女性「female」と技術「technology」をかけ合わせた造語「femtech」は、女性特有の健康問題を技術で改善する製品やサービスを指すジャンル名。毎月の生理をより快適に過ごすための最新トピックスを連載でご紹介! 3回目の今回はこだわりの生理用ナプキンをご紹介します。
BAILA FEMCARE NOTEBOOK
イメージガール
BAM(バム)ちゃん
バイラ世代504人にアンケート!
【2020年12月1日〜12月9日、BAILAメルマガ会員にアンケート。27〜39歳の504人が回答】
Q 使ってみたいと思うナプキンは?
1位 | 天然・オーガニック | |
素材のもの | 31% | |
2位 | とにかく吸水量に長けたもの | 27% |
3位 | シンプルなパッケージ | 16% |
4位 | とにかく薄いもの | 12% |
5位 | 繰り返し使えるもの | 9% |
6位 | その他 | 4% |
体に直接触れるものだからこそ、選べるのなら安心なナチュラル素材を選びたいという人が多かった
Q 夜用、多い昼用など、生理日数や時間帯によってナプキンを使い分けていますか?
毎回使い分ける 65%
ときどき使い分ける 25%
あまり使い分けない 4%
使い分けない 6%
経血量に合わせてナプキンを使い分けているという人が半数超え。夜だけでなく仕事中も経血もれが心配で吸収量の多いものに替えているという声も多い
Q 生理用ナプキンを選ぶ決め手は?
1位 | 羽の有無 | 16% |
2位 | 価格 | 15% |
3位 | 素材 | 13% |
4位 | フィット感 | 11% |
5位 | もれない | 10% |
6位 | 吸収量 | 9% |
7位 | ブランド、長さ | 8% |
8位 | 薄さ・軽さ | 6% |
9位 | パッケージ、その他 | 2% |
意外と票が割れる結果に。こだわって選んでいるというよりも、羽のあり・なしや価格など、ぱっと見て違いのわかるものが基準となっている人が多い印象
ナチュラル素材の生理用ナプキン
最近増えたのがオーガニックコットンなどナチュラル素材のナプキン。デリケートな部分に触れるものだけに人気急上昇。
natracare【ナトラケア】
ウルトラパッド スーパー
肌に触れる部分はオーガニックコットン100%。高分子吸収剤を使わず、生分解可能な自然素材を使用。優しい肌触り。ふつうの日〜多い日用 羽つき 10個入り ¥640/ビープル バイ コスメキッチン
Sofy【ソフィ】
はだおもい オーガニックコットン100%
肌に触れる面の上層は100%オーガニックコットン。高分子吸収材不使用。凹凸加工で経血が肌に触れる面積をカット。特に多い昼用 羽つき26㎝ 13個入り ¥398/ユニ・チャーム
NaturaMoon【ナチュラムーン】
ナプキン/多い日の昼用
トップシートはコットン不織布100%。高分子吸収材不使用。バックシートは空気や水蒸気のみを通すエアスルーフィルムで、ムレを防ぐ。16個入り¥474/ナチュラムーン
布ナプキン
布製なので肌触りが心地よい上、洗って繰り返し使えるので環境にも優しい布ナプキン。エコ意識の高まりによって人気が再燃中。
MADE IN EARTH【メイド・イン・アース】
リトル布ナプキン
オーガニックコットン100%のリバーシブルの布ナプキン。パンティライナーとしても使えるので、布ナプキン初心者におすすめ。¥1000/コスメキッチン
パッケージがシンプルな生理用ナプキン
シンプルなパッケージのナプキンも増加中。持ち歩いても目立ちにくく、置いておいてもおしゃれ感があることから注目が集まっている。
sisiFILLE【シシフィーユ】
SANITARY PAD
トップシートはタンザニア産のオーガニックコットン100%。高分子吸収材不使用で環境と人に安全な酸素系漂白剤を採用。パッケージは機能的で洗練されたデザイン。24個入り¥600/パノコトレーディング
MUJI【無印良品】
生理用ナプキン/羽あり約21cm
シンプルなデザインのボックスに入ったナプキン。肌に触れる面の表側にオーガニックコットンを使用。ふんわりと厚みのある仕様。10個入り ¥363/無印良品 銀座
エディター沖島の「無印良品 生理用ナプキン」お試し記事はこちら
elis【エリス】
素肌のきもち
高級感のあるブラウンパッケージ。個包装も同色の不織布でシートが透けにくく、ポーチから見えても安心。LOHACOほかECサイトで先行販売中。23cm 20枚入り ¥398(編集部調べ)/エリエール
ナチュラル派生理用品ブランドにインタビュー!
株式会社G-Place フェムテック事業T プロジェクトマネージャー
野口俊英さん
約6年間ナチュラムーンプロジェクトの責任者として商品開発やPRをはじめブランディングに全力を注ぐ。
編集バタコ(以下編)「ナチュラムーン」は、日本初の自然派ナプキンとして生まれたそうですね。どういう点が“自然派”なんでしょうか?
野口さん(以下野)一般的なナプキンは表面のシートが化学繊維ですが、ナチュラムーンは表面のシートに天然コットンの不織布を使っています。肌摩擦が少なくかぶれにくく、通気性もいいのでムレもニオイも軽減してくれるという声が多いです。
編 それは、嬉しいですね!
野 もうひとつが高分子吸収材を使っていない点です。一般的なナプキンはポリマーとも呼ばれる高分子吸収材を使っています。これは吸収性は高いですが、水分を吸ったあとにゲル状に固まります。
編 保冷剤にも使われているポリマーですよね?
野 そうなんです。ナチュラムーンのナプキンは吸収体が植物由来の綿状パルプ。そのぶん厚みがありますが、愛用者様から「温かい」との感想をいただきます。充分な吸収力もありますよ。
編 確かに使ってみたとき、フカフカ感があって心地よくて、冷えを感じにくかったかも。
野 当社はナチュラル雑貨の卸しメーカーで、女性社員の“布ナプキンの心地よさと紙ナプキンの使いやすさを併せ持ったものが欲しい”という声をもとに開発されたんですが、使った人から大好評で。それがクチコミで広がり、現在オーガニックショップやバラエティショップをはじめ、多くの店舗で扱っていただいています。使うと快適さにビックリする方が多く、「もっと早く出会いたかった」と大好評です。
編 私もナプキンでここまで変わるのかと驚きました。選択肢が増えて自分に合うものを選べると、より快適さが広がりますよね!
イラスト/conix 取材・原文/和田美穂 構成/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2021年3月号掲載
【BAILA 3月号はこちらから!】