
働く女性の味方・ユニクロでチェックすべきは、ウィメンズだけにあらず。メンズまで選択肢を広げれば、人とかぶりにくい、より多くの名品と出会えます。とはいえ「メンズが似合うのはスタイルがいい人やおしゃれ上級者だけ」というイメージがある人も多いはず。
そこで、日本人女性のザ・平均体型の編集ぴらが、ユニクロのメンズアイテムの着こなし方をスタイリスト池田メグミさんに教えてもらいました。

スタイリスト
池田メグミさん
女性誌などで活躍する人気スタイリスト。OL時代の経験に基づき、TPPOをおさえた、シンプルで可愛げのある上品なオフィスカジュアルに定評あり。数々のユニクロ企画を担当してきたユニクロ通。

BAILAエディター
編集ぴら
着やせと過ごしやすさ重視のファッション担当。きれいめカジュアル派で、編集部イチのユニクロ好き。身長157cm、体重53kgという日本人女性の平均体型。数値以上に肉づきのいいボディラインが悩み。
CONTENTS
【メンズユニクロで大人女子が洒落る】着やせなら「ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター」¥3990
ここがオススメ! 体型カバー&肌をきれいに見せる!

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター 13レッド¥3990/ユニクロ
ということで今回クローズアップするのは、ユニクロのメンズアイテム「ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター」のレッド。その名のとおり、自宅で洗濯できるセーターです。ウィメンズでもクルーネックはありますが、ミラノリブニットはメンズだけです。
着こなしのコツは? サテンスカートなどの“女っぽアイテム”にメンズセーターでメリハリを

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター(メンズ/着用はLサイズ)¥3990・ワッフルVネックセーター(メンズ)¥3990/ユニクロ その他/本人私物
今回編集ぴらが着たのは、Lサイズ。
「メンズらしいオーバーサイズのセーターなので、すっきりしたボトムと合わせるとコーデにメリハリが生まれます。細い部分が強調されることで着やせ効果が期待できますよ。サテンスカートやポインテッドトゥのブーツなどレディなアイテムと合わせれば、対照的にメンズセーターのラフさが際立ち、バランスの取れたきれいめカジュアルコーデに仕上がります。」 (池田さん、以下同)
――メンズは袖が太いので、まくって着くずすだけでちらっとのぞく腕が華奢に見えますね! 体のシルエットを拾わず、それでいてだらしなく見えないのも嬉しいです。(編集ぴら、以下同)
「もっとおしゃれに着こなすなら、別のニットを肩に巻くのもおすすめ。オーバーサイズのトップスはメリハリを作りやすい半面、面積をとるのでコーデの重心が下がることも。ネックレスなどでバランスをとる方法もありますが、今回はワンランク上のテクとして、同色系のセーターを肩にかけました。首まわりにボリュームが出ることで、簡単にコーデに奥行きが出ます。」
――すごい……! セーターを肩にかけただけなのに、一気に洒落ますね! これなら手持ちのアイテムですぐに試せそうです。
メンズのスウェットっぽさと甘さ控えめカラーが魅力

「このニットは目が詰まっていて少し重さがあり、ほどよいハリ感が特徴です。ニットのクリーンな風合いもありながら、ドライな質感や毛羽立ちにくさはスウェットライクな仕上がり。クルーネックもスウェットっぽさが出て可愛いですよね。まさにニットとスウェットのいいとこどりなアイテムです。」
――本気のスウェットだとカジュアルに振りすぎていて手持ちのきれいめ服との合わせを悩むことも多いのですが、このセーターはカジュアルとクリーンさがちょうどいいですね! 選ぶときは色も注目したいポイントですが、こちらの色を選んだのはなぜですか?
「今回選んだのは表記こそレッドですが、実際は少しくすんだピンクに近い色です。ユニクロのウィメンズにも赤やピンクの展開はありますが、この甘さ控えめの絶妙な暖色があるのはメンズならでは。顔まわりをパッと明るく血色よく見せてくれるので、チーク感覚で着てほしいですね(笑)。」
「ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター」のカラバリは全6色

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター 01オフホワイト¥3990/ユニクロ

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター 09ブラック¥3990/ユニクロ

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター69ネイビー¥3990/ユニクロ

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター 03グレー¥3990/ユニクロ

ウォッシャブルミラノリブクルーネックセーター65ブルー¥3990/ユニクロ
現在取り扱っているウォッシャブルミラノリブクルーネックセーターのカラバリは、冬からの継続色のオフホワイト、ブラック、ネイビーに加え、春新色のグレー、ブルー、今回着用したレッドを合わせた全6色展開です。
【メンズユニクロで大人女子が洒落る】“ユニかぶり”せずあか抜け!「ミドルゲージフルジップセーター」¥4990
ここがオススメ! カジュアルクリーンなレイヤードコーデが決まる

