦を応援してくれる会社」と北村さんは語る。「コミュニケーションが活発で、社員一人ひとりに興味を持ってくれる。ライフステージが変わっても、常に相談できる人がいる。その空気感が魅力的で、ずっと働き続けたいですね」
わが社のご自慢
独自の社内異動公募制度「キャリチャレ」
部署での勤続1年以上の社員を対象に、希望する他部門やグループ会社への異動をチャレンジできる。受け入れる部署側も、ポータルサイトで熱心な人材募集を行うなど、社内で幅広い選択肢がある
ライフステージに合わせた女性活躍促進制度が盛ん
女性特有の体調不良や妊活などの通院を周囲に知られず取得できる休暇「エフ休」や、卵子凍結補助など、女性が働きやすい職場環境の向上を目指す「macalonパッケージ」。また、女性社員の横断組織「CAramel」では会社への提言も行っている
事業部を横断・縦断して社員が自由に交流できる
会社の承認を受けたサークル活動。社員が5人以上集まれば自由なテーマで申請できる。また、上記の「CAramel」のほかダイバーシティ推進プロジェクト「CAlorful」など、社内横断組織も活発
5.ギャル文化とともに育った30代のお仕事バッグと自由な働き方
エイベックス・エンタテインメント アーティストPRプランナー兼アーティストメディア宣伝
米川 慶さん(35歳)
オープンデスクで二つのチームを兼務
【MY BAG】rag & boneショルダーバッグ
週1日出社、ほかは撮影や収録などの現場がメイン。動きやすいクロスボディが必須で、中でもこのバッグがいちばん容量あり
What's in my bag?
1毎朝飲んでいるインナーケアサプリ 乳酸菌やビタミンサプリは必需品 250個以上所有しているサングラスと伊達メガネ。服に合わせて毎日つけ替える 3PCとスマホには、友人や趣味の仲間、担当アーティストからもらったステッカーを 4ふわふわポーチにはマウスウォッシュ、ヘアオイル、フレグランスなど 5乾燥対策の必須コスメをコンパクトなポーチに リップとグロス、保湿クリームなど最低限マストの化粧品はここに 6一日1回以上飲むこだわりフレーバー 「スタバの抹茶ティーラテ・オール90℃ソイミルク・ホワイトモカシロップ」こだわりぬいたカスタムフレーバーで、毎日1杯以上飲んでいる
自由な働き方を通じて最近、この先の自分を俯瞰できるようになった
「エンターテインメントの会社なので、基本的に楽しいこと好きの人が多いです。つらいことがあっても前向きで、いい意味で自由」と米川さん。
物心ついたときから“ギャル文化”とともに育ち、その頂点といえるエイベックス・エンタテインメントに新卒入社。現在は、アーティスト倖田來未さんのPRプランナーと、約15名からなるメディア宣伝部の雑誌web媒体チーフとして二つの部署を兼務。「前者は曲を軸に届け方を深く掘り下げる。後者は外部に対して広く売り込んでいく。タスク人間なので、それぞれの予定を書き込むのですが、来年夏までカレンダーはびっしり」。
オフィスより集中できるカフェや自宅、現場がメインだから、機動力の高いバッグも欠かせない。ここ数年、朝は運動をしたり、ときにはワーケーションを取ったり、自分らしい働き方ができるように。仕事について、客観的に見つめ直す機会にもなったと語る。
「何かをするときに、楽しいかどうか、ワクワクするか、徹底的に考える。ぶれない軸を会社で得ました。ここにいたことが財産になる、誇れる会社だなあと思っています」。そうして今は、30代後半からの新しい自分像を探っている最中なのだそう。
わが社のご自慢
ポータルサイトで自己PRや人事評価
会社専用のポータルサイトが充実していて、社員ブログなど読みごたえあり。自分の仕事の目標、広くチャレンジしたいことなどを記入し、人事評価につなげることもできる
社内イベントは最高! アガる福利厚生も多い
お祭り好きのプロが集う会社なので、コロナ前に開催していた全社パーティは最高の盛り上がり!ワーケーションや娯楽にも利用できる施設が多く、育休などの制度も整っている
6.時短勤務中、子どものお迎えグッズも入るフレキシブルなレザーバッグ
ニューユニークス インテリアコーディネーター
北村知美さん(34歳)
リノベーション会社で産休を取得後、時短勤務中
【MY BAG】ZUCCaワンショルダー
10〜17時の時短勤務中。子どものお迎えグッズもしっかり入り、仕事場ではきちんと見えるフレキシブルなレザーバッグ
What's in my bag?
