BAILAの連載での12星座占いも大人気の鏡リュウジさんと、臨床心理学者の東畑開人さんの対談本『昼間のスターゲイザー』が発売。占い、心理学に関心のある人はもちろん、知的好奇心の高い人も満たされる一冊に。発売を記念して、@BAILAに鏡さんが登場。本書でも語られる、“いい占い”そして“占いとのつき合い方”について聞いた。
『昼間のスターゲイザー』はどんな本?
心理占星術研究家の鏡リュウジさんと、臨床心理学者の東畑開人さん。それぞれの専門家であるふたりが、占いと心理学を縦横無尽に語り尽くす、話題沸騰中の対談本。昼間も変わらず輝き、そこに存在するけど、意識されていない星。ふたりが関わる目には見えないもの、“人の心” “人の運勢”をそんな星になぞらえ、占いと心理学の視点から見つめ直し、楽しく深く語らう。

『昼間のスターゲイザー』
鏡リュウジ、東畑開人・著 ¥1980 集英社
Q:BAILA読者が毎月心待ちにしている、各星座の運勢やマジカルデイ。そもそも、占いを「当たる」と考えるのは合っているのでしょうか?
「人間は占いをする動物だと思うんです。世界からメッセージを見出して、物事を結びつけ、そこにリアリティを感じる。それはもう占いです。自転車に乗れても、どうやって乗っているの?といざ聞かれると言葉にするのが難しいように、あまりにも占いって自然に行われているので、一旦言葉にしてみようと頑張ったのがこの本だと思っています。
占いが当たる、という考え方は合っていますよ! じゃあ、占いが当たるっていうことはどういうことなんだろうか?ということを東畑さんと問いながら、対話を重ねました」
Q:毎月の運勢をはじめ、占いとのいいつき合い方とは?
「僕は、驚きに満ちた占いがいいなと思っていて。言葉通りだけに受け取ると可能性を狭めてしまうので、どう当たるかわからないけど、当たったこと自体を楽しんでほしいですね。例えば『出会いがある』というメッセージだったら、人との出会いかもしれないし、物との出会いかもしれないし、自分の中にある新しい一面との出会いかもしれません。
占いで当たるっていうのは、“思い当たる”ということ。読んだ人が『この出会いのことだった!』と、ちょっとドキッとしたり、ときめいたりする中に、占いの楽しさがあります。占いって神々からの働きかけで外からのメッセージなんだけど、それは内側からのメッセージと言ってもいい。この本の中でも触れていますが、勇気を湧かせてくれるものだと思います。
同じ言葉を聞いても、やる気や勇気が出ない時がありますよね。こういったやる気や勇気と同じで、勝手に“当たる”という感覚が湧いてくるものだから。多分この考え方が東畑さんと僕との共通項であって、心理学とつながるところ。心理学ではそれを『無意識の働き』と呼び、占いでは『神々や星の力』と呼んできました」
Q:本書で、「占いには、占い師の持っている“人はどう生きると良いのか”といった考えが深く混ぜ込まれている」と話されていたのが印象的です。BAILA読者に向けて、どのようなことを思われていますか?
「今はあらゆる場面で正しさが求められていますよね。社会が閉じていく傾向も強まっているように感じています。BAILA読者さんにはこうあるべきというところから、ちょっと自由になってほしいなっていう気持ちがあります。本を読んだり、外国に行ったり、心の贅沢をしてもいいんじゃないかなという思いもあって、連載では開運アクションとして読書を薦めがちですね(笑)」
Q:本書で触れていた“開運法”についても気になるところ! 『一流の人たちに会うことが開運につながる』とは?
「僕の母の口癖だったんですけど、『自分の頭や経験から考えられることなんて限界があるから、すごい人たちの考えを聞いた方が早い』ということがひとつありますね。それは他者と出会うことですが、直接的でなくてもテレビや本を通して彼らの話に耳を傾けるのでもいい。また、占いをチェックすること自体が、自分を良くしたいと思っているわけだから開運につながるんですよ。
僕が中学受験をした時の話になるのですが、地元・京都の北野天満宮にお参りし、絵馬に志望校の合格を祈願してきたと祖母に伝えたら怒られたことがあります。そんなことしたら、『神様も言うこと聞かなしゃあないやんか』と言われまして。『一番ええようにしてください』ってお願いしなさいと。めっちゃ欲深いでしょ(笑)? でも、これは知恵ですよね。本人はもちろん、皆にとって“ええように”かもしれないし。もし不合格だったとしても、それでよかったのだと思えます」
Q:本書をどんな風に読んでもらいたいとお考えですか?
「この本では専門的なワードもたくさん登場していて、BAILA読者さんはいい意味で真面目なので、ちゃんとノートを取ってくれそう(笑)。それも嬉しいんだけど、ワードを調べなくて全然いいですし、言葉の意味がわからなくても読みやすい内容になっています。一番は、おもちゃ箱をひっくり返したみたいな感じで、一つ一つのネタを楽しんでいただけると嬉しいです」
心理学から見た占いの世界から、占いの館の裏話まで、圧倒的な博学と洞察に富んだお話が魅力的な『昼間のスターゲイザー』。わかりやすく軽妙なおしゃべりで誰もが入りやすく、占星術と心理学の扉を開いてくれる。鏡さんの毎月の12星座占いの解像度もぐっと上がるので、ぜひ読んでみてほしい。
取材・文/横溝桃子









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