アイドルグループ・私立恵比寿中学のメンバーである桜木心菜さんの記念すべき1st写真集『edén~ここなの時間~』が集英社から発売されました。
@BAILAでは、発売記念イベント当日に、今の思いや撮影の舞台裏をインタビュー。自分なりのビジョンや目標を掲げ、そこへ向かってまっすぐに努力する人・桜木心菜さん。みずみずしくも頼もしい10代のパワーフレーズ満載でお届けします。
©桑島智輝/集英社
「見てくれるみなさんと楽園の時間を共有したい」
――まずは写真集のタイトル『edén~ここなの時間~』に込めた思いを聞かせてください。
撮影が全部終わったあとに決めたんですけど、めちゃくちゃ悩みました。
関わってくださったスタッフのみなさんからもタイトル案を募ったんです。匿名で紙に書いていただいて。個性豊かな発想で出してくださったので、それも参考にさせていただきながら、最後は自分で決めました。
撮影で訪れたタイのプーケットはまさに「edén=楽園」のような場所だったし、そういう場所で過ごした空気がぎゅっと詰まってる写真集の1ページ1ページもまるで楽園みたい。そんな私の楽園の時間をみなさんに一緒に楽しんでもらいたいと思って決めたタイトルです。
©桑島智輝/集英社
――「楽園」で心菜さんが思い浮かべるのはどんなイメージでしょうか?
お仕事だと、やっぱりライブが楽園です!
リハーサルでは頭も体もいっぱい使ってしんどいけど、だからこそ、ステージに立った快感やそのときに見える景色はめちゃくちゃきれい。あれは楽園だなって思います。
オフの時間ではやっぱり(大好物の)生ガキが楽園。ライブが終わったあととか、何かをがんばってやりとげたごほうびに食べるようにしてるんです。だから、毎日会えるわけじゃない、特別な存在なんですよ(笑)。
まとめると、いつでも味わえるわけじゃない特別な時間や場所が楽園なのかもしれません。
「理想の体つきに近づいていると思える」
――写真集の発売が決まってから、どんなふうに準備を進めていたんですか?
衣装については、「どんなことをやってみたい?」とスタッフさんから聞いてくださったので、いくつかやりたいことを出させていただきました。水着以外のことも取り入れたい気持ちが強くて、そのアイディアを通して、みなさんに新しい桜木心菜を見てもらいたかったんです。
その中でも、カルバン・クラインのウエアを着たカットはとくにお気に入りです。
寝起き感のあるほぼすっぴんで撮影したのも、ヘルシーでスタイリッシュにしたかった私のイメージ通り! この雰囲気に、体のラインが出るポージングが組み合わさった「かっこいい女」みたいなイメージがあったんです。やりたかったことと撮ってくださった写真が一致して感激しました。
この先行カットが公開されたときにファンの方が喜んでくださっていて、「心が通じ合った」と思えて、それもすごく嬉しかったです。
©桑島智輝/集英社
――体づくりも努力されたのでは?
「発売します」って決まって、「ヤバイ!」ってなって(笑)。頑張れていないのが体形に出やすいタイプだから……。筋トレは、おなかに縦の線を出すことを目標にして毎日腹筋してました。パーソナルトレーニングのジムに、ふだんは週1くらいで通ってるんですけど、その時期は「今日も行きたいです」って週に3~4回行ってました。
私が目指してるのは、カリカリになりすぎない、「ふんわりしてるけど腹筋バキバキ」な体なんです。
「ヤングジャンプ」に初めて出させていただいた2022年の写真は、今見返すとけっこうカリカリで。当時のそれはそれでお気に入りだけど、今回の写真集まで撮影を重ねるたびに、自分が理想とするグラビアアイドルらしい体つきに近づいているなって思ってます。
グラビアでかっこいいなと思う方のひとりが藤田ニコルさん。写真集を拝見したときに、海ではしゃいでるんじゃなくて「海をあやつってる」みたいなかっこよさがあって。表情や見せ方ひとつひとつがかっこいいし、体づくりもこだわっていらして憧れます!
