ライターが「これは今、本気で使える！」と実感した優秀アイテムを紹介する連載【読む試着室】。

ただの紹介ではなく、実際に履いて・動いて・試してわかった「リアルな使い心地」や「見た目の印象」まで徹底レビュー。サイズ感や素材感など、気になるポイントは編集部が独自に調査＆細部の写真とともに、読者が“手に取るようにわかる”ようお届けします！　

レイン対応をうたいつつ、きちんとした印象も損なわない靴をお探しのあなたにおすすめしたい！　今回は、働くキレイめ女子にもぴったりな、雨の日も晴れの日も使えるローファー「晴雨兼用 コインローファー」（￥15400）のご紹介です。

「レインシューズ特有のラバー感が苦手なんだけど……」「撥水素材のものって作りが大きめなものもあって足もとがぽってりするのがイヤ」「極力“晴れの日用”な見た目なのが欲しい！」という声も聞こえてきそうですが、実際のところは？　では早速見てみましょう。

今回レビューするのは、晴雨兼用 コインローファーのブラックエナメル、24.0cm。雨天対応なのに、きちんと見えるエナメル調仕上げで、通勤スタイルやキレイめコーデにも取り入れやすそうな新作に注目しました。

この「晴雨兼用 コインローファー」は、表面に光沢のあるエナメル調素材が使われており、見た目の華やかさ・きちんと感を高めています。エナメル調とはいえ、過度なギラつきではなく上品な光沢で、ライトに反射してさりげない輝きを持たせる仕上がりです。素材のベースは合成皮革で、本皮革より防水性・撥水性を考慮された設計。雨滴を弾く力を感じる程度のコーティング感があり、雨天時も安心して使えそうです。

光を受けると上品な光沢が顔を見せる色みの、ブラックエナメル。光量が多い場所ではツヤが映え、陰になる場所ではシックに沈むという表情の豊かさがあります。この色みは、足もとにアクセントを加えつつも、強すぎずコーデを邪魔しないバランス。ほかの服色や素材とも合わせやすい汎用性を持っています。

ちなみに、この晴雨兼用ローファーモデルは、ブラックエナメルのほか、ツヤなしのレザーライクなブラックも展開。よりクラシカルな印象を求めるならこちらの方がマッチするかもしれません。

伝統的なコインローファーの顔立ちを保ちつつ、エナメル調な質感でモダンな要素を加えたデザインです。

つま先はラウンドトゥに近く、親指や足指を圧迫しにくい印象。少し細い作りで全体的にスッキリとしています。エナメル調素材ゆえのツヤ感が、コインローファーのクラシカルな形と調和して、ほどよくキレイめな印象を残します。

歩いた感覚では、アッパーもソウルも柔軟性はまずまずよく、歩幅を少し大きくしても突っ張る感じはあまりありません。地面を押すような動きにも自然に対応してくれる印象です。クッション性は強くはありませんが、土踏まずあたりに適度な支えを感じられてひざや足首への負荷を軽くしてくれるような設計。長時間歩いても足裏の痛みが過度に出ることはなさそうでした。

靴底は滑りにくい素材を使っているようで、ぬれた路面でもグリップ感を多少感じられ、安心感がありました。また、内部はあて布処理がされていて滑りがよく、着脱時にスムーズ。雨などムレやすい環境でも、さらっとタッチの裏地によって不快感を軽減してくれそうと思いました。

今回は、普段私が履いているサイズと同じ24.0 cmを試しましたが、つま先に少し余裕があり、窮屈さは感じずジャストサイズでした。甲や幅もフィット。少し幅広なので、防水＝硬い素材だろうから幅がきつそうと予想していましたが、その点も問題なし。見た目以上にストレッチ性や屈曲のゆるみがあり、履き込むことで足になじむ余地があります。

素足での着用も可愛いローファーですが、雨天の使用を考えると靴下を合わせることも。その厚みの分の余裕も念頭に置きつつサイズを選んでもいいかもしれません。ただし過度に大きめを取ると歩行時のズレが出るリスクもあるため、実際に足を入れて確認するのが安心です。

店頭で履かずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました！　このあとコーディネートでも提案時に履いている24.0cmの数値なので、写真と合わせてチェックしてみてくださいね。

※サイズは編集部調べ。ワシントン靴店が提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね！

置いた状態での直線を測ると、表記サイズと同じ数値。ヒールがある分、実寸はもう少し余裕がありそうです。

同ブランドのパンプス形と比べると幅広の作りですが、ゆとりがありすぎるということはありませんでした。

フラットな方ですがヒールは３cm。万が一水たまりを踏んでしまってもこの厚さがある分だけ安心感があります。

アイテムのスペックがわかったということで、実際履いてみるとどんな感じか？　パンツコーデに合わせてみました。

ディテールはわかりましたが、コーデに合わせると……？　ということで、ワントーンスタイルに取り入れてみました。

普段から靴は基本的に24.0cmを履いている162cmのライターが、24.0cmを着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。

着用者：身長162㎝

シューズ／晴雨兼用 コインローファー（￥15400）
ニット、パンツ、ソックス／私物
私物以外ワシントン靴店

暗い色でまとめがちな秋冬。素材感でメリハリをつけることがコーデのポイントになりますが、そんなときにもエナメル質感のローファーが活躍。さらによく見ると縁にヌメ革のような色が入っているため、ブラックコーデにさらにアクセントを加えてくれています。また、甲がしっかり覆われながらも切り込みのある間口からはチラッと肌見せが叶うので、この時季ならカラーソックスを合わせるのも小洒落感がでてきて可愛いです！

ワシントン靴店の「晴雨兼用 コインローファー」ブラックエナメルは、機能とスタイル性を両立させた優秀な一足です。ローファーのクラシックな顔立ちを残しつつ、エナメルのツヤでモダンさを加え、雨の日も晴れの日も履ける仕様。通勤スタイル・キレイめコーデ・パンツにもスカートにも合わせやすい汎用性を持っています。履き心地も、ソールの返り・クッション性・ホールド性のバランスが取れており、長時間歩く日も安心。24.0cmで試したサイズ感も自然で、適度なゆとりと締まりを兼ね備えていました。“靴選びで機能を妥協したくないけど、見た目も重視したい”という方には、間違いなくチェックリストに入れてほしいローファーです！