ミドルゲージフルジップセーター 56オリーブ¥4990/ユニクロ
ということで今回クローズアップするのは、ユニクロのメンズアイテム「ミドルゲージフルジップセーター」のオリーブ。ウィメンズでもフルジップのセーターがありますが、メンズのみのサイズ感やカラーなど、ウィメンズのものとはまた違ったよさがあります。
粗めで肉厚な生地のカジュアル感がきれいめ派のいい“ハズし”に

「少し粗い編み目(=ミドルゲージ)がかもし出すラフさは、無骨なメンズらしいところ。そんなセーターを女性らしいコーデに取り入れれば、いい“ハズし”になって一気におしゃれの幅が広がります。生地が柔らかく肉厚な点もポイント。メンズアイテムは生地が薄すぎるとだらっとした印象になりやすいのですが、ある程度厚みがあるこのセーターは、カジュアルながらクリーンな着こなしが叶います。しかもこのセーター、空気をしっかり含む細い糸が使われているため、見た目以上に軽やかなんです。」(池田さん、以下同)
――ボリュームのあるメンズセーターの着心地が軽いのは、嬉しいです!(編集ぴら、以下同)
着こなしのコツは? カジュアル感の強いメンズセーターは白シャツ合わせがおすすめ!

ミドルゲージフルジップセーター(メンズ/着用はLサイズ)¥4990・オックスフォードシャツ(メンズ)¥2990・ワイドチノパンツ¥3990/ユニクロ その他/本人私物
「今季ぜひはいてほしいトレンドのチノパン。ジップセーターとチノパンのカジュアルな合わせを、きれいめ派のおしゃれに昇華してくれるのがトラッドなシャツです。今回はキレのいいクリーンなホワイトをレイヤード。さらにクラシカルなバッグを取り入れて、きれいめカジュアルなレイヤードコーデの完成です。」
――たしかに! シャツがバランサーとなって、ラフな印象のワンツーコーデに品と女性らしさが加わりました。
「実は着方も大切なポイントなんですよ。ジップを深くまで開き、白の鋭いVを作ることがスッキリ見せるコツ。袖からもシャツを出すことで、軽やかな印象になります。セーターは裾は折り込んでプルオーバーのようにすることで、ずるっとせず、重心を高く保つことができます。サイズ感にゆとりがあり、レイヤードしやすい半面、“着られている感”に悩む人も多いメンズアイテム。着方を少し意識すれば、メンズアイテムのよさを生かしながら着こなすことができますよ。」
――中に2枚もレイヤードしているにもかかわらず、腕や肩まわりに窮屈な印象を受けないのはメンズだからこそですね! 着こなしテクも簡単にできるちょっとしたことばかりなので、明日からでも取り入れられそうです。
「ミドルゲージフルジップセーター」のカラバリは全3色!

ミドルゲージフルジップセーター 31ベージュ¥4990/ユニクロ

ミドルゲージフルジップセーター 09ブラック¥4990/ユニクロ
現在取り扱っているミドルゲージフルジップセーターのカラバリは、今回ピックアップしたオリーブのほか、ベージュとブラックの全3色展開です。メンズらしい彩度低めでシックなラインナップです。
【メンズユニクロで大人女子が洒落る】万能すぎて一枚は持っておきたい「ワッフルVネックセーター」¥3990
ここがオススメ! 女っぽい小物を効かせた重ね着に使える

ワッフルVネックセーター 69ネイビー¥3990/ユニクロ
ということで今回クローズアップするのは、ユニクロのメンズアイテム「ワッフルVネックセーター」のネイビーです。ワッフル生地のアイテムはウィメンズでも展開していますが、Vネックやセーターの展開はメンズのみです。
着こなしのコツは? ワッフル生地のメンズセーターならレイヤードに“余裕”が生まれる

ワッフルVネックセーター¥3990(メンズ/着用はLサイズ)・コットンストライプシャツ¥2990・スクエアサングラス¥1990/ユニクロ その他/本人私物
「引き続き、トレンドのレイヤード。意外に難しくなくおしゃれを楽しめるのでこの春もぜひ挑戦して欲しいのですが、そんな時に活躍してくれるのがやはりメンズ。体にフィットするように作られているウィメンズのセーターだと1枚で着るにはきれいなのですが、レイヤードすると中に着た服のシワを拾ってしまいがち。メンズはゆとりのある身幅や袖幅で作られているので、中に重ねたものの影響を受けづらく、簡単にレイヤードを楽しむことができます。」(池田さん、以下同)
ーー今回はLサイズを着用しましたが、締め付けず、それでいてだらしなくも見えないゆとり! シャツとのバランスも完璧ですね!(編集ぴら、以下同)
「春に向けて着たくなるブルーのストライプシャツを合わせてみました。ネイビーと相性抜群なのはもちろんのこと、シンプルなTシャツのレイヤードもいいですが、シャツはより女性らしさを演出してくれますよ。ちなみに今回はデニムでワントーンコーデに仕上げましたが、ボトムに濃いブラウンを合わせるのも今っぽくておすすめです。」
メンズならではの厚みと浅めのVがコーデの幅を広げる

