2024.7.3

【和希そらさん】宝塚退団後、初登場！「挑戦の先に見える未来に期待」今の心境を語る〈インタビュー前編〉

今年２月に宝塚歌劇団を退団し、新たなスタートを切った和希そらさん。華のある美貌はもちろんのこと、芝居、ダンス、歌とどれをとっても群を抜く巧さで、和希さんはまさにショーストッパー！そんな和希さんが新たに歩み始めた道はどんなものなのか。女性誌では初めて語るという、今の心境をたっぷりとお話いただきました。

和希そらさんが歩き始めた、次への階段

——今回の撮影は、メイクも新鮮な印象でとても素敵でした。

宝塚時代は舞台でも普段のメイクでも、まずは自分の顔を理解して、コンプレックスを補いつつ長所は活かしたりしながら、自分なりに足し引きしてきた感覚があるのですが、やはりプロの方の手にかかると、骨格をきちんと見てくださいますし、「なるほど、そこをそうしたほうがいいんだ」という、自分では気が付かない発見があります。こういうときってどうしたらいいですか？と普段からよくヘアメイクさんに質問しています。

——先日、秋の舞台「9 to 5」の情報が解禁となりました。この作品への出演を決められた理由を教えていただけますか？

いくつかお話をいただいて、始動するタイミングや作品を考えていました。宝塚を辞めて最初に新しい世界でスタートする、そのスタートの仕方は、それぞれ考えや意思があって、皆さん違いますよね。その中で自分はどうしたいかな、と。

宝塚時代から思っていたのですが、自分をどうプロデュースしていくかというのは、結局実践するのも全部自分。だから自分にしかできないし、逆を言えば、自分でならどうとでもできるじゃないですか。それをどう持っていくかという方向性含め、退団後に最初に出演する作品はとても大切だと思っていたんです。

さらに作品自体はもちろんですが、ご一緒できる方々というのもすごく大切だと思っていて。今回「9 to 5」で共演する明日海りおさんと平野綾さんは、舞台俳優として尊敬しているお二方なので、ご一緒できるならうれしいと思ったのがひとつ。自分の中では「ここをスタート地点に」と決めていたので、退団してから少し間が空いたとしても、ここは絶対に譲れなかったんです。

——先ほど、明日海りおさんのお話が出ましたが、共演は初めてですか？

初舞台やイベントではご一緒させていただきましたが、作品としては現役中一度もご一緒したことがなくて。明日海さんが在団中の作品では「金色の砂漠」がとても好きでした。

現役のときにつくるフォトブックで、２つだけ自分で扮装を選べるのですが、私はそのうちのひとつを「金色の砂漠」の扮装にしたくらい好きな作品。本当に苦しくなるような嘘のないお芝居が素晴らしくて。当時観劇したとき、私は大号泣しました（笑）。

明日海さんのお芝居は、本当に心にストレートに届きますよね。明日海さんが持っていらっしゃる“繊細さ”というか、儚い感じにグッと心を掴まれるんです。すべてにおいて心が通われていて、とても魅力的です。

——平野綾さんの魅力についても、お聞かせください。

とっても可愛らしいお方なうえに、ものすごくパワフルでパンチがある舞台を見せてくださるお方です。かわいいお役から大人の女性のお役まで幅広く務められるのもすごいですし、その振り幅にも圧倒されます。本当に大好きな女優さんです。

新たな経験を積み重ねて、新しい自分に出合いたい

——和希さんは、今後どんなフィールドで活躍していきたいと思われているのか、教えてください。

やってみたいことは本当にたくさんあります。自分からは出てこなくても「これやってみませんか？」と言われたときに興味が湧くこともたくさんあって。でもそれと同時に「絶対にやりたくないこと」も自分の中ではっきりしています。

お芝居が大好きなので、ミュージカルだけでなくストレートプレイもやってみたいです。今、積極的にダンスや歌のレッスンに行っていますが、お芝居をしたくて仕方ないという感じで（笑）。朗読劇や声のお仕事にも興味がありますね。

——今後もいろいろな和希そらさんに会えそうですね。

自分がワクワクするもの、自分がやる意味があると思うものに挑戦したいです。誰でもいいというものではなく、自分がやるからこそ意味があって、挑戦した先に新しい未来が見えそうなものを選んでいきたいですね。

——どんな役者さんになりたいと思っていらっしゃいますか？

新たなスタートから、しばらくはいろいろな“和希そら”をお見せできるのではないかと思っているのですが、むしろそれが自分でも未知すぎて、すごく楽しみです。今いただいているお仕事や挑戦していくお仕事を経て、その先には何があるのだろうと、わくわくしています。

日々生きていてもそうですが、ちょっとしたことや経験、環境でも、人ってどんどん変化していきますよね。「将来の目標のために、今これをやる」というのもあると思いますが、挑戦した先に自分がどう変化しているのだろうという楽しみのほうが、大きいかもしれません。どんどん作品を重ねていった、その先に、自分は何を選ぶのだろうという期待感というか……。

自分が心からやりたい！と思ったお仕事のその先に、新たな選択をするかもしれないし。退団時のインタビューでも、「自分の今後の人生に、自分自身がすごく期待をしている」と答えたんです。今もそれを継続していて、日々「次に何が待っているのだろう」と考えて、楽しみながら生きています。

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