私たちのファッションにおいて、靴はどんな役割を持ち、どんなきっかけを連れてきてくれるのか。今回は男性視点から女性の靴について考察。スタイリスト 池田 敬さんに、女性靴が持つ魅力について聞きました。
男性視点から考える女性靴とは

スタイリスト
池田 敬さん
BAILAをはじめ、数多くの女性誌で活躍する大人気スタイリスト。俳優やタレントからの信頼も厚く、CMや広告の分野からも指名多数。メンズならではの視点でキャッチした、今どき感のあるコンサバスタイルが洒落ていると評判。軽快な関西弁が小気味いい、まさにアニキ的存在!
“ボトムをはじめ、ネイルの色まで。メンズにはない組み合わせにワクワクする”
女性誌の靴のコーディネートって、本当に面白いんですよ。サンダルを履くとき、つま先が見えるから「じゃあネイルは何色にしようか」とか「今日はオフの企画だから明るい色にしよう」とか、メンズにはない無限の遊び方がある。ボトムのアイテム数もスカートを含めてメンズとは圧倒的に違いますから、スタイリストとして何通りもの組み合わせを提案できるのは何回やっても新鮮に楽しめます。
また、よく「靴は性格を表す」とも言われるけれど、女性のスタイリングにおいては特にそう思う! たとえば、ポインテッドのようなとがった靴を好む人は、ハキハキしていて自分の意見をしっかり持っている強い女性のイメージ。逆にバレエシューズのような丸みを帯びた靴は、なんとなく穏やかで可愛らしい印象。実は僕がBAILAのスタイリングをするとき、大切にしているのが「印象の引き算」なんです。ほんのり甘さが効いたBAILAのスタイルには、大人らしいスマートな女性像をつくるために、スカートだったらポインテッドトゥやヒールを合わせてエッジを効かせる。そうやって、あえてマイナスをつくることで、「この人はおしゃれをよくわかっているな」という余裕が生まれると考えています。

BAILA2025年5月号内の「合言葉はsomething sweet」という企画での池田さんのスタイリング。スカートの小花柄の中にあしらわれているオレンジを拾って、チアフルなポインテッドを合わせたのだとか。
今季BAILA読者の皆さんにおすすめしたいのは、デザイナーが交代して勢いが増している「ディオール」の新作。可愛らしくて、でもカッコいい。そういうシューズをさらっと、自然体で取り入れている人を見ると、やっぱり素敵だなと思います。
靴はその人の正体といいますか、自分をどう扱っているのかが最も出るところだと思っていて。職業柄、街や電車で、ついつい足もとを見てしまうのですが、靴がきれいな人はきっと他人への思いやりも持っているんだろうなと感じます。汚い靴を履いている人に仕事を頼もうとはなかなか思えないように(笑)、足もとへの気づかいは、その人の人間性そのものに通じている気がします。

(上)オープントゥにバックスリング。レディな要素がふんだんに詰まったとびきりの一足・(下)クラシカルだけれどモダンなチェック柄にときめく。ともに「ディオール ボウ」(4)¥170000/クリスチャン ディオール(ディオール)
※( )内の数字は編集部で計測したヒールの高さで単位はcmです ※BAILA2026年4月号掲載

BAILA編集部
30代の働く女性のためのメディア「BAILA」。ファッションを中心にメイク、ライフスタイルなど素敵な情報をWEBサイトで日々発信。プリント版は毎月28日頃発売。


























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