音楽好きのライターKAIDONが、バイラ読者におすすめの音楽をご紹介。今回は、最注目アーティスト異次元ドリームグループ”f5ve(ファイビー)の1stアルバム『SEQUENCE 01』をピックアップ!

ライター
KAIDON
かいどん●国内外のアーティスト取材の経験が豊富で、社会の今を音楽を通して分析するのが得意。最近は、Bialystocksの楽曲に夢中。
【音楽流行Keyword】Hyperpop(ハイパーポップ)とは?
2019年、Spotifyのプレイリストをきっかけに名づけられた音楽ジャンル。人工的でカオスさのあるキラキラしたサウンドが特徴で、TikTokなどのネットカルチャーと親和性が高い。A.G. Cook主宰のレーベル「PC Music」の楽曲が源流。
異次元な存在・f5veが洗練されたカオスでポップシーンの最前線へ

サウンドもビジュアルもハイパーで挑戦的。今最注目アーティストといえば、LDH発の“異次元ドリームグループ”f5ve(ファイビー)だ。グラミー賞受賞歴を持つBloodPop®がプロデューサーを務め、Hyperpopと日本のサブカルチャー要素を融合させた音楽で異彩を放っている。そんな彼女たちの1stアルバムには、ギャルのように強く前向きなマインドに切り替えられる楽曲がそろう。“チカチカ”のフレーズやパラパラダンスがTikTokでバズを起こした「Underground」、A.G. Cookが制作に参加した平成感漂う「Magic Clock」は、見失いかけた自分を取り戻させてくれる。カオスでユニークな日本ならではのエネルギーが詰まったf5veの音楽は、世界におけるJ-POPの存在感を押し上げるはず。
ALBUM
『SEQUENCE 01』f5ve
5/5発売
通常盤 ¥3300
LDH Records
デビュー曲「Lettuce」や、カプセルトイ、クレーンゲーム、エイリアンがキーワードになった独特の世界観の「UFO」は必聴。全11曲。
【プロフィール】f5ve

元E-girls/HappinessのKAEDE、SAYAKA、MIYUU、RURIと、iScreamのRUIで構成。2024年からf5veとして活動開始。
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Little Simz『Lotus』

ALBUM
『Lotus』 Little Simz
6/6配信
国内盤¥2860
BEAT RECORDS/AWAL
ナイジェリアにルーツを持つUK出身のラッパー、リトル・シムズ。本作は成功後に訪れた自己喪失からの再生をパンク、ジャズ、ソウル、サンバなどで描く。「Blue(feat. Sampha)」は精神世界を旅しているような感覚に陥る一曲。
Bon Iver『SABLE, fABLE』

ALBUM
『「残像の愛し方、或いはそれによって産み落ちた自身の歪さを、受け入れる為に僕たちが過ごす寄る辺の無い幾つかの日々について。」』 Tele
発売中
CD盤¥3850
TOY'S FACTORY
新進気鋭のアーティスト・谷口喜多朗のソロプロジェクト、Tele。本作の59文字に及ぶタイトルが示すように、独特な言葉選びで支持されている。「残像の愛し方」「箱庭の灯」など、無垢な歌声が目に映る世界を再び輝かせる全21曲。
イラスト/AZY ※BAILA2025年6月号掲載






















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