現在45歳。ヘルシーでエイジレスな輝きを放ち、憧れの先輩として絶大な支持を集める神崎さん。30代の悩みに全力でお答えします!今回は神崎恵さんのコロナ渦の過ごし方や育児と仕事の両立のコツなどをを教えいただきました。
「美容もファッションも人生も誰かのためじゃなく自分のために輝かせて」
Q1 育児と仕事はどう両立していますか?
A 両立は無理!だから、私は時間で区切って切り替えています
「両立しようとするとつらくなるから時間で区切っています。9〜17時と、子どもが寝たあとの時間は仕事。それ以外は子どものための時間。うまくできないことがあってもキリキリしない程度に自分を許すことも大切かな」
Q2 働き続けるって大変ですか?
A 大変だけど、仕事と息子たちが私の生きがい
「二人出産したあとにシングルマザーになり、40代目前で三男を出産。怒濤の日々でしたが今では子育てと仕事、全部ひっくるめてすごく楽しいです。頑張る気持ちを奮い立たせるために20〜30代の頃、背伸びして買ったエルメスやマノロ・ブラニクは、今やっと自信を持って身につけられるように」(すべて神崎さん私物)
Q3 美容以外に女性として磨いておくべきことってありますか?
A アウェイを楽しむことって重要。本や映画、新しい洋服…
「安全圏を抜け出して、興味はあるけれど居心地はどうかな?という場所にあえて飛び込む。アウェイな場所にはヒントと発見が潜んでいるから。30代の私の場合、それは“ファッション”の世界でした。そのおかげで、世界がぐんと広がって。知らない映画や本を手に取るなど、違う世界に歩み寄って、安心・安全に慣れないようにすることって30代には大事」
Q4 素敵な家庭をもつために今すべきことは?
A まずは自分が、 一人で生きていく力を身につけること
「そうすれば周りの人やパートナーに求めすぎることなく、いろんな意味で選択肢が増える。忙しくて余裕がないときも柔軟な思考を持てると思うんです」
Q5 愛用の香りはありますか?
A 「以前は香りのベクトルは外向きオンリーでしたが、今は一人で夜仕事をするときなど、自分のためだけにつける香りも大好き」
家でも使う
メゾン クリスチャン ディオール ベル ドゥ ジュール
「夜寝る前につけると、朝起きたときの残り香が至福」。オードゥ パルファン250㎖ ¥36500/パルファン・クリスチャン・ディオール
出かけるときは
ナルシソ ロドリゲス ナルシソ オードパルファムプドゥレ
「ベッドの中のぬくもりを思わせる官能的な香りを記憶にとどめていただきたくて」。90㎖ ¥14900/NARCISO RODRIGUEZ PARFUMS
Q6 落ち込んだらどう浮上していますか?
A ひと晩よく寝て、それでもダメなら改善するために行動する
「落ち込むことなんてしょっちゅう。寝て切り替えられることもあるけれど、それでもだめなら悩み続けずに、なにかしら行動に移すほうが精神衛生上いいと思います」
Q7 コロナ禍でどうしても気持ちがふさいでしまいます。神崎さんはどうしていますか?
A 「30代は恋さえあればハッピーという世代でもないから、心地よさ、ときめきに忠実に。とことん好きにこだわって! 私は今は、特別な日本酒『十四代』をときめくおちょことともにたしなむ時間が癒し。今回の撮影でも手にしたバンダなど好きなお花を絶やさないことも日々を潤わせる秘訣です」
「30代の頃憧れだった『ラペルラ』。上質なランジェリーも、自信を取り戻せるアイテム」。ブラトップ¥57000・ショーツ¥25000/ラペルラジャパン(ラペルラ)
Q8 どうしたらいつもそんなに美しくいられるんですか?
A 表情、声のトーン
「もし、そう思っていただけるのなら、きっと表情とか声のトーンでカバーできているのかも?きれいっていう印象って、見た目以上に雰囲気が宿すものなのかも」
Q9 料理がうまくなる方法ってありますか?
「外食で美味しかったものを自分で再現してみること。お店の方に聞いてみたり。色合いと器のバランスも大切。誰かにふるまうときは、その人が外食で頼むものを覚えておき、その味を再現できるように熱心に研究(笑)」
Q10 神崎さんの30代は振り返るとどんな時期でしたか?
「記憶をたぐり寄せることもできないくらい、まるでトライアスロンのように走りきったのが私の30代。離婚を経験してもがいて、でも動かなきゃ。前に進まなきゃ。という気持ちだったと思います。もうあの頃には戻りたくないな。いつも私は“今”がいちばん好きだから」
ワンピース¥27000/アダム エ ロペ(ミッシング ユー オールレディ) ピアス¥24000/エストネーション(ブランイリス)
「若い頃はメイクやおしゃれなどで自分を主張していたけれど、大人になるにつれ、見えないものこそ、“素敵な雰囲気の正体”ということを知りました。そのためには着飾ることよりも、自分らしさを見つけ、育て、心を磨くことのほうがずっと大切。誰にどう思われるといった気持ちを捨て、すべては自分のために。それを楽しいと思えた瞬間、より生き生きとした日々を迎えられるはずです」
撮影/三瓶康友(人)、ケビン・チャン(物)ヘア/津村佳奈〈Un ami〉 スタイリスト/石関靖子 取材・原文/通山奈津子 構成/内海七恵〈BAILA〉※BAILA2021年3月号掲載
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