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パリ五輪女子100mハードル日本代表 田中佑美さんインタビュー「スタート地点には“いい緊張”だけを持っていく」

五輪という大舞台で見せた爽やかな笑顔が話題になった田中佑美さんにインタビュー! フィールドでも、ファッション撮影のカメラ前でも、常に安定したパフォーマンスを出せるその秘訣とは。

パリ五輪女子100mハードル日本代表 田中佑美さん

余計なものは背負わない。私って「ご自愛アスリート」なんです

@BAILAのメイク企画に初登場してから約8カ月。現在公開中のニット企画でも、再び堂々たるモデルぶりを披露している田中選手。実は前回の撮影時は、五輪出場についての取材が増え重圧を感じていた頃。いつもと違う体験は、自分の世界を広げることにも、いいリフレッシュにもなったそう。

「撮影でお会いした方たちのSNSをフォローしたら、おすすめ欄にファッションやメイクが出てくるようになったんです! 『ハードルの跳び方』一色だったのに(笑)。今日もそこでモデルさんの動きを予習してきました」

“プレッシャーをできるだけ回避する”というのは、常に心がけていることのひとつ。

「自分はキャパシティが広くないとわかっているからこそ、余計なものは背負いたくない。だから、自らを追い込むような大きな目標は掲げません。ふんわりしたゴールを思い描き、その手前にある小さな課題を、ひとつずつ達成していくようにしているんです」

パリ五輪女子100mハードル日本代表 田中佑美さん 2

現実的であることは、社会人1年目のスランプ脱却にも大いに役立ったと明かす。

「大会で勝てず、一気に自信喪失。ところが、年間の平均タイムを出してみたら、学生時代の自己ベストシーズンの平均タイムより速くなっていたんです。データは人を前向きにしてくれると感じました」

そんな田中選手が、想定外の重圧と向き合うことになったのが、五輪の切符を懸けた6月の日本選手権。実は’24年の私的ハイライトは、五輪ではなくこの大会だったという。

「参加標準記録を切れず、出場できるか否かはワールドランキングの順位次第に。こんなに感情を揺さぶられる経験は初めてでした」

結果、オリンピックに初出場。敗者復活からの準決勝進出を果たし、競技場でのすがすがしいインタビューは日本中から注目を集めた。

「自分にとって、五輪はあくまで世界大会のひとつで通過点。トップとの差を痛感させられましたが、最後は楽しい気持ちが残ったから、『ギリハッピー』な一年でした。もう20代後半。陸上もそれ以外のことも、着実なアプローチを重ねて進んでいきたいです」

田中佑美

田中佑美


たなか ゆみ●1998年生まれ、大阪府出身。中学時代にハードル競技を始め、高校2年時にインターハイ優勝、立命館大学在籍中には学生日本一に輝く。現在の自己ベストタイム12秒83は、100mハードル日本女子歴代2位の記録。パリ五輪女子100mハードルに日本代表として出場し、準決勝に進出した。富士通所属。

ジャケット¥97900/ホワイトオフィス(クチュール ド アダム) ワンピース¥29480・カットソー¥16280/シンチ(オブラダ) ピアス¥42900・リング¥25300/マリハ ブローチ(別注)¥16500/ピモンテ(ラダ) ブーツ¥83600/ショールーム ロイト(フラッタード)

撮影/小嶋洋平 ヘア&メイク/吉﨑沙世子〈io〉 スタイリスト/石上美津江 取材・原文/栗田瑞穂 ※BAILA2025年2・3月合併号掲載

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