女性「female」と技術「technology」をかけ合わせた造語「femtech」は、女性特有の健康問題を技術で改善する製品やサービスを指すジャンル名。毎月の生理をより快適に過ごすための最新トピックスを連載でご紹介! 5回目の今回は最近増えているフェムテック関連のECサイトやアプリをご紹介します。
BAILA FEMCARE NOTEBOOK
イメージガール
BAM(バム)ちゃん
オンライン診察&ECサイト
オンライン診察は、コロナ禍で病院に行きづらい今の状況にも便利。また、ECサイトは店頭で買いにくい商品も取り寄せやすく、品数も豊富。
アプリで診察、ピルが届く
スマルナ
医師の診察・医療専門家の相談を受け、ピルの処方を受けられるオンラインサービス。手軽に医師の処方を受けられるメリットが。ダウンロード数は累計46万件。助産師や薬剤師が相談を受け付けるスマルナ医療相談室も人気。
フェムテック専門ECサイト
fermata(フェルマータ)
フェムテックアイテム専門のECサイト。吸水ショーツや月経カップから、骨盤底筋トレーニンググッズ、バイブレーター、デリケートゾーンケアアイテム、精子の濃度や運動量を測定できるキットなどまで幅広い品ぞろえ。
女性の体に寄り添う商品が多数!
月経管理+α
月経管理アプリやLINEで利用できるサービスはどんどん進化し、生理日の記録や予測はもちろん、パートナーと情報共有できる機能なども!
パートナーと自分の体の状況を共有できる
ペアケア
LINEで友だち登録して生理期間や周期などの質問に答えるだけで利用可能。生理日の管理や予測ができるほか、経血量や心身状態も記録できる。パートナーに招待リンクを送れば情報共有でき、旅行やデートの予定を立てるのに便利。
彼と情報共有でき、予定が立てやすい
不安なときに頼れる「相談チャット」機能つき
ケアミー
アプリを開いてワンタップで生理が来た日を記録でき、次の生理予定日もわかりやすく表示。生理の悩みを専門知識をもつスタッフにチャットで相談できる機能や、パートナーのLINEにPMSのタイミングや症状を送ることができるペアリング機能も。
毎日使うLINE上で生理管理サプリメント購入も!
ILLUMINATE(イルミネート)
LINE上で生理予定日を確認でき、生理日前にプッシュ通知でお知らせしてくれるほか、1万人以上の女性の悩みに向き合い開発された“チケットサプリ”が購入可能。日々変化する体に寄り添ったサポートを。
LINEにお知らせが届くから忘れない
バイラ世代331人にアンケート!
【2021年3月3日〜3月8日、BAILAメルマガ会員にアンケート。27〜39歳の331人が回答】
Q 普段、生理用品をどこで購入していますか?
1位 | コンビニ・薬局 | 75% |
2位 | Amazon | 8% |
3位 | その他通販サイト | 5% |
4位 | オーガニックショップ フェムテックショップ・ECサイト | 3% |
6位 | その他 | 5% |
VIO脱毛で経験があるのは、サロンでのレーザー脱毛が40%とトップ。比較的低価格のサロンは始めやすいもよう。30代になってからクリニックに乗り換えたという人も
Q ピルのオンライン処方を利用したことがありますか?
ある 5%
ない 95%
低用量ピルはオンライン処方可能だけど、利用したことがないという人が大半。ピル利用者が日本ではまだ少ないことや、オンライン処方の認知度の低さも理由!?
Q 月経管理アプリを利用したことはありますか?
ある 73%
ない 27%
次の月経や排卵日を予測してくれる月経管理アプリは、73%もの人が利用経験ありと回答。「ルナルナ」やiPhoneのヘルスケアアプリなどを利用しているとの声が多数
fermataのエスコラ茜さんにインタビュー!
fermata Business Development Manager
エスコラ茜さん
フィンランド出身。2020年2月にfermataに参画。fermataメンバーのなかでも国内外のフェムテック事情に精通している。
編集バタコ(以下編)フェルマータはフェムテック専門のECサイトとして話題ですね。フェムテックについてどのようにお考えですか?
エスコラさん(以下エ) 本来は女性の体の悩みや課題を解決するテクノロジーのことですが、フェルマータではそんな商品をきっかけに女性が体や性のことを話しやすくなったり、自分の体に目を向けるようになったりといったムーブメントも含めてフェムテックととらえています。
編 なるほど。いろんなフェムテック商品を扱われていますが、バイラ読者へのおすすめは?
エ 吸水ショーツが試しやすいと思います。種類が多く、ブランドごとに吸水できる量が違うのですが、選ぶとき、自分の経血量がどれくらいか考えたこともなかったという人も多く、自分の生理を見つめ直すいい機会にもなります。
編 ほかには、性交痛を軽減するアイテムも気になりました。読者アンケートではセックスで嫌な思いをした経験がある人が意外と多く……。
エ 「Ohnut」(オーナット)という商品ですね。性交痛を和らげる商品というと今までは塗るものが中心でしたが、「Ohnut」は男性が装着して挿入時の深さを調整し、物理的に痛みを緩和するので画期的。利用することでパートナーとのコミュニケーションのきっかけにもなりますよね
編 あと、バイブレーターも可愛いものが!
エ おしゃれなデザインなので人気です。バイブレーターはサイトで下調べしてから、実店舗で見て、納得したうえで買う人も多いです。
編 今後はどんな展開を考えられていますか?
エ 骨盤底筋を鍛えるアイテムを増やしていきたいですし、都心部以外の人にももっと知ってもらえるようイベントなども行いたいです。
編 女性には嬉しい限り。期待しています!
イラスト/conix 取材・原文/和田美穂 構成/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2021年5月号掲載
【BAILA 5月号はこちらから!】