1iPadでは、主に仕事の資料作り 外ではiPadを使うことが多い 2携帯ストラップがお財布代わり 「ajew」のカードケースつき携帯ストラップ。「SAGAN VIENNA」の小銭ケースと一緒にお財布として使用 3長財布は10年前に父からもらったもの。電子マネーがほとんどなので、お守りとしてバッグの中に 4サブバッグは家具メーカーのノベルティ PCを持ち歩くときのサブバッグ。ソファの張り地を使っているので丈夫 5ランチにはお弁当を持参しています 「stojo」の折りたたみ式お弁当ボックス。ひとつには家からご飯とおかずを詰めて。もうひとつにはコンビニのサラダのパックを移し替えてランチに
シンプルにこの会社と働く人たちが好きだから、長く働き続けたいと考えている
北村さんが働く「ニューユニークス」は、リノベーションブランド「nuリノベーション」を運営。1名が育休、北村さんを含め2名が育児時短勤務中だ。
「社員数30名なのでみんなの顔がわかります。デザインなどのセンスのよさに刺激を受けるのはもちろん、子どもがいる働き方に関しても経験者に気軽に聞くことができます」と語る。インテリアコーディネーターやアドバイザーに従事していたセンスのよさは、すっきりしたカラートーンで統一したバッグの中身に表れている。
2021年に約1年の産休を経ての復帰後は、積算業務などのオフィスワーク中心に変えた。「子どもの体調不良などで、お客さまとのアポイントがずれてしまうのは申し訳ないので、しばらく内勤の働き方にして、様子を見ることにしました。社内の距離が近く、トップと直接相談できるのもありがたかったです」。
暮らし方の広い提案を行うという仕事なので、長い目で見て、今の業務や生活の経験がこれからに生かせると考えている。「人の役に立つ人でありたい、という目標が昔からあるんです。この先も、会社の中で、それを基準に働けたらいいなと考えています」
わが社のご自慢
センスを磨ける手当や、図書資料室も
おしゃれな空間を提供する会社として、社員が自身のセンスを磨くために投資できる「おしゃれ手当」が。また仕事に生かせるデザイン書などを注文できる「NU図書」のシステムも
社内コミュニケーションが活発、仲よし
月初に1回「スタート会」として、チームで食事に行く会費を会社が負担してくれる。社員たちの年も近く、コミュニケーションが活発。社内表彰のイベントも年4回開催されている
7.セリーヌの相棒トートに仕事と育児のお助けアイテムをイン
パーソルキャリア dodaプラス事業部 ユニットリーダー
竹内里香さん(35歳)
育休中に一時的に就労できる制度でスムーズに復職
【MY BAG】CELINEトートバッグ
必需品がすっぽり入るジャストな大きさ。どんなオフィスルックにも合わせやすい上品な色で、毎日使っている相棒的バッグ
What's in my bag?
1子どもの支度で忙しい朝は薬を飲み忘れがちなので巾着に予備の薬を常備 2コスメは最低限で、なるべく身軽に 同僚たちから「気分が上がるように」ともらった応援品は常にポーチに 3電動歯ブラシは「ポケット ドルツ」を長年愛用 4疲れたときは香りで脳内を切り替え ヨガの先生の影響で始めたアロマ。育児や仕事のスキマ時間の大切な癒し 5作業効率を重視して、マウスも常に携帯 リモートと出社が半々のため、PCは常にバッグに 6プライベート用と仕事用で使い分け オンライン会議はマイクつき有線、プライベート用はデザイン重視 7SLGは落ち着いた色みで統一しつつ、バイカラーで華やかさを
悩みごとがあったとき、寄り添ってくれる仕組みがあることが安心感につながる
人材サービスを手がける「パーソルキャリア」で、法人と個人をつなぐ転職支援を担当する竹内さん。社内制度で立候補し、憧れていた現在の営業職へ異動。リーダーを任されるまでになった。しかし、その後キャリアに悩んだそう。
「不妊治療の最中で、キャリアアップを目指すのか、家庭に比重を置くのか悩んでしまって」。
無事授かった第一子の育休中に気づいたのは、仕事への思いだった。「育児の合間に仕事の情報を追っている自分がいて。社会とのつながりも恋しくなっていました」。保育園が決まらず復帰のめどが立たないなか、「育休ウェルカムバック制度」を知り、「ぜひ、やりたい」と連絡をしたそう。一日3時間ほどのオンライン勤務で、主に新人研修のロールプレイングを担当。「少しの勤務でも仕事の勘が戻ってくる感覚が。新人との関わりも刺激になり、復帰にさらに前向きになれました」。社員の不安に寄り添う制度があるという安心感が、社内の雰囲気のよさにつながっているという。
「私なりのやり方で、大好きな仕事を一生続けたいです」。そう語る竹内さんの持ち物は、ミニマルながらもうまく気分を切り替えるアイディアがちりばめられていた。
わが社のご自慢
育休中でも一時的に短時間の勤務ができる
社会から離れることによる孤立感を減らすため、希望があれば一時的に働くことができる「育休ウェルカムバック制度」。段階的に復帰していくことで育児との両立の不安感軽減にも
勤務時間や場所を柔軟に選択できる「FLASH」
キャリアやライフステージに合わせ、働く日数・時間・場所・休職を選択できる制度。介護や治療から、趣味やボランティアまで理由は自由で、「FLASH」を使ってMBAを取得した人も
撮影/宮下昌生〈hannah〉、木村 敦 取材・原文/久保田梓美 ※BAILA2023年5月号掲載