ライターが「今使える!」と思った、ユニクロ(UNIQLO)の優秀アイテムを紹介する連載「ユニクロ 読む試着室」。読者が本物を手に取ったのと同じくらいにアイテムのよさやディテールが伝わるよう、サイズなどを編集部独自に調べ、細部の写真多めでご紹介します!
シャツライクなめっちゃ使えるはおり、ユニクロの万能ジャケットをレビュー!
ユニクロ「オーバーサイズショートジャケット」¥5990
じわりじわりと冬の訪れを感じ始める季節がやってきました。10月は4週連続で「半端な時季にも使えるはおり」をテーマにお届けしますが、3回目の今回はほどよい肉厚感がこれからもう少し寒くなってきても使えそうな「オーバーサイズショートジャケット」(¥5990)のご紹介です。
「とにかく丈がちょうどよくて使いやすい」「大きめな作りで、中に厚着しても着膨れしなそう」「ゆとりがあるシルエットだけど、キレイめに着られる」という口コミもあるなか、実際のところは? では早速見てみましょう。
オーバーサイズショートジャケットの「細部」に注目!
今回レビューするのは、オーバーサイズショートジャケットのグレー、Mサイズ。シャツのようなディテールを取り入れたデザインで、パンツにもスカートにも合うジャケットに注目しました。
質感:肉厚で透け感もなく、インナーを拾わない
素材の表示を見ると、表地は80%ポリエステル、10%アクリル、10%レーヨン。ポリエステルは頑丈でシワになりにくく、天然素材に比べて速乾性がある素材なので、アウターの素材としてはもってこい! 固めの素材なので伸縮性はあまりありません。光沢感はほのかに感じられ、それがカジュアルすぎない雰囲気をまとわせているのかなと思いました。
首まわりとポケット部分には綿が混じったポリエステルメインの裏地が使われています。綿の肌あたりのよさが加わり、首もとの開きが広いインナーを着ても、チクチク感はカバーされているように思いました。
ちなみにこちら、手洗いは可能。アウターはクリーニングに出す人も多いと思いますが、「ちょっとお茶がついちゃった」なんてハプニングのとき、サッと部分的に洗ってもいいと思えると、ガシガシ着やすくなりますよね。
色み:濃いめのボタンがアクセントになる、軽やかなグレー
明るめのグレーは、秋冬コーデを明るく仕上げるポイントとしても使いやすいカラー。フロントと袖に付いているボタンは少し濃いめのグレーで、ジャケットのアクセントになっています。これが際立つから、よりシャツのようなデザインになるんですね。ボタンがポイントになるデザインだと、首まわりの寂しさも和らぐため、ネックレスをしっかりつけなくても間が持ちそうです。
デザイン:背中がふくらむシルエットが可愛い!ポケットはサイドにもあり
オーバーサイズショートジャケットは、シャツのようなデザインできちんと感もありつつ、カジュアルにも取り入れやすいデザインが魅力です。たとえば背中には写真のようにタックが。広がるような裾との効果で、着ると背中にふわっとしたシルエットができます。
ほか、シャツディテールといえば、やっぱり襟ですよね。ボタンを留めると襟のデザインが際立って、よりキレイめな印象になります。
ポケットは胸に一つあるほか、サイドの腰位置にも一つずつあります。荷物が増えがちな女性にとって、ポケットの多さはポイントですよね。
カラバリ:ネイビーと2色展開。品番違いでチェックもあり!
現在取り扱っているオーバーサイズショートジャケットのカラーバリエーションだと、グレーのほか、ネイビーがあります。暗めのネイビーの方は、ボタンも同系色でなじんでいるので、よりフォーマルな着方もできそうです。
そしてなんと、商品番号こそ違いますが、同じ「オーバーサイズショートジャケット」として、チェックの展開! こちらは写真左から、ブルーとグリーンの2色展開です。
オーバーサイズショートジャケットの「サイズ」をメジャーで実寸!
店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました! この後コーディネートでも提案時に着ているMサイズの数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。
※サイズは編集部調べ。ユニクロが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね!
