2023年11月号からBAILAに仲間入りした佐藤栞里さん。自身も大好きなアイテムと語るデニムを起点にした「洒落感ベーシック」をまとった栞里さんにインタビュー。前後編の後編です。
デニム¥61600/三喜商事(オールド イングランド) ジャケット¥97900/ハルミ ショールーム(アキラナカ) カットソー¥15400/エイトン青山(エイトン) バッグ¥79200/ショールーム セッション(へリュー)
ゲン担ぎにはカツカレーの“カツ抜き”を
BAILAへのレギュラー出演が決まってから、もっとパンツをきれいにはきこなせるようにとピラティスを始めた。
「ピラティスに通って体型が少しずつ変わってきたら、それを維持したくなって自然と食べるものについても考えるようになりました。専用の炊飯器を買って発酵玄米を炊いたり、旬のお野菜を買ったり。今までインナーケアをしようとかあんまり思ったことなかったんだけど、発酵玄米はゆっくり血糖値が上がるから朝ごはんに食べるとヘア&メイクしてもらってカメラの前に立つときには顔がすっきりしてるよって教えてもらったりして。
昨日の夜はゲン担ぎしたくてカツカレーのカツ抜き(笑)。大事な撮影の前だからむくみとかを気にしてカツはのせられなかったけど、代わりにズッキーニとかパプリカとか夏野菜をたっぷり入れて」
肝心のカツ(勝つ)がないとゲン担ぎにはならないのではと尋ねると「カレー(華麗)にポージングできますようにっていう願掛けだからいいの(笑)」だそう。そう言って笑う彼女の指先をふと見ると、いつもより爪が数ミリ長いことに気づいた。
「もともとは深爪ギリギリくらいの短い爪が好きだったんだけど、これもBAILA用に(笑)。2カ月くらいかけて折れないように大切に伸ばすうちに、ちょっとずつ所作も変わってきた気がします。テーブルに置いた携帯を取るにしても、今まではすっごくガサツに動いていたんだなぁ。BAILAは働く女性の雑誌だから撮影で携帯を手にするシーンも多いかなと思って、そういう動作のひとつからBAILAらしい品のある人になれたらと思っています。
あとはテーブルの上に置くコースターも買った! テレビを見るときにソファの前にちっちゃなガラスのテーブルを置くんだけど、いつもそれがびっちゃびちゃだったんです。ドラマ1話観終わる頃にはコップが滑って落ちそうになるくらいびっちゃびちゃ。BAILAのモデルさん、こんなにテーブルぬれてるわけないよって(笑)」
正解かどうかわからない独特すぎる努力だが、その一つひとつがBAILAという新天地への真摯な思いの表れ。
「今まで私が出させてもらった雑誌は全部、この雑誌に出たいですって自分から志願したものだったけど、BAILAは初めて自分を必要としてくれたというか。その気持ちにこたえたい、一つひとつの撮影ごとに私にかけてくれた時間と労力に見合った表現ができるモデルになりたい。それがいちばん。
BAILAの提案する女性像やファッションは可憐できれいで品があって。それを『似合ってるね』って思ってもらえるように、着ている服と自分の内面と所作が自然に一致するように変わっていきたいと思っているところです。
読者の皆さんもきっと、それぞれの日常の中でBAILAを楽しんでくれているでしょう? その日常に私から溶け込んでいけたらいいな」
インタビューを終えると少し緊張がほどけたのか、今夜は眠れそうとひと言。
「昨日の残りのカレーに、昨日はのせられなかったカツのせちゃおうかな(笑)」
ジャケット¥169400/デパリエ ニュウマン新宿店(デパリエ) メガネ¥42900/モスコット トウキョウ(モスコット) ピアス¥24200/マリハ
ジャケット¥35200/ホリデイ ニット¥31900/RHC ロンハーマン(デミー バイ デミリー) メガネ¥38500/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) スカーフ¥16500/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー)
ニット¥31900・ビスチェ¥28600/オーラリー カチューシャ¥8800/トレス オンライン(トレス)
撮影/東 京祐 ヘア&メイク/河嶋 希〈io〉 スタイリスト/佐藤佳菜子 モデル/佐藤栞里 ※BAILA2023年11月号掲載