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三宅香帆が選ぶ「世代を超えた女性同士の交流を描く本」3選【働いていても読みたい本】

文芸評論家の三宅香帆が、バイラ世代におすすめの最新本をピックアップ! 今回は、世代を超えた女性同士の交流を描く本として、村山由佳『PRIZE-プライズ-』ほか3冊をレビュー。

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三宅香帆

文芸評論家

三宅香帆


みやけかほ●1994年生まれ、文芸評論家。熱量の高い書評で注目を集め、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社)はベストセラーに。

【三宅香帆が選ぶ最新書籍】世代を超えた女性同士の交流を描く本

村山由佳『PRIZE-プライズ-』女性同士の関係をひりひりする描写で綴った怪作

『PRIZE-プライズ-』 村山由佳著 文藝春秋 2200円

どうしても直木賞をとりたい作家と、どうしても受賞させたい編集者。二人の女性の関係をじっとりと描いた仕事小説は、働くバイラ世代にぜひ読んでほしい傑作。久しぶりにこんなに小説を一気読みしてしまった!

天羽カインは大人気作家として名をはせる一方、直木賞を受賞したことがなかった。唯一無二の栄誉に囚われた彼女は、担当編集者であり熱狂的なカインの読者・千紘とともに“勝てる”小説づくりにのめりこんでいく。

本作の魅力は、作家という仕事を通して女性同士の憧れと裏切りを描ききっているところ。もはや恋愛よりも濃密ともいえる、作家と編集者の特別な関係。賞への執着を募らせていく二人を、あなたはどんなふうに感じる?

『PRIZE-プライズ-』
村山由佳著
文藝春秋 2200円

直木賞を切望する人気作家・天羽カインと、彼女の担当編集者の葛藤を村山由佳が描ききる。作家と編集者の関係性や文学賞選考の裏側、作家の承認欲求を作家視点からリアルに描写する注目の長編小説。

これも気になる!

金原ひとみ『ナチュラルボーンチキン』

『ナチュラルボーンチキン』 金原ひとみ著 河出書房新社 1760円

『ナチュラルボーンチキン』
金原ひとみ著
河出書房新社 1760円

毎日同じルーティンを愛する事務職の文乃は、同じ職場にいる年下のパリピ編集者がホスト通いに夢中なことを知る。その出会いが文乃の人生を変えていく!

林真理子『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』

『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』

『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』
林真理子著
文藝春秋 748円

女社長・中島ハルコ(52歳)と偶然出会ったライターのいづみ(38歳)は、ハルコのことをとんでもないと思いつつも影響を受けていく。痛快人生相談エンタメ小説。

イラスト/おおさわちか ※BAILA2025年6月号掲載

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