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猫の日記念♪ あの映画のあの猫さん

2月22日は猫の日。というわけで、ほかのサイトでもさまざまに猫の話題がとりあげられていましたが、BAILA公式サイトでも猫が印象的に出てくる映画を、ほんの少しですがピックアップしてみました。
猫の日記念♪ あの映画のあの猫さん_1
『ティファニーで朝食を』(C)Everett Collection/amanaimages
まずは、いわずとしれたオードリー・ヘプバーン主演の映画『ティファニーで朝食を』(1961)。オードリー演じる主人公ホリー・ゴライトリーが飼っている猫さん。ベッドで眠りをむさぼるホリーを「早く起きて」と起こそうとする“演技”を見せてくれます。
劇中、階段からパーティのゲストの肩にぴょんと飛び乗って襟巻きかのように首に巻きついて見せたり、ごはんをもらうためにキッチンの上でのびをして、美しいフォルムを見せてくれたかと思えば、雨の中タクシーからホリーに「自由になりたいはず!」と外に出されてしまったりも。

最後まで名前のないままの登場ですが、実はこのネコさん、いろいろな映画にご出演のベテラン猫優で、本名はオランジィ(Orangey)さんというのだそうです。

猫=自由気まま、という印象は本作のホリー・ゴライトリーに相通じるところがある特徴。きれいで気高く、だけどさびしがりやなところもあって。猫さんの名演技(?)とともに楽しみたい名作なのです。
猫の日記念♪ あの映画のあの猫さん_2
『ビッグ・フィッシュ』(c) Everett Collection/amanaimages
続いて紹介するのは『ビッグ・フィッシュ』(2004)。ティム・バートン監督らしい、ファンタジーに満ちたこの作品。

長い間仲たがいしている父エドワードと息子ウィル。その理由はアルバート・フィニー演じる父・エドワードがあまりにも“ホラ”話ばかりをすることに業を煮やし、「恥ずかしい思いをしたのは父さんなんだよ」と、ウィル(ビリー・クラダップ)が言い放ったことに始まるのですが、そのホラ話がまた、摩訶不思議で、本当とは思えないけれど、本当かもと思いたくなるような笑顔に満ちたお話なんです。若かりしエドワードを演じるのはユアン・マクレガー。彼が家を直してあげるジェレミー(ヘレナ・ボナム・カーター)がたくさんのネコさんたちと一緒に住んでいて。一匹一匹がなんだか可愛らしいんです。

エドワードが倒れたことで、再び会話を交わすことになる父と息子。その父の“ホラ”話が果たしてなんだったのか。たくさんの猫さんたちはもちろんですが、話の真骨頂はやはり父と息子の関係。さらに、夫と妻、ひいては人と人のかかわりについて、観終わった後にゆっくり考えたくなるお話です。
猫の日記念♪ あの映画のあの猫さん_3
『ゴースト/ニューヨークの幻』(C) Mary Evans/amanaimages
そして最後は『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990)です。え?他にも『甘い生活』(1960)、『ゴッドファーザー』(1972)、『猫が行方不明』(1996)とか『長くつをはいたネコ』(2011)とか『魔女の宅急便』(1998)とかあるじゃないの? というご指摘もあるかもしれません。ですが、このネコさんの横から見たときのフォルムと、「にゃあああっ」(聞きようによっては「しゃああああっ」)という鳴き声が、ザ・猫さん、という感じで、登場シーンも長さもわずかですが、非常に印象的なんです。

暴漢に襲われてあえなく亡くなってしまったサム(パトリック・スウェイジ)が、恋人のモリー(デミ・ムーア)のところに訪れます。もちろん、モリーには見えないのですが、猫さん(劇中では「フロイド」と呼ばれています)は気づくんです、なんかいる!と。
そこでこのフォルム&にゃあああっ、です。猫には人間が見えないものも見えるのだ、ということを教えてくれるという意味でも、このシーン、ちょっとだけですが、インパクトがあります。映画の前半のほうのシーンです、ぜひご覧くださいね。
いかがでしょうか、偏愛でピックアップしてしまいましたが、愛猫家の皆様には物足りないかもしれません。また別の機会で別の作品をご紹介できたらと思います♡
文/絵都針子

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