海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝と編集・ぴらが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ! 今回は、サイコパスな主人公ジョーのゆがんだ恋愛物語『YOU -君がすべて-』をご紹介します。
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子連れのストーカー殺人鬼がロンドンへ! サイコスリラー×恋愛ドラマの怪作
今 今回は、ぴらさんが「過激な描写もあるので、視聴の際は要注意!」と言いつつ、クセになる魅力にハマっているという怪作をご紹介。
編集ぴら(以下ぴ) 最新のシーズン4は、いよいよグロくて奇妙な展開に……!
今 簡単にいうと、ストーカーで、好きになった女性のためなら殺人もいとわない、サイコパスのジョーのゆがんだ恋愛物語。『ゴシップ・ガール』のダンことペン・バッジリーが、キモい変態男を、妙に目が離せない、中毒性のあるキャラクターとして実に生き生きと演じています(笑)。
ぴ シーズン1からジョーの常に頭の中でしゃべっているセリフが軽快で、皮肉が効いていて、笑ってしまうシーンも。シーズン4では、シーズン3の常軌を逸した夫婦&育児生活が破綻し、子どもと離れて単身異国のロンドンへ。ストーカー殺人鬼の顔を封印したはずが、逆にストーキングされるという展開が新鮮!
今 変化球で攻めてきたシーズン4でも、ジョーの子どもを思う親の顔に、うっかりいい人なんだよね〜などと思ってしまうけれど……。
ぴ そうなんですよね、良心や葛藤がありつつ、解決方法のひとつに“殺し”があるというのが怖いところ。いいところもあるけれど、ストーカー殺人鬼で本当に気持ち悪い! のバランスが、どんどん見たくなる刺激になっているように思います。
今 そもそもは書店員で、今では大学教授となり文学を教えるジョーの読書のうんちくも、本シリーズの面白いところ。シーズン4では、舞台が英国ならではともいえる、ジョーがこれまで見下してきた推理小説ネタが満載ですよ〜。
『YOU -君がすべて-』
キャロライン・ケプネスの同名ベストセラー小説をベースにした異色作。愛のためなら手段を選ばない書店員ジョー・ゴールドバーグが、恋愛の“失敗”を繰り返しながら、自分以上にサイコパスな女性との間に息子をもうける。最新のシーズン4ではイギリス・ロンドンを舞台に、ジョナサン・ムーアと名乗り新たな人生を歩むジョーが事件に巻き込まれていく。主演はペン・バッジリー。共演はシャーロット・リッチほか。
Netflixシリーズ シーズン1〜4まで独占配信中
イラスト/ユリコフ・カワヒロ ※BAILA2023年5月号掲載 ※配信情報は記事掲載時点のもので、変更になっている場合や、配信が終了している場合があります。