秋冬の着こなしの軸になるアウター。大切なアイテムだからこそトレンドは誰より早くチェックしておこう! 鋭い審美眼を持つスタイリスト&ライターが狙っているダウン&ショートコートを大公開。「可愛いから」「トレンドだから」だけじゃない、選んだ理由も必見!
1.ハイクのノーカラーコート
スタイリスト 大平典子さん
「身長が150cm台前半のため膨張して見えがちなファーアウターには苦手意識があったのですが、これは毛足が短めでボリューム感がちょうどいい。ボトムを選ばず使える丈感も気に入っています。ノーカラーなのでタートルニットを着ても重たく見えないのも魅力」
ふんわりとした肌触りのいいファーで着心地満点。抜け感のある形や温かみのあるキャメルカラーが好印象を約束してくれる。¥77000/ボウルズ(ハイク)
2.エイトンのプルオーバーフリース
スタイリスト 池田メグミさん
「寒がりな私が今季、真っ先に選んだのは高機能フリースであるポーラテック素材の一着。薄手にもかかわらず防風性が高いので、レイヤードすれば最強の暖かさが手に入る予感。今年らしいハーフジップのプルオーバーデザインは着こなしの鮮度アップも狙えます」
上から別のアウターを重ねても洒落見えするハイネック。こっくりとした深みのあるグリーンも大人っぽくて素敵。¥53900/エイトン青山(エイトン)
3.アンスクリアのフードつきコート
スタイリスト 加藤かすみさん
「普段はいているボトムは、ほぼパンツ一択。だからこそ今季は、ワイドからストレートまで様々なシルエットのパンツとうまくバランスがとれるリバーシブルのショート丈コートを選びました。裏返すとひねりのあるチェック柄のデザインになるところが決め手です」
ぱりっとハリのある素材を使ったトラッド調のデザイン。表にすればベージュのシンプルなコートとして楽しめる。¥141900/アマン(アンスクリア)
4.オーラリーのボアコート
スタイリスト 吉村友希さん
「ここ最近、センタープレスが入ったきれいめなパンツをよくはいているので、アウターはそんなパンツの端正さをうまく中和してくれる、ちょっぴりカジュアルなブルゾンを。ボリュームのあるボア素材ですが、比翼仕立てになっていてシャープな印象で着こなせます」
体をふわりと包み込む、ほどよいゆとりをもたせたシルエット。襟つきなので、きちんと感のある着こなしにも無理なく似合う。¥110000/オーラリー
5.ライトのプルオーバーダウン
ライター 陶山真知子さん
「冬のおしゃれは少しマンネリしがちなので、今年選ぶなら着こなしに変化をもたらしてくれる、手持ちにないタイプのアウターが理想。なかなか新しさを求めにくいダウンだけれど、これは今っぽいプルオーバー型が新鮮。まろやかなトーンも着やすくて私好みです」
高めのネック部分や袖口にセットされたグローブで防寒性は抜群。丸みを帯びたコクーンシルエットも絶妙の可愛げ。¥121000/ブライト ライト(ライト)
6.エブールのショート丈コート
ライター 道端舞子さん
「去年までコートはロング派だったのですが、髪を20cmほどバッサリと切ったこともあり、アウターとヘアの新しいバランスを楽しみたくて、今季は短めの丈を選択しました。ベルトつきなので、ウエストマークで簡単にスタイルアップできるところも気に入っています」
厚みのある上質なウール素材を使用。開襟シャツ風の気張らないデザインはカジュアルからきれいめまで幅広く活躍。¥91300/ebure GINZA SIX店(ebure)
撮影/坂田幸一 スタイリスト/大平典子 取材・原文/野崎久実子 構成/岡谷真唯子〈BAILA〉 ※BAILA2021年10月号掲載