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スタイリスト辻 直子さんが語るハイヒールの魅力「ヒールは私を“とっておき”にしてくれる」

スタイリスト辻 直子さんが語るハイヒールの魅力「ヒールは私を“とっておき”にしてくれる」

私たちのファッションにおいて、靴はどんな役割を持ち、どんなきっかけを連れてきてくれるのか。今回はスタイリング面から考察。スタイリスト 辻 直子さんに、ハイヒールが持つ魅力について聞きました。

ハイヒールが持つ魅力とは

辻 直子さん

スタイリスト

辻 直子さん


BAILAが提案し続けている「きれいめフェミニン」の女性像をつくりあげたといっても過言ではないトップスタイリスト。ベーシックながらも自身の“好き”を軸にしたブレないスタイルは、多くの女性にとって憧れの的。チャーミングな素顔がのぞけるインスタ@naoko.tsもぜひチェックして。

“ヒールは私を「とっておき」にしてくれるもの”

私がヒールを好きな理由はすごく単純。見た目が理想的で、私に似合うと思うから。コーデの仕上げに履くだけで、私らしいスタイルになるんです。そう語ると「自分らしさはどう見つけるんですか?」とよく聞かれますが、その質問が出る時点で答えを自分の外側に探しているなと感じます。「流行っているから」で選ぶのは、自分を中心に考えていない証拠。私はそれが自分にとって「“とっておき”かどうか」がいちばん大事。もちろんほかのデザインの靴を履くときもあるけれど、ヒールが特別ということだけは絶対に変わらないんです。

振り返ると、アシスタント時代から常にミニスカートにハイヒールでした(笑)。当時、ロンドンで「ジミー チュウ」に出会ったときの衝撃は今も忘れません。日本では見たこともないフォルムや色合い、ヒールの高さに「これを履いたらどんなに素敵になるんだろう!?」と心が弾んで。小さな面積に世界が詰まった靴に足を入れたとき、「死ぬまで履き続けるんだろうな」と確信したんです。それ以降、どんなときもハイヒールを履き続けていたことで、スタイリストとしても個人としてもトレードマークになり、まさに大きなきっかけをつくってくれたものとなりました。

つまり「自分らしさ」なんて、簡単に見つかるものではないんです。SNSで簡単に正解が手に入ると思ったら大間違い。20代のときは「可愛い」を並べているだけでもいいけれど、30代になったら、もっと自分の内側にフォーカスして、頭と心を使って本当に心惹かれるものを探してみてほしい。そしたらいつかきっと、自分らしいということがどういうことかわかるようになるはず。

よかったら一度、履き慣れたスニーカーを脱いでハイヒールに足を通してみてください。もちろん、今の時代にスニーカーが便利なのはわかります。リーズナブルで、楽ちんで、どこへでも行ける。でも、楽だからという理由だけで、自分のおしゃれの可能性を閉ざしてしまうのはもったいない。ヒールの靴は100%、あなたの中のスイッチを押してくれます。そしてヒールを履いて歩く姿は、それだけで誰よりも素敵に見えるはず。試してみて、やっぱり痛い!大嫌い!と思ったら脱げばいいだけ。この春、まずは知らなかった世界に飛び込んで、自分だけの「とっておき」を探してみませんか。

ジミー チュウ

「リースのときにひと目ぼれしたのを、今でも覚えている『ジミー チュウ』のベルベットとチュールが印象的な一足。ロングドレスのスリットからのぞくこの存在感をコーディネートに生かすのが大好きなんです」(辻さん)

ハイヒール

「私の靴の選び方は、6割が普遍的なパンプスで、4割が遊び心が詰まったハイヒール。履くたびに気持ちを高揚させてくるような、振りきったデザインのほうが意外と長くつきあえるんですよ」(辻さん)

※BAILA2026年4月号掲載

BAILA編集部

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30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。

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