音楽好きのライターが、バイラ読者におすすめの音楽をご紹介。今回は、「ライオット・ガール」の精神を受け継ぐ、平均年齢約17歳のLA発4人組バンド「The Linda Lindas」の2ndアルバム『NO OBLIGATION』ピックアップ!
ナビゲーター
海渡理恵
ライター。国内外のアーティスト取材経験が豊富。10月10日は、ヒョゴ×落日飛車の来日公演に参戦。
ライオット・ガール精神を受け継ぐ若き4人組バンドがパンクで世の中の壁を突破
アメリカで1990年代初頭に巻き起こったパンクとフェミニズムのムーブメント「ライオット・ガール」の精神を受け継ぐ、平均年齢約17歳のLA発4人組バンド。
2021年にロサンゼルス公共図書館にて行った、人種差別にノーをたたきつける「Racist, Sexist Boy」のライブ演奏でブレイクを果たした。そんな彼女たちの2ndアルバムがついに完成。タイトルは直訳すると“何の義務もない”という意味で、既成概念や不安から自由になる力をくれる曲がそろう。
特に、小説『My Year of Rest and Relaxation』の登場人物視点で書かれた「All In My Head」は孤独感に寄り添う一曲。若き4人が奏でるフレッシュでダイナミックな楽曲を聴いてエナジーチャージを。
『NO OBLIGATION』 The Linda Lindas
10/11発売
¥2750 EPITAPH
「Yo Me Estreso」や「Too Many Things」、周囲からの期待を払いのける後押しをしてくれるタイトル曲「No Obligation」など多数収録。
Profile
バンド名は、日本のバンド・THE BLUE HEARTSの楽曲が由来。アジアとラテンアメリカにルーツを持つ4人で構成。
これも気になる!
『Cut the Collar』 DYGL
10/4配信
Easy Enough
国内外で人気のギターロックバンド。閉塞感漂う世の中のムードを打破する4曲。「Point of View」では“相手の靴を履く”ことの大切さを気づかせる
イラスト/chii yasui ※BAILA2024年11月号掲載