“センスのいい人”になりたいけど気張っておしゃれするのはちょっと恥ずかしい。そんなバイラ世代の切実な思いをかたちにしてくれる話題のブランド「ミースロエ」。デザイナー坂上さんと“頑張りすぎないおしゃれ”について考えよう。今回は「さりげなさ」をテーマに、ニットとパンツで3つのスタイルを提案。
さりげないって?
スタイルよく見えることが必ずしもおしゃれに直結するとは限りません。
私がデザインを考える上で大事にしているのは
今っぽい“おしゃれな体”に見えること。
たとえばウエストの切り替えや裾のカッティング、袖口のニュアンス。
ハンガーにかけていると気づかないぐらいちょっとしたことだけれど
袖を通すと“なんだか洒落てる”と思わせる、説得力のあるディテール。
“さりげない”って、まさにそういうことではないでしょうか。
(坂上さん)
くしゅっとたるんだ袖口はそれだけでおしゃれなムードになる
ウェーブラインを描くユニークな袖は、腕を通すとくしゅっとたるんで、まさに“さりげない”おしゃれ感を発揮。のびのいいリブ素材と身幅に適度なゆとりをもたせたシルエットも心地よく着られるポイント。ハイウエストのパンツにインして、どこかリラクシーな雰囲気で楽しみたい。ニット¥17600・パンツ¥19800・バッグ¥13200/ミースロエ 靴¥53900/デミルクス ビームス 新宿(ネブローニ)
着こなしに奥行きをもたらす“よく見ると実は”なリブの切り替え
胸下からV字に少しだけ幅の細いリブに切り替えることで、ウエストまわりがキュッと締まってカッコいい女性らしさが出る。柔和なイエローやふわりと広がったフレアスリーブとの対比が、メリハリの効いた“おしゃれな体”をかなえてくれる。ニット¥13200・パンツ¥19800/ミースロエ バッグ¥94600/デミルクス ビームス 新宿(フェイン)
斜めに入ったセンタープレスで女性らしいおしゃれな体に
イージーパンツにありがちなお腹のぽっこり感をなくすため、普通のセンタープレスではなくフロントのヒダを内側から斜めに入れた光沢パンツ。裾にはスリット入りで、かっちりしたジャケットやシャツを軽やかに、余裕で着こなせるのも素敵。パンツ¥17600・ジャケット¥31900・シャツ¥16500/ミースロエ バッグ¥45100/ヴァジックジャパン(ヴァジック) 靴¥33000/ベイジュ(ピッピシック)
[Information]
8/31(水)〜9/6(火)、銀座三越 3階Gステージにて LIMITED CONCEPT STOREを開催!
撮影/平山太郎 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/佐藤晴美 取材・原文/野崎久実子 ※BAILA2022年10月号掲載