音楽好きの編集Kが、バイラ読者におすすめの音楽をご紹介。今回は、ポール・マッカートニーの名作の第3弾『マッカートニーⅢ』フィーチャー。制作史上、最も自分と向き合い楽しんだという一枚を、ぜひ手に取ってみて。
ナビゲーター

編集K
ビートルズの中でいちばん好きなアルバムは『ビートルズ・フォー・セール』な音楽好き編集。

2020年という年はポール・マッカートニーという稀代の天才にとっても特別なものとなった。
ロックダウン時、彼は自身が所有する農場で家族とともに時間を過ごし、毎日自分のスタジオへ通う日々を送っていた。もとより決まっていた仕事を終わらせたあと、彼は未完成のままであった数々の楽曲と向き合うことに。まったくリリース予定もなく、またこの『マッカートニーⅢ』という作品を制作するなんて、本人さえも2020年という特別な時を迎えなければ思ってもいなかったことである。
“マッカートニー”シリーズの制作法にのっとり、ポール自身が一人で作り上げていった曲の数々は魂を見つける旅や物思いにふけるような内省的な曲、彼の代名詞でもあるポップソング、そしてその中間に位置する曲など、多様性に富んだラインナップとなった。制作史上、最も自分と向き合い楽しんだという一枚は、あの一年があったからこその奇跡の産物である。
『マッカートニーⅢ』
ポール・マッカートニー
¥2200(国内盤)/ユニバーサル
未完成であった曲たちをロックダウンの期間に完成させ、でき上がったのが本作。ポールらしいポップな曲、バラードなどバラエティに富んだ一枚は彼自身の人生のスナップショットのよう。

©Mary McCartney
ポール・マッカートニー
元ビートルズのメンバーであり、御年79歳を迎える、音楽会のレジェンド。彼自身も菜食主義で娘はサステナブルをいち早く取り入れたデザイナー、ステラ・マッカートニー。
イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2021年2月号掲載
【BAILA 2月号はこちらから!】