イケメンすぎるハンサム女子として話題の若月佑美さん。アイドル卒業後、「なりたい自分」でいることに邁進し、完全セルフプロデュースのカレンダーの制作に挑戦した若月さんの「今」に迫ります。
撮影/鈴木ゴータ ヘア&メイク/岡田知子 スタイリング/大友洸介
「可愛いと思われたい!」から卒業できたから今がある
——SNSなどでは若月さんのボーイッシュな雰囲気に、「かっこいい!」という声が多くあがっていますね。ファンの方から「若様」と呼ばれている心境を教えてください。
アイドル時代から苗字で呼ばれることが多かったので、今「若様」と呼んでくださる方がいらっしゃることに対して、昔からのファンの方も温かく見守ってくれているのは嬉しいですね。さらに新しく同性の方々から応援してもらっているというのは、本当に嬉しいし、励みになります。
以前ファンの方が、「ボーイッシュなスタイルが好きで、参考にする雑誌などがなくて困っていたけど、今は若様を参考にしています。かっこよさの中に女性らしさのエッセンスが入っていてとても参考になります」と声をかけてくださって。今まで「参考にしています」なんて言われたことがなかったので新鮮でしたし、とても嬉しかったです。
撮影/鈴木ゴータ ヘア&メイク/岡田知子 スタイリング/大友洸介
——アイドル時代から、髪型もファッションも大きく変化したように感じます。今のほうがご自身の気持ちにフィットしていますか?
今はとても自由にのびのびとやらせてもらっています。アイドル時代は着る衣装も決まっていて、その衣装に合うヘアスタイルやメイクをしていましたし、何よりグループの調和を大事にしていたので、無理に「自分らしさを出したい!」とはあまり思っていなかったんです。あと「かわいくいたい」「可愛いと思われたい」という気持ちもありました。でも今は、どう見られるかというよりも、飾らない自分でいたいという気持ちのほうが強いです。
——「可愛いと思われたい」というのは、誰もが持つごく普通の感情ですよね。どうやってそこから吹っ切れたんですか?
グループを卒業後、お芝居の仕事をさせてもらう機会が増えて、俳優さんたちと交流する中で、飾らない人が多いことに気づいたんですよね。皆さんプライベートではすっぴんでご飯を食べに行ったり、カジュアルなファッションを楽しんでいたりしてすごく自然体で。
私はなぜかプライベートでもしっかりしていないといけない、かわいくしていないといけないって思い込んでしまっていたのですが、無理せずぶれない人たちと交流していくなかで、私ももっと自分を出していってもいいんじゃないかって思えるようになったんです。
撮影/鈴木ゴータ ヘア&メイク/岡田知子 スタイリング/大友洸介
——「プライベートでもかわいくいないといけない」という気持ちはどこから芽生えたものだったのでしょうか。
ただの女子高生だった人間が、オーディションを受けて急にアイドルになったので、自分の思い込んでいたアイドル像を強く持ちすぎてしまっていたのかも。髪は暗くて長いほうがいいとか、様々な自分ルールを自分に課してました。
あとファンの方々の希望に応えたいという気持ちもありました。可愛い衣装を着て活動をしているのに、私服がボーイッシュだったら、「マイナスになってしまう」、「ファンの方々が落胆してしまうんじゃないか」と思い込んでしまっていた部分もあると思います。
応援してくださっている方々と直接会話する機会も多かったので「可愛いワンピースとか着てほしいな」とか言ってもらえると、「可愛いと思ってもらえるなら着よう!」って。要望を全部無視して自分が着たい服だけを着るのも違うじゃないですか。自分勝手ではいたくないし、私も可愛いと言ってもらえるのは嬉しいですし(笑)。でもその思い込みをなくせてからは、徐々にプライベートを出せるようになりました。その結果、「かっこいい」って言ってもらえるのはとても幸せです。
髪を切ってから、よりメイクが楽しい
撮影/鈴木ゴータ ヘア&メイク/岡田知子 スタイリング/大友洸介
——アイドル卒業を目前にショートカットにすることに大きな決意みたいなものはありましたか? それとも軽やかな気持ちだったのでしょうか。
どちらかというと大きな決断というよりは軽やかな気持ちでした。気持ちの切り替え的なこともあまりなくって。ショートカットにしたときに「若月さんらしいね」と言ってもらえたんですが、それが嬉しくて今も継続しています。
——ヘアスタイルを大きく変えたことで、メイクも変わりましたか?
変わりましたし、メイクをするのがとても楽しくなりました。髪で遊べない分、メイクで工夫したい欲が高まっています。ボーイッシュ方向性を極めたり、ちょっと丸みを出してガーリーな雰囲気にしたり。
韓国コスメが好きで、色々と研究しています。リップの色を王道コーラル系から、ブラウン系に変えてみたり、アイシャドウも以前は華やかなラメ系のものを使うことが多かったんですが、今は深みのあるマットな色を重ねてみることも。
メイクを覚えたての中学生の頃、雑誌『Popteen』のメイクページを食い入るように読んで研究していたのですが、そのときの気持ちが蘇ってきたかように、新鮮な気持ちでメイクと向き合っています。
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取材・文/高田真莉絵 構成/渋谷香菜子