週刊少年ジャンプで連載中の大人気ギャグ漫画、「僕とロボコ」。9月にアメトーーク!でも紹介され、人気急上昇中です。そしていい大人で、小学校高学年男児の母でもある私が今一番推している漫画です!「お笑い第7世代的」と言われるギャグのセンスは抜群。なのに泣けちゃう理由もお話します。
少年ジャンプに舞い降りた、未来のメイド型ロボット「オーダーメイド」のロボコ
「僕とロボコ」との出会いは、息子が小4から読み始めた週刊少年ジャンプ。2020年31号から連載が始まりました。息子が読みながらゲラゲラ笑っているため、そんなに面白いのかな?と私も読んでみたのです。
舞台は、AI搭載の超高性能メイド型ロボット「オーダーメイド」が世界で大ヒットしている西暦20XX年。オーダーメイドは、高性能に加えて「可愛い」ことで人類の心をワシづかみ!
ところが、この漫画の主人公、ボンドのもとにやってきたのはヒザが「ナッパ」で、「なんか太い」ロボコ。作る料理は「クソ男飯」…家事もできないし、ちょっと変わってる!
思わず共感。ジェラシー満載・自意識過剰すぎるロボコの「あるある」描写
「僕とロボコ」の見どころのひとつは、ロボコのジェラシーや自意識過剰な性格の描写。ボンドが好きすぎて最新オーダーメイドのメイコに嫉妬したり、必要以上に注目されたいアピールをしたり。
多かれ少なかれ、「これ、やっちゃいそう(やってたかも)!」という“彼女心理”がデフォルメされながらも真実味たっぷりに描かれ、その滑稽さに笑いのツボを突かれます。
ロボコって、あのときの私かも…と思ってしまう方も多いのではないでしょうか。さらに、主人公のボンドの「戸惑いからのつっこみ」がまた面白くて、眼前で完成度の高いコントが繰り広げられているようです。
典型的!?なキャラのはずが。ガチゴリラとモツオがいいヤツらすぎる
「僕とロボコ」には随所にパロディが散りばめられており、大人としてはそこもニヤリとしてしまう見どころ。
主人公ボンドの友達は「ガチゴリラ」と「モツオ」。これは、名前やビジュアルからして典型的な「主人公が意地悪される」ストーリー?かと思いきや、ボンドをいじった後のガチゴリラやモツオは過剰(異常?)なまでに優しくて。その展開にツッコミを入れて笑いに変換しているのも、「僕とロボコ」が新しいと思う理由のひとつ。
笑いと癒しと、根底にあふれる優しさ。こんなギャグ漫画、あったんだ。
主人公のボンドとガチゴリラやモツオのやりとりを読んでいると、そういえば、学生時代の親友ってこうだったなと思い出すのです。からかったり、からかわれたりしながら、結局最後はフォローしてくれたり、味方をしてくれたり。そこには、誰も傷つけない笑いがありました。
懐かしく思い出すとともに、願わくば息子もこんな友達に出会えますように、と思うことしばしば。作品にとって、こんな大人の読み方はちょっとズレてるのかもしれません。けれど、年のせいか、そう思うとつい泣けてしまうのです。それが「僕とロボコ」です。
世知辛い世の中で、私は毎週「僕とロボコ」に幸せをもらっています。思春期の入り口にたった異性の息子と、同じ漫画を見てお腹を抱えて笑えることも、貴重だなあと思います。
今年のクリスマスは、ファミマとロボコのコラボケーキ。予約いたしました。
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試し読みは2021年10月25日(月)~2021年11月7日(日)まで