マンガアプリ「少年ジャンプ+」の超人気漫画、『SPY×FAMILY』! すでにコミックスの累計1100万部という激アツ漫画です。
舞台は世界各国が熾烈な情報戦を繰り広げていた冷戦下の架空の国家。平和のために数々のミッションをこなすコードネーム<黄昏>という、敏腕スパイ、ロイドに来た次なる任務は、結婚して子供を作り、東西の平和を脅かす危険人物デズモンドの息子のいる有名私立学校に潜入せよ!というもの。そんな任務遂行のために作られたのが、この、“父はスパイ、母は殺し屋、娘は超能力者”という、なにそれ!?な、かりそめの家族。そんな家族が紡ぎ出す、笑いも涙もハラハラもきゅんきゅんもてんこ盛りなストーリーはハマらずにはいられません!!
父スパイ、母殺し屋、娘超能力者。こんな設定なのになぜかほのぼのって!
任務遂行のために、賢い子を探していたロイドが子供として選んだのは孤児院で見つけたアーニャ。(超能力を使って賢く見せて選ばれた)。そして妻に選んだヨルは、コードネーム<いばら姫>というまさかの殺し屋。ヨルは両親を亡くし、弟ユーリ(←この弟も、姉をこよなく愛する強烈な愛すべきキャラなのでぜひ漫画をお読みください)を育てるために小さい頃から殺しのバイトをしていたという筋金入り。怪しまれずに“仕事”を続けるために、ロイドと利害が一致して家族成立♡ この激しいキャラ設定の3人が揃うと、、なぜかほのぼのしちゃうのがこの漫画の面白いところ。
アーニャだけが“ちちとはは”の秘密を知っていることで生まれる面白さが秀逸!
ロイドはスパイの任務を遂行するため、母のヨルは人殺しとして仕事を続けるため、身分を隠して生活している。が、超能力者のアーニャにだけには丸わかり。でもアーニャも超能力者であることがバレてしまうと、これまでのように不気味がられて捨てられまいと思って健気に黙っているから、そのごまかし合いがもう色々おかしい。これまで何度も里子に出されては捨てられてきたアーニャは、このせっかく出来た家族が壊れてしまわないように、“ちちとはは”のお仕事がバレないように奔走したり、こっそり仕事のお手伝いをする(ほぼ失敗する)、健気に頑張る姿に、面白くも泣けてしまうのです。
「戦争」でできた心の傷を、どこかみんな抱えてるから、物語が深い!
これはロイドがスパイになるきっかけとなった自分の悲惨な幼少期を振り返っているシーン。漫画の中では、戦争という背景を描いたシリアスなセリフやシーンが時々挟み込まれます。クールで完璧なロイドの心の内にも、平和を願う熱い思いが詰まっているのです。戦争によって家族や大切な人を失った悲しみを、登場人物たちが何かしら抱えていて、平和のために戦ったり、家族を守ろうとしたりする。そんな優しさが物語の根底にあるのがこの漫画の魅力でもあります。ハイレベルなギャグ要素に気を取られてクスクス笑っていたら、次のページでいきなり涙腺を激しく崩壊させられたりするので、通勤電車で読む時は注意が必要です。
助けたおばあちゃんに「あなたたち素敵な家族ね」と言われて、「そう見えたなら、まあ、準備の1%は進んだと思うことにするか…。」と呟くロイドですが、任務を遂行するためだけに作られたこの家族が、この先どんな関係になっていくのか、気になって仕方ありません。マンガアプリ「少年ジャンプ+」で絶賛連載中なので、物語はまだまだ続きます。見逃せません。
副編集長
副編R
本誌では主に美容と読み物を担当。宮崎生まれのせいか、夏と海にテンションが上がるタイプ。美容もファッションも癒し7割、刺激3割が気分。ご飯は鍋炊き派。最近のベランダ菜園のお気に入りは四季なりイチゴ。ライバルは絶妙なタイミングでやってくる鳥。
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試し読みは2021年10月25日(月)~2021年11月7日(日)まで