ーー地厚なワッフル生地とVネックの切り込みの浅さは、メンズならではのポイントなのだとか。
「地厚なおかげでボディラインを拾いづらく、華奢見え効果が。Vの絶妙な開き具合も使いやすいポイント。中にレイヤードしたシャツのボタンを開けても、Vネックのスッキリした空間はありつつ、だらしなく見えません。一枚でも胸元を気にせずに着ることができるので通勤にもぴったり。これだけ使いやすいポイントのある万能な1枚は、持っていて損なしです!」
「ワッフルVネックセーター」のカラバリは全4色!

ワッフルVネックセーター 53グリーン¥3990/ユニクロ

ワッフルVネックセーター 31ベージュ¥3990/ユニクロ

ワッフルVネックセーター 10ピンク¥3990/ユニクロ
現在取り扱っているワッフルVネックセーターのカラバリは、今回ピックアップしたネイビーのほか、グリーン、ベージュとピンクの全4色展開。甘さ控えめのメンズらしい色合いは、コーデに変化をくれそう!
【メンズユニクロで大人女子が洒落る】春アウターの狙い目!「ウィンドプルーフスタンドブルゾン」¥5990
ここがオススメ! 立体的なシルエットでワントーンコーデに効く!

ウィンドプルーフスタンドブルゾン 03グレー¥5990/ユニクロ
ということで今回クローズアップするのは、ユニクロメンズの「ウィンドプルーフスタンドブルゾン」のグレー。防風性と小雨程度を弾く撥水性のある、高機能なアウターです。シルエットやデザインの違う同名のウィメンズもあるくらい人気のあるアイテムで挑戦しやすいのが魅力。メンズバージョンはウィメンズよりも丈が長く、ポケットも存在感のあるデザインになっています。
着こなしのコツは? オーバーサイズのブルゾンをギュッと絞って作る立体感がコーデをバランスよく仕上げる

ウィンドプルーフスタンドブルゾン(メンズ/着用はLサイズ)¥5990/ユニクロ その他/スタイリスト・本人私物
「スポーティなブルゾンは、きれいめコーデをほどよくカジュアルダウンさせて抜け感を作ってくれるので、春アウターとして1枚あると重宝する存在! そこでおすすめしたいのが、このメンズブルゾン。今回はLサイズを着用しています。」(池田さん、以下同)
――ウィメンズにも似たブルゾンがありますが、メンズのこのアイテムだからこそいいポイントはありますか?(編集ぴら、以下同)
「メンズならではのオーバーシルエットを利用して、裾のスピンドルコードをぎゅっと絞ってバルーンのような形を作ることができるのが魅力。スポーティさはそのままに、丸みのあるシルエットがやわらかい印象にしてくれます。」
――メンズのサイズ感だからこそ女性らしさを引き立たせる着こなし方ができるんですね! おすすめのコーディネートはありますか?
「コーデにメリハリをつけてくれる形なので、トレンドながらともすると単調に見えてしまうワントーンコーデのときこそ頼りたいですね。今回は、コーデの洒落感はブルゾンの立体感と太めプリーツスカートのトレンド感に任せて、グレーのワントーンで品よくまとめました。ニュアンスのあるグレーは、他のカラーとなじみやすく使い勝手もいいですよ。」
メンズらしいユーティリティなディテールが、スタイルをよく見せる

「他にもメンズならではのポイントが。フード入りのスタンドカラーや大きめポケットは、まさにユーティリティなメンズらしいデザイン。薄くて軽い生地ですが、フードが入っていることで、襟がしっかり立ちます。襟元を少し背中側に抜いて着ると、首がスッキリ見えますよ。」
――本当だ! いつもより首が長く見える気がします!!!
「メンズにしかない大きめポケットがアクセントになって、重心を高く見せる効果も。実用的なデザインがおしゃれにも効いているんです!」
「ウィンドプルーフスタンドブルゾン」のカラバリは全4色

ウィンドプルーフスタンドブルゾン09ブラック¥5990/ユニクロ

ウィンドプルーフスタンドブルゾン 57オリーブ¥5990/ユニクロ

ウィンドプルーフスタンドブルゾン 69ネイビー¥5990/ユニクロ
現在取り扱っているウィンドプルーフスタンドブルゾンのカラバリは、今回ピックアップしたグレーのほか、ブラック、オリーブ、ネイビーの全4色展開です。
いかがでしたか? メンズアイテムの中には、「だからこそ」や「ならでは」なポイントが、たくさんあります。次にユニクロに行くときは、ぜひメンズアイテムにも目を向けてみてくださいね。
フォトグラファー/須藤敬一 スタイリスト/池田メグミ
























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