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#ニッチェ #近藤くみこ さんおすすめ!最新刊の見どころは?【『 #トーキョーカモフラージュアワー 』が刺さりすぎる女たち〈後編〉】

大の漫画好きで知られる、お笑い芸人のニッチェの近藤くみこさん。『トーキョーカモフラージュアワー』もかねてから愛読中とか。今回は作者・松本先生と作品について本音トーク! 近藤さんに刺さった最新刊の見どころは?

『トーキョーカモフラージュアワー』が刺さりすぎる女たち〈前編〉はこちら
近藤くみこ

ニッチェ

近藤くみこ


1983年生まれ。三重県出身。相方の江上さんとともにお笑いコンビ「ニッチェ」として活動中。TV「王様のブランチ」(TBS系)など、多数の番組に出演中。

松本千秋先生

松本千秋先生


東京都出身。コミックエッセイ『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』でデビュー。『トーキョーカモフラージュアワー』は『ヤングキング』で連載続行中。

松本 そういえば今日は近藤さんに、最新刊の感想も聞いてみたくて。どうでしたか?

近藤 今回も、心の中で正座しながら、一話ずつかみしめるように読んだんですけれども(笑)。絶妙だな~と刺さったのが、初めて一人暮らしをする男性に、不動産屋が「女を連れ込むならばこの街!」と、いろんな入れ知恵をしてくる話。〇〇はいい、〇〇だとこんな感じとか。住んでいる街の人気の理由やブランドイメージって、わりと下世話な話題ではあるんですけれども……。実際には私も気にして引っ越した経験もあるし。あまりパリピ感が出る場所はちょっとな、とか。

松本 私は昔、恵比寿に住んでいる男に抱かれたら、すっごい遊ばれているような気がしましたね。少しずれて代官山だったら罪悪感もゆるんだのかな。

近藤 代官山なら、それはそれでしゃれっ気に金をかけてる感じが、ちょっとイラッとしませんか?

松本 漫画で描いた「オシャンボーイ」ですね。ハイスぺリーマンだと、豊洲タワマン住みのほうがモテる?。

近藤 バイラ世代だと、豊洲よりもまだ中目黒のほうが刺さるかも……?

松本 恵比寿近辺は最強だなあ。

本音まる出しな不動産業者の トークに苦笑い…

6巻p.50

本音まる出しな不動産業者のトークに苦笑い…
男が実家を出て一人暮らしをする理由とはなんなのか!? 「自由にヤレる」を軸に、都内の街を紹介してくれる不動産業者。その言葉は身もふたもなさすぎるが、かえって潔いとすら思えてしまう……

近藤 こうやってたわいない雑談中でも、先生の作品への熱量が伝わってきます。それにみんながぼんやり思っていることを絵と言葉で表現できるのは、やっぱりすごい! 先生が最近の話で思い入れがあるのはどれですか?

松本 人は経験や年齢を重ねるなかで、どうにもならないことに対して無関心になる……という気づきを入れた話。ただしその一方で、心の折り合いをつけるために、無関心なことが増えていくのもつまらないなとも思って。今の自分の、素直な感覚を入れました。

近藤 このバランス感覚ですよね。『トーキョーカモフラージュアワー』って、ひがみや自己嫌悪も受け入れて「でもそれだけじゃないでしょ?」って言ってくれるから好きなんです

松本 よかった! SNSでエゴサすると「夜中に読むと寝られなくなる」みたいなご意見も多いから。

近藤 アハハ! リアルですからね~。

松本 でも待って、と。どん底があるから次に光がくるんでしょ、と。闇をもって制す、みたいな。この作品は起承転結をつけたくないし、総論めいたこともないんですけれども。「その瞬間に悩んでるのは、一人だけじゃない」とは伝えたいですね。私の中では癒し漫画を描いているつもりです。

近藤 確かに。恋愛や人づきあいでそれなりのを思いを味わってきた人が読めば、“癒される”意味がわかるんじゃないかな。作品に共感をし、刺激も受けて。そこからまた新たな景色が見えるようになる気がします。

自分に関係ないことを「嫌い」認定する本音は?

6巻p.107

自分に関係ないことを「嫌い」認定する本音は?
自分が興味のない出来事について盛り上がる女友達たち。共感しつつも……。「でもこれって、心の防御策なのかも」という、一人のキャラの指摘が鋭い! 30代以上の大人の女性の心の揺れがリアルすぎて、自問自答したくなる

ニッチェ近藤くみこさん
松本千秋先生

『トーキョーカモフラージュアワー』とは?

【STORY】
東京に住む大人の男女たちの人間模様を描いたオムニバスストーリー。無自覚な言動を繰り返す男子、心の中に思いをためがちな女子など、“あるある”な登場人物と、そのエピソードの細かさがリアル。Twitterで反響を呼び、一躍注目&人気作に!

『トーキョーカモフラージュアワー』

NEW!
『トーキョーカモフラージュアワー』
松本千秋/少年画報社 6巻
電子版販売 968円
6巻でも、東京を生きている男女の瞬間を切り取ったショートコミックがたっぷり。30代女性に刺さるシチュエーション&悶絶すること間違いなしの鋭いセリフも、ますます光る一冊に。

取材・原文/石井絵里 撮影/イマキイレカオリ ※BAILA2023年4月号掲載

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