30代・40代の妊娠のお悩みや疑問に医師が回答! 今回は妊活中のPMS対策について。生理前のイライラ予防に飲んでいる漢方やハーブ。妊娠したかも?という時期にも継続して大丈夫?
Q:PMS対策のサプリや漢方、妊娠超初期、妊娠初期に飲み続けても大丈夫?
30代&40代女性の「リアルな妊娠悩み&疑問」!
・「毎月生理前のPMS症状が酷い私。市販のハーブ系サプリを色々試し、効果があるような気がする2種類を飲んでます。特に黄体期に飲んでいるハーブ系サプリは、飲み忘れるとイライラが爆発。絶対に手放せません! 妊活を始めたけれど、PMS用サプリは飲み続けてもよいでしょうか? 妊娠超初期にも飲み続けて平気?」
・「生理前の1週間、普段より怒りっぽい性格になってしまいます。もうすぐ40代なのでプチ更年期障害かも?と恐れつつも、婦人科で漢方を出してもらって服用してます。今ベビ待ち中なのですが、もし排卵後に妊娠が成立していたら、赤ちゃんに悪影響が?と心配……。なかなか赤ちゃんができないのは漢方のせい?と不安になってきました」
医師が回答!
通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を総合的に駆使した診療を行うコーチング医。認知行動療法をベースに、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを日常診療に取り入れ、健康管理だけではなく、育児の悩みや親子関係・夫婦関係の改善など、幅広い分野で同テクニックを活用する。
※“妊娠超初期”という表現について……排卵日から月経予定日の期間を、“妊娠超初期”や、“妊娠2〜3週”と呼ぶ人もいますが、これは医学用語ではありません。この時期はまだ妊娠が成立していないため、妊娠とは呼べない段階です。記事でも読者からの悩みなどに登場しますが、便宜上“妊娠超初期”、“妊娠2〜3週”を「排卵日から月経予定日」と捉えた上で解説しています。
【ANSWER】PMS対策の薬は市販薬より病院の薬を!
「PMS対策の薬もさまざま。ホルモンバランスに関わるものもあるので、妊活中に自己判断で飲み続けるのはオススメできません。また、市販薬の場合、医学的に妊娠中の女性が飲んでも大丈夫な成分かどうか医師が判断できないので、妊活中はやめておくほうがよいでしょう。
病院で処方してもらっている漢方であれば、妊活を始めた段階で、妊娠後も続けられる種類に変えてもらえたり……と臨機応変に対応が可能です。妊娠中はPMSよりもさらに情緒不安定になる人が多いので、妊活中から婦人科でPMSの症状について相談し、適切な薬を処方してもらうとよいでしょう。
漢方の場合、妊活中も飲めるものが多いです。私のクリニックで妊活中の方にPMS対策の漢方を処方するときは、黄体期は通常通り飲んでもらいます。月経予定日が来たら一旦ストップしてもらい、月経が来た場合は服用を再開、月経が来なければ妊娠反応の検査を。妊娠の反応が出た場合はそのまま服用をやめてもらいます」
妊活を始めた時点で、PMS症状についても病院で相談を!
取材・文/櫻木えみ