着丈:前面約69cm、背面約71cm
ショートといえど、お尻あたりまで丈があります。また、写真のように前後で丈に若干の違いあり。ふわっと広がるシルエットも相まって、お腹やお尻など、ラインの気になるパーツをしっかりカバーしてくれるデザインです。
身幅:約58cm
切り替え部分でわかるように、前面の幅だけで見るともう少し小さな数値になりますが、平置き状態だと58cmでした。
首もとの開き:約16cm
しっかり閉めると、人によっては首にフィットするくらいのサイズ感で、隙間風も防ぎます。
肩(襟〜切り替え部分):約19cm
広めの作り。背面のふわっとシルエットも相まって、抜襟して着くずすと、肩まわりにいい意味でもたつきが生まれ、こなれた雰囲気が出ます。
袖:約53cm
ドロップショルダー気味の広めな肩幅からの延長なので、袖はあまり長くはありません。さらに写真でお気付きのように、袖は少しカーブを描いたデザインなんです! 着るとふわっと可愛いシルエットになる秘密は、ここにも隠されていたんですね。
袖の筒幅:約12cm
アウターなので、インナーを着てもキツくならないよう、広めの作りです。
全体:「ミラノリブシャツカーディガン」とサイズを比べてみた!
シャツのようなディテールのデザインが似ている、メンズの今季の新作「ミラノリブシャツカーディガン」(メンズMサイズ)と比べてみました。大きく違うのは生地。オーバーサイズショートジャケットの方が厚く、ジャケットというだけに、より寒い時季にも着ることができます。
重ねてみました。基本的なサイズはあまり変わらなそうですが、袖の長さと太さが、やはりメンズのミラノリブシャツカーディガンの方がゆったりしていそうです。
アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか? 公式サイトでも「パンツにもスカートにも合う」といっているので、それぞれを使ったコーデを考えてみました。
オーバーサイズショートジャケットのMサイズで「コーデ」!
キレイめなポイントも、カジュアルなポイントもおさえているこのジャケット。ということで、その「使い勝手のよさ」がわかるコーデをご紹介です。
普段からユニクロは基本的にMサイズ(ときどきSサイズ)を着ている162cmのライターが、Mサイズを着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。
寒色トーンにまとめて、スッキリパンツコーデ
着用者:身長162㎝
アウター/オーバーサイズショートジャケット(¥5990)
ニット/カシミヤクルーネックセーター(¥9990)
パンツ/タックワイドパンツ(¥3990)
バッグ/レザータッチスクエアショルダーバッグ(¥2990)
インナー・シューズ/私物
私物以外ユニクロ
寒色でまとめると寒々しくなる心配がありますが、ジャケットの肉厚でゆったりしたシルエットがそれを回避。レイヤードが際立つ配色を意識し暖かく見えるよう意識もしました。ニットとロンTを重ねていますが、それでもジャケットのオーバーサイズなシルエットは健在です。ボトムにもワイドシルエットを持ってきましたが、短め丈のジャケットとの相性もいいですね。
締め色スカートでレディーライクなコーデ
着用者:身長162㎝
アウター/オーバーサイズショートジャケット(¥5990)
ニット/ケーブルクルーネックセーター(¥2990)
スカート/サテンスカート(¥3990)
バッグ/レザータッチスクエアショルダーバッグ(¥2990)
シューズ/私物
私物以外ユニクロ
女性らしいスカート&細めブーツの合わせにも、確かにしっくりくるジャケット。ニットに同色を持ってきましたが、ケーブル編みが効いてのっぺりしないコーデに仕上がりました。
ちなみに同じスカートに、チェックのグリーンを着てみました。柄的にカジュアルによりすぎると思いきや、意外にスカートにも合いました!
【結論】冬前のアウター、まずは「オーバーサイズショートジャケット」を買うべし!
今年の冬は、暖冬か、否か。先が読めずとも、重ね着が楽々できちゃう「オーバーサイズショートジャケット」なら、気温がどう転んでも着回せます! スカートとパンツ、どちらにも使えて万能なジャケットを今すぐ買って、今年の秋冬は着倒しちゃいましょう!
ちなみに、アイテム比較で登場した「ミラノリブシャツカーディガン」も今持っていたい、超優秀な1枚。こちらも同連載の下記で徹底レビューしているので、お見逃しなく!