ライターが「今使える!」と思った、ユニクロ(UNIQLO)の優秀アイテムを紹介する連載「ユニクロ 読む試着室」。読者が本物を手に取ったのと同じくらいにアイテムのよさやディテールが伝わるよう、サイズなどを編集部独自に調べ、細部の写真多めでご紹介します!
キレイめ派さんにもおすすめ!着回し力抜群、ユニクロの万能プルオーバーをレビュー!
ユニクロ「ブラッシュドジャージープルオーバー」¥2990
暑さも徐々に落ち着いた日が増え、秋めいてきましたね。朝晩はちょっと肌寒い日も出てきましたが、そんな秋の始まりにも使える、ユニクロの今季の新作「ブラッシュドジャージープルオーバー」(¥2990)のご紹介です。
「ジャージーっていうからにはカジュアル向けなんでしょ?」「厚手で固そうな生地。裾をインしては着れなさそう」「襟がボリューミーで着る人を選びそう」という声も聞こえてきそうですが、実際のところは? では早速見てみましょう。
ブラッシュドジャージープルオーバーの「細部」に注目!
今回レビューするのは、ブラッシュドジャージープルオーバーのグレー、Mサイズ。デザインがとにかく使いやすいだけでなく、着心地もいいプルオーバーに注目しました。
質感:透け感のない厚さで、ウールのような柔らかさ
素材の表示を見ると、生地は65%綿、35%ポリエステル。コットン多めのブレンドなので柔らかい肌触り。ジャージーと名前にありますが、一般に思い浮かべる「ジャージ」の素材ではなく、どちらかというとさらっとしたウールっぽさを感じる生地感です。編み目が密で、さらに起毛素材の生地は、保温性も高そう。
伸縮性は、このとおり。すごく伸びるというわけではありませんが、動きやすさは充分にあります。
ウールな雰囲気もある生地なのに、自宅で洗濯可能(乾燥機はNG)なのも嬉しいですね。秋冬は涼しいからと油断しますが、暖房のきいた屋内で過ごすと汗ばんだり、保温効果の高い服を長時間着るとムレやニオイが気になることも。気付かぬうちに汗や汚れが付着しているなんてこともあるので、自宅でケアできるのは嬉しいですね。
色み:春先まで使えそうな、少し重めのグレー
今回取り上げたグレーは、白っぽさはあまりない色。さらに密度のある生地なので、温かみも感じます。袖口などのステッチも同色の糸が使用されています。
グレーに関しては、チャックも素材的に目立ちにくいので、よりカジュアル感が軽減されている気がします。
デザイン:レイヤードしやすいサイズ感と、襟のバリエーションが◎
ブラッシュドジャージープルオーバーは、カジュアルなコーデにはもちろん、キレイめなコーデにも取り入れやすいのが魅力。さらに近年トレンドのハーフジップアップの襟は、ファスナーの閉め具合によっていろんな着方ができます。
ファスナーを開くほど、大きな襟との対比で小顔に見えそう、首もすっきり見えて長く見えそう。閉めると今度は、スポーティで辛口なコーデが楽しめそうですね。
袖にリブはありませんが、しっかりした生地と、袖に向かって細くなっていく形で、腕をまくっても落ちにくかったです。
裏地・縫製:裏地なし。縫い目が立体的でも最小限で気にならない
ブラッシュドジャージープルオーバーを裏返してみました。このように裏地はありませんが、縫い目が密で透け感もないので、インナーがなくても着られそうです。
ただ少し厚みのある生地だからか、袖の付け根やファスナーまわりの縫い合わせの部分が、少し立つ感じがあります。と言っても下写真のようにごく小さな部分なので、個人的には肌あたりなどは気になりませんでした。
カラバリ:万能&秋冬向けの重めカラーで展開
現在取り扱っているブラッシュドジャージープルオーバーのカラーバリエーションだと、グレーのほか、ベージュ、オリーブ、ダークグレー(写真一番奥)があります。
ダークグレーはグレーに比べてかなり暗いので、よりモノトーンなコーデがしたい方はこちらを選んでもよさそうです。
ブラッシュドジャージープルオーバーの「サイズ」をメジャーで実寸!