「自分を最大限出せて、新しい自分にも出会えた」
――写真集には「グラビアさいこー!」というメッセージもありました。
グラビアを始めるときには、ファンの方から「大丈夫?」って心配の声も多くいただいたんです。でも、私自身、何の迷いもなく「やりたいです」って言ったんです。ポジティブなのかな? グラビアをやっている自分、楽しんでいる自分が想像できたし、受け入れてもらえる自信もありました。
スタッフのみなさんが最高の状況を作ってくださって、そこに私も体づくりを頑張って入っていって、一緒に作るグラビアはめちゃくちゃ楽しいんです。みなさんの力をお借りして自分の魅力を最大限に出せる場所ですね。
「ヤングジャンプ」に出て、表紙もさせていただいて、初めての写真集も出せて……こんなに順調でいいのかな?というくらいありがたい環境です。欲を言えばまた写真集を出せたらいいな。私はこれからどんどん大人になっていくけど、今はまだ大人じゃない。そんな自然な自分だったり、もっとかっこいい大人っぽい自分だったり。挑戦したいこともたくさんあります。
こうやって、何もおそれないところも、グラビアで生かせる自分の強みだと思います。
――そんなおそれしらずの心菜さんが、ロケ中に不安になってしまった場面があったそうですね。
タイのごはんが美味しすぎるんですよ(笑)。
ロケに行く前は食事をスープだけにしたり、ばっちり準備したのに、現地に着いたら出会うものすべてが美味しくてめっちゃ食べちゃって。「やっちゃった~」と思ってたけど、私のおなかは言うことをきいてくれるおなかでした。撮影前にはちゃんと引っ込んでくれたんですよ(笑)。
あと、今となってはいい結果しかないんですけど、おでこを出して動揺しました(笑)。
ライブでも撮影でも、基本は前髪がある髪型で、せめて薄くおろしてないと自分で許せないくらいだったんです。メイクさんに提案いただいたヘアアレンジで、嫌だと思ってはいなかったけど、実際に前髪を分けられた瞬間に「まじか」って。見慣れないし「ファンのみなさんはこの私をみて喜んでくれるのかしら?」って不安になってしまったんです。だって、いいか悪いかはすべて、見てくださる方が決めるから……
©桑島智輝/集英社
――写真集の担当さんがすごい勢いでうなずいてますね。
「スタッフみんなで励ましながら撮影しました(笑)。もしご本人が仕上がりをみても疑問に思うなら、使わないという選択もやむなし、と思ってました。でもそんな心配も杞憂でしたね?」(写真集担当者)
(うなずきながら)みんなで「大丈夫だよ~」って声をかけてくれてました(笑)。
帰国してから写真を見せていただいたら「これはイイ、めちゃくちゃイイ」って。自分で思っていたよりも大人っぽい顔に見える、私って大人顔だ!という発見もあったし。うん、イケてると思いましたよね(笑)。
この前髪の件もそうですけど「絶対にこれはやらない」って思いこんだり、できる・できないの幅を自分で決めないようにしていきたいです。自分の良さや可能性を勝手に決めたらもったいないって。
――心菜さんのグラビアの挑戦は続きそうですね。
はい! グラビアは私にとって特別なものなので。私立恵比寿中学のファンの方に普段のエビ中の私とは違う一面を見せられたり、グラビアから私を知ってくださる方もいたり、そういう、たくさんの方に届けられるものが作れていると思うので。そういう経験や出会いをまた、グループでの活動に繋げていけたらいいなって思ってます。
あと、英語の勉強も挑戦したいですね。タイに行っても思ったんですけど、海外って広いじゃないですか(笑)。日本にとどまらない活動も、将来的には挑戦してみたいから。ただ、私、今韓国語を勉強してるんです。でも英語の方が世界共通だし、でも韓国語も頑張ってきたし……って葛藤してるところです(笑)。
何事もおそれない強さで、きっと勉強も両立していけるはず……ですね⁉
©桑島智輝/集英社
取材・文/@BAILA編集部