映画『白雪姫』公開記念！『シンデレラ』から『リトル・マーメイド』までディズニープリンセス実写映画４選！

ディズニー・アニメーションの不朽の名作『白雪姫』の実写映画が3月20日から公開されます。この機会に、傑作アニメーションの実写版『シンデレラ』『美女と野獣』『アラジン』『リトル・マーメイド』をプレイバック！

進化したテクノロジーで描かれるおとぎ話の世界は、魔法からドレスまで目を見張る美しさ。そして現代の視点から再解釈されるディズニープリンセスの逆境に負けないポジティブな姿は、きっと私たちをエンパワーしてくれるはず。リラックスした休日のお供にアニメーション映画と合わせて観れば、幸せな気分になれること間違いなしです！

1950年のディズニー・アニメーションの傑作『シンデレラ』を、演技派俳優で監督・脚本家としてアカデミー賞受賞歴のあるケネス・ブラナーが監督を務めて2015年に実写映画化。母を病気で、父を事故で亡くしたエラは、父の後妻とその連れ子の娘たちに毎日意地悪をされ、召使としてこき使われていた。ある日、家を飛び出したエラは森の中で王子の身分を隠した青年キットと出会う。国王から政略結婚を勧められるキットはエラのことが忘れられず、国中の未婚女性を招いた舞踏会を催す。魔法を使うシーンなどの映像美やブラナーらしい重厚感のある王道の作りと、現代的でポジティブなオーラをまとったシンデレラ像がうまく調和し、この後の名作アニメーションの実写化に弾みをつけた。

ディズニールネサンス期の大ヒットアニメーション映画『美女と野獣』（1991年）の実写映画化（2017年）。監督は、『ゴッド・アンド・モンスター』でアカデミー賞脚色賞を受賞し、ブロードウェイミュージカルの映画化『ドリームガールズ』を手がけたビル・コンドン。傲慢さゆえに魔法で野獣の姿に変えられた王子と、聡明で心やさしい町娘ベルが心を通わせていく。ベルを演じるエマ・ワトソン自身の知的さも相まって、本を読むことが大好きなベルが自分の意見をはっきりと述べ、自立心旺盛で何事にもまっすぐに向き合う女性像が世界中の女性たちの共感を呼んだ。

1992年のディズニー・ルネサンス期の傑作アニメーション映画『アラジン』を、『ジェントルメン』のガイ・リッチー監督が2019年に実写映画化。アグラバーの町で猿のアブーと暮らす貧しい青年アラジンは、ジャスミン王女と出会い恋をするが、王宮に忍び込んだ際に衛兵に捕えられ、国務大臣から魔法の洞窟に入って魔法のランプを取ってくるよう命じられる。ランプを見つけたアラジンは、ランプの魔神ジーニーの力を得て壮大な計画を企てる。共感を抱きにくいアラジンのキャラクターはアニメーション版に比べると不器用な面が強く、ジャスミン王女はほれぼれするほど賢く優れたリーダーの資質を備えていて頼もしい。豪華絢爛でスケールの大きなミュージカルパフォーマンスや、おなじみの魔法の絨毯で空を飛ぶシーン、ウィル・スミスが演じる魔神ジーニーのコミカルなキャラクターも楽しい。

ディズニールネサンスの幕開けとなった1989年の名作アニメーション『リトル・マーメイド』を、『シカゴ』のロブ・マーシャルが2023年に実写映画化。海の王国を司るトリトン王の末娘アリエルは、世界で最も美しい声を持つ人魚姫。好奇心旺盛で未知なる人間の世界に憧れる彼女は人間のエリック王子の命を救ったことから、海の魔女アースラの甘言に乗って人間の姿を得る代わりに声を失う。新人のハリー・ベイリーが主演に抜擢されたことが物議を醸したが、ベリーのパワフルで透き通った歌声は至高の輝き。海中の描写などマーシャル監督にとっても難しい挑戦となったが、ベイリーが体現した新しいアリエル像を含めて本作が世界中の子どもたちに与えた影響は大きく、その真価は数十年後に実感できるのではないだろうか。

『白雪姫』2025年3月20日全国公開
監督：マーク・ウェブ
脚本：グレタ・ガーウィグ、エリン・クレシダ・ウィルソン
音楽：ベンジ・パセック、ジャスティン・ポール
出演：レイチェル・ゼグラー、ガル・ガドット、アンドリュー・ブルナップほか
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