店頭で着ずとも手持ちのアイテムと比較できるよう、気になるサイズをメジャーで測ってみました! この後コーディネートでも提案時に着ているMサイズの数値なので、着用写真と合わせてチェックしてみてくださいね。
※サイズは編集部調べ。ユニクロが提示している公式な数値ではありません。また、物によってサイズには若干の差があるので、あくまで参考として、見てくださいね!
着丈:(前)約58cm(背)約60cm
ゆったりシルエットにしては、少し短めとも言えそうな丈。写真でもわかるように、前身頃が少し短めになっているので、裾をインしても一番気になるお腹部分は比較的もたつかず、すっきり着ることができます。
身幅:約54cm
かなりゆったりしている幅と厚めの生地は、体のラインを拾いません。
襟幅:約22cm
首にフィット感があるタートルネックのニットなどと比べると、広めでゆったりしています。ただ生地がしっかりしているので、ある程度ファスナーを開けても襟が立ちます。
肩(襟〜切り替え部分):約18cm
若干広めです。シルエット的にドロップショルダーのデザインといえます。肩の切り返しが肩の位置より下、腕の方にあるドロップショルダーは、より丸みのあるシルエットを作るため、がっしりした肩にコンプレックスがある人におすすめ。また、腕まわりにゆとりができるため、二の腕に自信がない人にも体型カバーとしておすすめです。
袖:約53cm
手の甲を隠すくらいの長さでした。
袖の筒幅:約24cm
ドロップショルダーの延長で、ゆったりしたサイズ感です。
袖口の幅:約12cm
二の腕から、約半分の幅に。
アイテムのスペックがわかったということで、続いてはこのアイテムをどうコーデに取り入れるか? スカートとパンツそれぞれのコーデを考えてみました。
ブラッシュドジャージープルオーバーのMサイズで「コーデ」!
シンプルなデザインだからこそ、いろんなシーンで使えるこのプルオーバー。ということで、2つのコーデの提案です。
普段からユニクロは基本的にMサイズ(時々Sサイズ)を着ている162cmのライターが、Mサイズを着用。コーデに取り入れたときのサイズ感も参考にしてみてくださいね。
上下ゆったりなのに、品のいいパンツコーデ
着用者:身長162㎝
トップス/ブラッシュドジャージープルオーバー(¥2990)
パンツ/ワイドトラウザージーンズ(¥3990)
バッグ/レザータッチスクエアショルダーバッグ(¥2990)
インナー・シューズ/私物
私物以外ユニクロ
ゆったりシルエットのトップスですが、キレイな形のパンツなら同じくゆったりシルエットでもこんなにすっきりきまります! プルオーバーは抜襟をして、がっつり首まわりを見せることで、華奢な部分が強調されるので、ゆる&ゆるシルエットとのメリハリで着やせ効果も。さらに締め色として黒い小物を合わせることでバランスのいいコーデになります。
同素材のセットアップでスカートコーデ
着用者:身長162㎝
トップス/ブラッシュドジャージープルオーバー(¥2990)
スカート/ブラッシュドジャージーナロースカート(¥2990)
バッグ/レザータッチスクエアショルダーバッグ(¥2990)
インナー・シューズ・サングラス/私物
私物以外ユニクロ
じつはこの「ブラッシュドジャージー」、同素材で直線シルエットのスカートも出てるんです! ということでセットアップコーデを組んでみました。パンツコーデと違って、抜襟せず襟のデザインをしっかり見せ、スポーティ感を演出。そこにスニーカーとサングラスでカジュアルさをさらにプラスしましたが、スカートのIラインとキレイめバッグで、カジュアルでも品よくまとまりました。
【結論】秋コーデの新定番「ブラッシュドジャージープルオーバー」を今すぐ買うべし!
「使い勝手がいいから」と、無難なデザインを選んでしまいがちなプルオーバー。一癖ありながらもシンプルで幅広いテイストにマッチして使いやすいこのプルオーバーなら、マンネリぎみな秋冬のコーデに新鮮さを足してくれるかも! 9月に発売されたばかりの「ブラッシュドジャージープルオーバー」を今すぐゲットして、秋支度を始めましょう!
ちなみに、スカートコーデで登場した「ブラッシュドジャージーナロースカート」も今持っていたい、超優秀な1枚。こちらも同連載で徹底レビューしているので、要チェックです!