音楽好きのライターが、バイラ読者におすすめの音楽をご紹介。今回は、Hedigan’s(へディガンズ)のファーストアルバム『Chance』をピックアップ!
ナビゲーター
海渡理恵
ライター。国内外のアーティスト取材経験が豊富。最近は、harukanakamuraさんの曲をヘビロテ。
YONCE擁するバンドが混沌とした時代に届ける辛辣で温かい一枚
Suchmosのフロントマン、YONCEこと河西“YONCE”洋介が、旧知の仲間とともに始めた5人組バンド、Hedigan’s(へディガンズ)。ブルージーで温かみのある楽曲が多くのリスナーの心をつかみ、2024年には「FUJI ROCK FESTIVAL」をはじめ、数々のフェスからラブコールが絶えない存在となった。そんな彼らの1stAlbum『Chance』は、スピーディで混沌とした現代を生きる私たちに、ネガティブ・ケイパビリティ(すぐに結論を出そうとせず、答えのない状況に耐え迷う力)を授けてくれるような一枚。特に、包容力あふれるYONCEのボーカルが際立つ「再生」は、疲れた心にそっと寄り添い、一日の終わりにじんわりとぬくもりを与えてくれる。
『Chance』 Hedigan’s
配信中
F.C.L.S.
2025年1月15日にCDをリリース。「地球(仮)」「Mission Sofa feat. 井上真也」「カーテンコール」「ふしぎ」など、全10曲収録。
Profile
メンバーは河西“YONCE”洋介、栗田将治、栗田祐輔、本村拓磨、大内岳。2023年に「LOVE(XL)」をリリースし本格始動。
これも気になる!
『Open Wide』 Inhaler
2/7配信
ユニバーサル ミュージック
UK音楽の未来を担う、アイルランド出身の4人組バンド。70年代のロックに影響を受けた「Your House」は、依存からの解放を後押しするアンセム。
イラスト/chii yasui ※BAILA2025年2・3月合併号掲載