デザインやカラバリがとにかく豊富で、「秋冬のトップスはユニクロに頼りっきり」なんて人も多いのでは? よりお手頃になったカシミヤニットをはじめ、今年の秋冬も注目のニットが超豊作です! そこで、数あるニットアイテムの中から、とくに使えそうなアイテム7つをライターが試着。着心地やサイズ感などを徹底的にご紹介します。
※ちなみに、試着するライターは身長162cm。すべてMサイズを着ています。
ユニクロの「カシミヤ」って、どんな素材?
「繊維の宝石」ともいわれ、暖かさとなめらかで品のある美しさが特徴のカシミヤを100%使用したユニクロのカシミヤシリーズ。
素材のよさを最大限に引き出すために、熟練者が丁寧に仕上げたカシミヤのニットは、柔らかさがありながらもほんのりと光沢が感じられ、単色でも奥行きを感じる質感。その品のよさは、キレイめも、カジュアルなコーディネートも格上げしてくれます。
そんなカシミヤニットは今季新価格での発売が話題になりましたが、ここではそのうちの2型の紹介です。
「カシミヤVネックセーター」¥9990
なんと、アンダー1万円! 軽く柔らかく、なめらかで上質な触り心地のカシミヤを100%使用した、Vネックのニットです。
首もとはヘルシーな開き。首の付け根近くから切り込みが始まり、脇くらいまでの深さがあるVネックです。かがんでも胸元のゆるみを気にする必要がないくらいの深さなので、レイヤードせずとも1枚で着られると思います。
サイズ感は、「ジャスト」といったところ。ほどよくゆとりもあるので、中に重ね着もできそうではあります。ただ余計なもたつきはないので、体のラインをスッキリ見せます。
リブは首もとと袖、裾にあり。腕まくりもできるし、裾はインもできるし、たゆませて着ることもできます。
着用したのはダークグリーン。ほか、オフホワイト、グレー、ブラック、ピンク2種、ベージュ、ブラウン、グリーン、ブルー、ネイビーと、なんと全11色! これだけあれば、きっと自分に合うカラーが見つかりますね。
「カシミヤタートルネックセーター」¥9990
続いてはカシミヤのタートルネック。こちらも1万円を切ります。
タートル部分はたっぷりと布があるので、半分に折り返しても首をしっかり包む長さがあります。もちろん、写真左のように、布を全部伸ばしてクシュっと着るのも可能です。リブになっているので首にフィット感あり。ただカシミヤで柔らかくなめらかな生地は肌あたりがよく、チクチク感は抑えられている気が。タートルネックが苦手な人もカシミヤならチャレンジしやすいかもと思いました。
ちなみにリブは、Vネック同様、袖と裾にもあります。また、サイズ感もVネックと同じくらい、もしくはそれより若干ゆったりめという印象です。ただ首や胸まわりはスッキリと着られるので、首が詰まったトップス特有のもたつきは感じられませんでした。
着たのは、ブラウン。あとほかにオフホワイト、グレー2種、ブラック、ピンク、レッド、ベージュ、グリーン、ブルー2種、ネイビーと、Vネックよりさらに多い12色展開です!
ユニクロの「メリノウール」って、どんな素材?
人の髪の毛の1/4の細さほどの糸を編み上げるメリノウール。その繊細さゆえ、手触りのいい、しなやかさとつややかさが特徴です。また、染色を原毛の段階で行うためしっかりと色がムラなく入り、生地になったときの色の鮮やかさもポイントです。
特殊加工が施されており、ウール100%なのに自宅でのケアが可能なのもポイント。洗濯しても縮むのを防ぎ、ウールのふんわりとした風合いが長続きします。公式サイトでは、15回洗っても新品とほぼ遜色ない状態だったという紹介も。繰り返し着ても毛玉も縮みも少なく、さらに発色がよくて色あせも少ないという、とってもケアの楽な生地です。
先ほどのカシミヤに比べると、薄手でドライな肌触りといえそう。より手軽に、アクティブなシーンに着たいときは、こちらのメリノウールがぴったりかもしれません。
そんなメリノウールを使ったニットからは、3型ご紹介です。
「メリノクルーネックカーディガン」¥3990
扱いやすいメリノウールを100%使ったカーディガンは、この冬絶対持っていたい一枚。
クルーネックの首もとは、全部ボタンを留めるとこんな感じ。Uネックと違ってデコルテもしっかり隠れるので、とても暖かく着ることができます。
着丈は少し短め。裾にリブもあるので、カーディガンとしての着方はもちろん、ボタンをすべて留めて裾をボトムにインした、プルオーバー風の着こなしもできそうです。ちなみにリブは袖にもあります。
着用したのはオフホワイト。下写真のとおり、少し透け感があるので、明るい色みを着るときはインナーの合わせに注意です。ほか、グレー、ブラック、ピンク、ベージュ、グリーン、ネイビーと、こちらもカラバリが豊富ですよ。
「メリノリブポロカーディガン」¥3990
メリノウールを100%使ったリブ生地のカーディガンです。先ほどのクルーネックカーディガンに比べ、全体がリブになることで、よりドライな着心地&印象に。フィット感が増し、より体のラインがシャープに見えるデザインです。
こちらのカーディガンの首もとには、襟があります。ボタンの留め方次第で、カジュアルにも、フォーマルな雰囲気にもなる、使い勝手のいい一枚です。
