30代の婦人科系悩み&疑問に、人気婦人科医がお答え! 今回はナプキンやタンポンについて。「タンポンがラクで毎月使っているけど、ときどき勝手にはずれてトイレに流しちゃったかも?と焦るときが。体に残ったままのタンポンがあったりしないか心配です……」など、生理用品の疑問について専門医に教えていただきました!
生理用品で注意すべきことは?
30代女性のお悩み&疑問
・「仕事柄あまりトイレにいけないので、生理中は夜用の大きなサイズを使っている。2〜3枚組み合わせて使うことも。なかなか取り替えられないので蒸れるのがつらい!ナプキンの消費量、こんなに少なくて大丈夫?とも思いつつ……」
・「タンポンがラクで毎月使っているけど、ときどき勝手にはずれてトイレに流しちゃったかも?と焦るときが。また、体に残ったままのタンポンがあったりしないかも心配です……」
「正解が分からない」という声が多かった、生理用品への疑問。専門医にお話を伺いました!
医師がお答え! 生理用品は正しい使い方を
東峯ラウンジクリニック(旧・いけした女性クリニック銀座)院長。ストレスや加齢などによって起きる女性の心身トラブルに向き合い、幅広い年代の女性たちの相談に乗る。
1回の生理で使うべきナプキンの適量は?
経血量には個人差があり、3日間ほどで終わる人もいれば、7日以上続く人もいます。ですからナプキンの適切な使用量は一概には言えないのですが、月経期間にレギュラーサイズ1袋を使い切るのが目安でしょうね。
普段はレギュラー、長い会議にはロング用、といった具合にサイズを組み合わせて使う場合も多いですよね。その場合はレギュラーサイズ1袋を使いきれないケースもあると思いますが、1袋が3ヶ月ほどもつ場合は交換の頻度が少ないという印象です。
実は多い、タンポンの抜き忘れ
ナプキンの交換は適度にされる方が多い印象ですが、注意してほしいのはタンポンです。月経の終わりかけは1日1本のタンポンで済ます女性もいるのですが、それはダメよ、とお話しています。
タンポンを入れると、半日〜1日くらい生理が短くなるのでラクだからという理由で使う人が多いのですが、それほど汚れていないときもナプキンと同じような頻度で変えるように気をつけてほしいですね。
というのも、タンポンは抜き忘れが本当に多いんです。つい交換を忘れてしまうような終わりかけは、タンポンはやめて、おりものシートに変えることをおすすめします。
膣のにおい=タンポンの抜き忘れが原因のケースも!
タンポンを抜き忘れた状態でセックスをして、パートナーからにおいを指摘されて婦人科に来るケース、実はとっても多いのです。おりものやにおいに異変を感じて、月経から2週間後くらいに受診する方が多いですね。診察すると奥でトグロ巻いた状態で見つかることも。
特に目立つのが、日中より夜使用でのトラブル。夜中にタンポンの糸が見つからないから既に抜いたと勘違いして、もう1本新しいものを挿入してしまうのです。タンポンほどの大きさのものは、もともと異物感がないので奥に入りこんでしまうと要注意です。夜はタンポンよりもナイト用ナプキンのほうが安心ですよ。
ナプキン、タンポン共に、適切なタイミングで交換することがポイントのよう。特に終わりかけの時期は注意したいものですね。
取材・文/櫻木えみ 企画/斉藤壮一郎〈BAILA〉