最近話題の美肌菌、毎日のケアでいい感じに育てるにはどうすればいいの? 話題の菌ケアを提案するKINSの代表・下川穣さんに聞く、お家で自分でできるセルフ菌活シリーズ。冬場にケアしたい「スキンケア」をテーマにお届け。
顔も頭皮も洗い過ぎは禁物。おすすめはぬるま湯!
「最近はビューティーの世界でも、皮膚常在菌や美肌菌という言葉がおなじみになってきました。皮膚常在菌のバランスを保って善玉菌を育てるためには、まず顔の洗い過ぎをやめること。洗顔には汚れを落とすというメリットがある一方で、潤いと一緒に角層の隙間に住んでいる常在菌を菌の住処ごと洗い流してしまう面も。朝は洗顔料を使わずに、ぬるま湯洗顔にしたり、界面活性剤不使用の弱酸性の洗顔料を使うのがおすすめです。また、肌だけでなく頭皮の皮ふ常在菌バランスも大切。整髪料をつける機会が減り、汗や皮脂が出にくい冬のステイホーム期間は、シャンプーの回数を少なくするチャンス。お湯だけで洗う湯シャンを取り入れてみて」(下川さん)
防腐剤と界面活性剤を控えて、シンプルケアを
スキンケアを選ぶときに意識してほしいのは、菌を減らす原因になる界面活性剤や防腐剤が少ないものを選ぶこと。とはいえ、界面活性剤を排除することは難しいので、洗顔後はなるべくシンプルケアにとどめて、界面活性剤が肌に触れる回数を減らすように心がけましょう。余計な添加物が入っておらず、菌の餌にもなるオイル美容液もおすすめ。ニキビの原因になるオレイン酸が少ない、スクワラン、ホホバオイルなどを選ぶといいでしょう。洗顔の後すぐに塗ると、その後に使う化粧品の添加物から肌を守る効果も」(下川さん)
美肌菌の餌になる成分配合のスキンケアでブースト!
「表皮ブドウ球菌は、グリセリンを分泌してセラミドを作りやすくする美肌菌の代表格。この表皮ブドウ球菌の餌となる、発酵由来成分を配合したスキンケアをプラスすると、肌の常在菌バランスが整います。なるべく余分な成分が入っていない処方のものにこだわって取り入れてみましょう」(下川さん)
45000時間熟成した独自の美活菌発酵液の力で肌トラブルを集中ケアする保湿美容液。使うほどに肌が強くなると、敏感肌のモデルに愛用者多数。パッケージデザインをモデルの鈴木えみさんが手がけた。120㎖¥9000/ソフィスタンス
北海道の自社農園で栽培したハマナスの植物細胞水をベースに、ダマスクローズ・山桜・紫根をブレンド。創業150年の醤油店の米麹を配合。オードヴィーブ ローザモイストアップセラム 35㎖ ¥6000/エッセンチア
善玉菌のエサとなる乳酸菌生産物質とコメヌカエキス、コメ発酵液の3種類の発酵成分を組み合わせ。洗顔後、スキンケアの最初に使うことで、皮膚常在菌の働きをサポートしながらみずみずしい肌に整える。KINS BOOSTER 50㎖ ¥7800円/KINS(定期購入コースもあり)
“菌を与える、菌を育てる、菌の邪魔をしない”という哲学のもと開発。乳酸菌やコメ発酵液を配合したすることで、揺らぎにくい健やかに潤う肌へ導くシートマスク。週1回夜のスペシャルケアにおすすめ。KINS フェイスマスク 4枚 ¥2980/KINS(定期購入コースもあり)
歯科医師を経て、都内医療法人の理事長に就任。クリニックで慢性疾患に悩んでいる患者さんたちの根本治療を目指していく中で、より多くの人の力になるため起業を決意し、2018年12月KINSを設立。“菌ケアすることが当たり前である世の中”にするため、様々な活動をしている菌ケアドクター。
取材・文/長田杏奈 構成/渡辺敦子〈BAILA〉