カラーはネイビー以外に、オフホワイト、グレー、ブラック、イエロー、オリーブがあります。イエローもマスタードに近い色なので、どれも肌なじみ&コーデに合わせやすいカラー展開になっています。
「3Dメリノブレンドタートルネックセーター」¥4990(ユニクロ ユー)
こちらはUniqlo Uコレクションより発売中の、メリノウールを約30%使ったブレンド生地で立体的に編み上げる「3Dニット製法」によって作られたニットです。
画期的な製法により編まれたこのセーターは、縫い目がないのが特徴。そのため脇や肩まわりもパーツを縫い合わせたような縫い目がなく、心地よいフィット感とシルエットを実現。どんな体型の人にも自然と合うのが特徴です。
そんなこちらは、直前のカーディガンと同じリブ生地を採用。ですが全体的にこちらの方がゆったりした作りなので、よりリラクシングなコーデに合いそうです。首もと、タートルネックもゆったり作られているので、くたっとした着方ができます。
また、胸まわりの編まれ方が特徴的。着ると胸の立体感をキレイに出してくれて、ちょっと厚手の生地にもかかわらず、バストより上もスッキリした印象で着られます。
さらにこちらのニットは、寒い時期に嬉しいサムホールつき。手の甲をすっぽり隠すので、より暖かく、より腕をすらっと長く見せて着ることができます。
少し長めの裾はインして着ても可愛いですが、出しても3Dニット製法のおかげで、体のラインをキレイに見せてくれるので、だらっとした印象になりません。
カラーはニュアンスが可愛いベージュのほか、ブラックとオリーブもあります。
「スフレヤーンハーフジップセーター」¥3990
カシミヤ、メリノウール以外にも、ユニクロでは様々な素材を用いたニットがあります。
たとえば、こちらは「スフレヤーン」という生地を採用した、ここ数年トレンドのハーフジップのセーターです。
その名のとおり、スフレのような柔らかさを追求した生地は、ポリウレタン製。そのまわりに糸を巻き付け起毛させることで、ふわっとボリュームがありながらも、チクチクしにくい、毛玉になりにくい仕上がりが実現しました。自然素材のよさを目指しつつ、人工的に開発したからこそ辿り着いた着心地とケアのしやすさが特徴の生地です。
ハーフジップのいいところは、ジップの開閉具合で印象が大きく変わること。このセーターの場合、ジップを完全にしめて首もとを立たせても、写真のように顔まわりが苦しくならないくらいの襟幅と長さでした。寒い時期は、防寒の意味でも重宝しますね。
全体にうっすらリブが入っていますが、シルエットはかなりゆったりめ。というのも、こちらはユニセックスとしての作りなので、男性も着られる、ちょっと大きめな作りなんです。1枚で着るのもいいですが、タートルネックなどレイヤリングも楽しめるサイズ感です。
カラーはダークグレー以外だと、ブラック、ナチュラル、ベージュ、オリーブがあります。
「リラックスロングカーディガン」¥2990
最後にご紹介するのは、コットンブレンドのゆったりカーディガンです。
45%がコットンという生地は、甘撚りで起毛がかった、少し立体的な風合いなのが特徴。肌触りが柔らかく、ニットといいながらタオルに包まれたような感覚になる生地感でした。
お尻を半分ほど隠す長めの丈。胸まで深く開くVネックがいい肌見せになって、ロング丈で厚手の生地でありながら、スッキリした印象でも着られます。デザイン的に、アウターの防寒を高めるインナーとしても使えそう!
カラーはオリーブと、ブラック、ベージュがあります。
最後に…紹介したニット7つを比較してみた!
タートルネックの3型は、並べるとその首の長さやクッタリ感がわかりやすいですね。「カシミヤタートルネックセーター」の首を折り返した状態のときの長さと「スフレヤーンハーフジップセーター」のジップを完全にしめたときの首もとの高さは近いのがわかります。
また、「3Dメリノブレンドタートルネックセーター」と「スフレヤーンハーフジップセーター」だと、後者の方がリブのピッチ(幅)が広いといえそうですね。その2型に寄ってみると、メリノウールブレンドの方がドライな質感で、スフレヤーンの方が起毛が勝っているのもわかります。
同様に、「メリノクルーネックカーディガン」と「カシミヤタートルネックセーター」にズームアップ。ブラウンのカシミヤの方がふわっとした質感で柔らかそうなのが写真でもわかります。
7型すべての袖を持ってみました。右の3つ「リラックスロングカーディガン」「スフレヤーンハーフジップセーター」「3Dメリノブレンドタートルネックセーター」は、ほかの四つより厚手なのがわかります。リブの具合も、厚手の三つより強く出ていて、引きで見たときもリブデザインというのがわかりそうと想像できます。
いかがでしたか?
7型を比較しただけでも、それぞれに特徴がたくさんあることがわかりました。ユニクロのニット、奥深い……! 紹介した以外にも、ユニクロには色々なニットがあり、さらに新作やコラボアイテムも続々と出ています! この記事を参考にしてもらいつつ、自分に合うニットを求めに、実際にお店にも足を運んでみてくださいね。
※10月16日時点での情報。アイテムによっては、取り扱いや金額に変更がある可能性があります。