生理の最新グッズ・経血吸収ショーツをご紹介＆人気の「ベア」開発秘話をインタビュー！【30歳からのフェムケアノート1】

女性「female」と技術「technology」をかけ合わせた造語「femtech」は、女性特有の健康問題を技術で改善する製品やサービスを指すジャンル名。毎月の生理をより快適に過ごすための最新トピックスを紹介する新連載、スタートします！ 今回は経血吸収ショーツ＆月経カップをご紹介。

【2020年10月27日〜11月2日、BAILAメルマガ会員にアンケート。27〜39歳の258人が回答】

雑誌やウェブメディアで取り上げられている言葉であるとはいえ、バイラ読者の知名度はまだまだ3割以下。聞いたことがない人が多いのが実情のよう

実際に使ったことがある人は1割未満という結果に。使ってみたいと回答した人のなかにも「実際のところもれないか心配」「洗うのが大変そう」といった意見が

ショーツ自体がナプキンの代わりとなり、これ一枚で経血を吸収してくれる。経血の伝いもれやナプキンの交換など、多くの女性が抱える生理中のストレスや負担を軽減してくれるアイテム。量や用途別に、さまざまなタイプが発売中。

シリコン製のカップで、直接膣に挿入して使用。生理中のニオイや陰部の肌トラブルがなく、温泉やプール、運動も快適に。消毒して繰り返し使えるため、プラスチックごみを減らすサステナブルな点も注目を浴びています。

編集バタコ（以下編）美容家としてご活躍なさっている山本さんが「BéｰA」を立ち上げて吸収ショーツを作ろうと思ったのは、なぜですか？

山本さん（以下山）　私自身、生理の経血量がすごく多くて。それでも仕事が忙しいとなかなかトイレに行けず「スカートに血がにじんでいるんじゃないか」と心配になることがよくありました。そんなとき経血吸収ショーツというものを知り、早速アメリカから入手したんですが、それも簡単にもれてしまったんです。タンポンやピルの利用者が多いアメリカではそのようなショーツでも問題ないのかもしれません。でも期待していただけにショックも大きくて。思い切って友人たちにその話をしたら、想像以上に同じ悩みを抱えている人が多いことがわかり、そんな女性たちが安心して使えるショーツを作りたいと思うようになりました。

山　いちばんは、どのブランドさんよりも高い吸収力。タンポン12本分の120㎖の吸収力は国内屈指の高い技術を持つ尿もれショーツを作る工場と何度も試行錯誤を重ねたからこそなしえた高機能です。陰部に触れる生地はサラサラ感が持続する吸収拡散素材を使用しているため、不快感やムレもありません。また、ショーツ本体と液体を受け止める吸収体が離れているため、すすぎが簡単。おかげさまで、クラウドファンディングサイトでは９０００人以上から先行予約があり、1億円を超える資金が集まりました。

編　それほど悩んでいる女性が多いんですね。

山　はい。女性はもちろん、生理用品を手にしづらいジェンダーに悩む方やハンディキャップのある方などからも支持をいただいて。今後も生理がもっと快適になることを応援したいですね。

イラスト／conix　取材・原文／和田美穂　構成／田畑紫陽子〈BAILA〉　 ※BAILA2021年1月号掲載

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