プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんとの結婚を機にニューヨークで暮らし始めた久慈暁子さんが綴る新生活日記。
第7回は、ニューヨークのスーパーマーケット事情について。新鮮なロブスターや魚が並ぶスケールの大きいお店から、お気に入りのデリ、日本食材の購入方法、物価まで詳しくレポート!
新鮮な野菜やフルーツはオーガニックスーパーで
ニューヨークに住んでいる日本人、その数なんと約4万人。実際にニューヨークに住んでみると、日本食スーパーが至る所にあり、日本人にとってとても住みやすい街だということが分かります。
今回はニューヨークにある数あるスーパーのうち、よく利用するスーパーをご紹介します。
いちばん頻繁に利用しているのは『Whole Foods Market』。
ここは全米に400店舗展開しているオーガニック食品を多く扱うスーパーです。お値段はオーガニック食品なので少し割高ですが、とても品質がよく、フレッシュな食材がそろっています。店内でまず目に入るのは、山盛りのフルーツコーナー。私のお気に入りはコットンキャンディの味がするマスカット。
続いて野菜コーナー。アメリカのスーパーにはWet Wallというものがあり、小さいスプリンクラーから水が出て葉野菜などの新鮮さを保っています。
野菜コーナーでよく買うのが、細長い人参とネギとボクチョイときのこ。様々な種類のきのこがミックスされたこのパックをよく買うのですが、113g 9.99ドル(約1300円)します。きのこを買うときにいつも物価の高さを実感します。
『Whole Foods Market』には「365」というプライベートブランドがあり、比較的安くオーガニック食品を購入できます。「365」を選べばだいたい間違いありません。
オーガニックの美容品や雑貨が売られているコーナーではいつも足を止めてしまいます。私が愛用している「Acure」のアルガンオイルもこちらで買ったもの。
デリコーナーの充実が嬉しい!
夫が遠征中一人で過ごすときは、ここのデリをよく利用しています。1パウンド(約450g)13.99ドル(約1800円)でサラダやチキンなど量り売りのお惣菜を買うことができます。アメリカでは日本のようなお惣菜がなかなか売られていないので、とても嬉しいコーナーです。
活きのいいロブスターや上質なお肉がそろうのはここ
2軒目は『Wegmans』。
ここのスーパーは手に入らないものがないんじゃないかというくらいの品ぞろえのよさ。生け簀に入ったロブスターや、
魚が氷の上に置かれていて、その鮮度の高さも魅力。そしてひとつひとつが大きい。
お肉はオーガニックかグラスフェッドビーフ(Grass-fed beef)を買うようにしています。Grass-fed beefは自然放牧され、牧草のみを食べて育つ牛のこと。一般的なトウモロコシなどを飼料にしたGrain-fed beefより赤身が多く、高タンパク・低カロリーなお肉で良質なタンパク質をとることができるからです。
またアメリカに来て驚いたのが植物性ミルクの多種多様さ。私は牛乳よりビタミンEや食物繊維が豊富なアーモンドミルクをよく買っています。おすすめはこれ。
買い物終わりにここでコールドプレスジュースを買い、ほっと一息つく時間が大好きです。
日本の食材や調味料を買いに『Japan Village』へ。お刺身も売っています
最後は『Japan Village』。
日本食材スーパーや日本食フードホール、「ダイソー」などが入っている複合施設。日本で買うよりも割高ですが、ここに来れば日本食材は何でも手に入ります。アメリカに住んでいても毎日日本食を食べているのでここで日本の調味料を調達しています。
なにより嬉しいのがお刺身用の魚が売っているところ。アメリカでは基本的にお刺身用の魚は普通のスーパーには売っていません。この日買ったマグロの刺身0.43パウンド(約195g)15.05ドル(約2000円)。
目的によってスーパーを選んで食材を購入できるニューヨークは私たち日本人にとって、とても住みやすい都市だと日に日に感じています。そして店内を眺めているだけでも楽しいスーパーマーケット。お店ごとにデザインの異なるエコバッグがあったりとお土産探しにもぴったりです。
1994年7月13日生まれ。岩手県出身。
ノンノモデル、フジテレビアナウンサーとして活躍後、フリーアナウンサーに。2022年プロバスケットボールプレイヤー 渡邊雄太さんと結婚。現在は夫が所属するチームの本拠地ニューヨークで生活。趣味は映画・DVD鑑賞。特技は水泳。
写真提供/久慈暁子
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