韓国ドラマ大好き! なライターが、ぜひおすすめしたい作品を紹介する連載コラムです。
『Sweet Home -俺と世界の絶望-』『ナビレラ〜それでも蝶は舞う〜』などで知られるソン・ガンの除隊後復帰作であり、『予期せぬ相続者』『おつかれさま』などに出演し、主役から脇役まで幅広く演じるイ・ジュニョンにとって入隊前最後の作品である『フォーハンズ 〜2人のソナタ〜』のあらすじと見どころをご紹介します。
CONTENTS
1.『フォーハンズ 〜2人のソナタ〜』作品概要
『フォーハンズ 〜2人のソナタ〜』(2026)
全12話
出演:ソン・ガン、イ・ジュニョン、チャン・ギュリ
Netflixシリーズ「フォーハンズ 〜2人のソナタ〜」独占配信中
【あらすじ】
音楽の名門高校で出会った、2人の若きピアニストのカン・ビオ(ソン・ガン)とチェ・ジョンヨ(イ・ジュニョン)。まったく違う人生を歩んできた2人のメロディーは、やがて複雑に重なり合っていく。
2.予想を裏切る“不穏さ”に第1話からくぎ付け
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主人公は、完璧なスキルを持つカン・ビオと天才肌のチェ・ジョンヨという2人の若きピアニスト。公式の概要には「友情、恋、ライバルとの競い合い、そして成長。きらめいていた彼らの青春を描く」とあり、演技力とビジュアルを兼ね備えるソン・ガン×イ・ジュニョンの起用と来れば、爽やかでほろ苦くて甘酸っぱい、キラキラした青春ドラマだと思うじゃないですか? ところがどっこい、第1話はビオが国際的コンクールの決勝で指から血を流しながら鍵盤を叩き続け、ジョンヨが森の中で何者かに背中を撃たれて池に落ちるところから始まります。
まさかの不穏すぎる幕開けに「えっと、青春ドラマで合ってますよね……?」と度肝を抜かれたのは私だけじゃないはず。ティザー映像やコンセプト写真などからキラキラした作品をイメージして通り過ぎていたという方がいましたら、回れ右をして戻ってきてください。ドキドキ&ハラハラのサスペンスも絡んできます!
3.『SKYキャッスル』『ペントハウス』が刺さった人にも観てほしい!

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物語は天才たちが集まる芸術高校を舞台に展開していきます。ソン・ガン演じるビオは世界的指揮者を祖父に持ち、幼い頃から数々のコンクールで優勝しているエリート。音楽界のサラブレッドとして注目を浴びていますが、祖父からは大切な娘の夢を途絶えさせた私生児という理由で憎まれ、音楽の才能も認めてもらえません。
そんなビオの願いは、祖父に認められること。そして、それを渇望している人物がもうひとり。ビオの母・ジヘです。愛する息子を世界1位にするために、異常なまでの熱意でビオの生活のすべてをサポートしています。
ジヘ役を演じるのは、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』のノ・スンへ役で知られるユン・セア。『SKYキャッスル・・・』では夫の行き過ぎた教育から子どもたちを守ろうとするセレブ妻を演じていましたが、本作のジヘは息子の成功のためなら手段を選ばない“超教育ママ”。自分が敷いたレール通りにを歩むことをビオに強要し、思い通りにならないと激昂する。ジヘが絡むシーンはマクチャンドラマ(愛憎劇)っぽさがあり、ドロドロ系が好きな人にも刺さるはず!
4.先が気になって仕方ない! 愛憎が入り混じる危険な友情物語

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そんなビオ親子の前に現れるのが、イ・ジュニョン演じるジョンヨ。借金まみれの父親が失踪し途方に暮れていたところを、ジョンヨの才能にほれ込んだ理事長にスカウトされて、特待生としてビオの高校に転校してきます。
ドラマのタイトルでもある「フォーハンズ」とは、2人で1台のピアノを同時に演奏する連弾のこと。ひとつのミスタッチも許さない完璧な演奏をするビオとは対照的に、粗削りだけど胸を打つ演奏をするジョンヨ。境遇も演奏スタイルも正反対な2人はひょんなことから連弾をすることになり、4つの手が奏でる複雑で奥深い音色のような友情が芽生えていきます。
ジョンヨは、同級生が階段を駆け下りる足音や話し声といった騒音も音楽として楽しみ、生い立ちを考えると音楽の“勉強”はしていないはずだけど、作曲も編曲もできちゃうという天才。しかし、幼い頃のトラウマからステージ恐怖症を抱えていました。ビオは「俺の音だけを聴け」とジョンヨの背中を押し、ステージ恐怖症から彼を救い出すのですが、それがきっかけで祖父がジョンヨの才能に気づいてしまうんですね。切なすぎませんか……。
実はビオは幼い頃にコンクールでジョンヨに負けたことがあり、2人の距離が縮まるほど、ビオは自身の限界を思い知らされていくという……。もちろん、ビオも優れた才能を持っているのですが、ジョンヨの魂を込めた音色に劣等感は募る一方。「お互いにお互いしかいない関係」だけど、一緒にいると傷ついてしまう。危うさを秘めた友情から目が離せず、どうか2人を幸せにしてくれ! と願わずにはいられません。
ドラマ後半は、ジョンヨが撃たれたコンクールから9年後、大人になって再会した2人の物語が描かれ、あの日の真相も明かされていきます。収束に向かうと思いきや、ここからが本編かと思うほどに波乱の連続で、美しくも残酷な芸術の世界で、傷つけ合い、音楽で惹かれあう2人の絆に感情が揺さぶられること間違いなし。ソン・ガンとイ・ジュニョンが嫉妬と羨望、愛憎が入り混じる複雑な感情を繊細な演技で体現してくれていて、ビオとジョンヨを演じるのはこの2人以外考えられないかも、と思わせてくれる素晴らしさです。
最後に、劇中で流れるクラシック音楽をいくつかご紹介。2人の最初の連弾曲は「死の舞踏/サン=サーンス」、ジョンヨが目隠しをして弾いた連弾曲は「主よ、人の望みの喜びよ/バッハ」、ビオが国際コンクールで弾いた曲は「ピアノ協奏曲第2番/ラフマニノフ」。
美しい音楽と臨場感ある演奏シーンにも心震わされ、余韻が深く残る一作です。




















































