恋愛に努力は必要ない? どう努力をしても恋愛や婚活は報われない。好きになれる人がいなかったり、やっとできた彼氏がクズだったり…。そんな恋愛迷走ぎみな女子に、婚活支援のプロがアドバイス。まずは固定観念にとらわれて空回りしていないか自分を見返して。
婚活支援のプロにも聞いてみた
経営者・コラムニスト
川崎貴子さん
かわさき たかこ●埼玉県出身。人材コンサルティング会社「リントス株式会社」、結婚サイト「キャリ婚」、婚活結社「魔女のサバト」主宰。働く女性たちの人生をサポート。
人生を他人マターにしないこと。自分の求める優先順位をとことん突き詰めて
婚活の場合、アイドルのセンターを決めるオーディションではないので、モテなくていいんです! だって、結婚って最終的に素顔をさらして生活する、自分にぴったりな一人と出会えればそれでいいのだから。でも、いざ婚活の場に入ると、選ぶ対象が広がったり、肩書やら年収やらスペックに惑わされたりして人気投票のように錯覚してしまう。そうなると、もはや自分がどんな人が好きで、何を求めているのかも見失ってしまう場合が多いんですよね。これが危険。だからまずは、自分が結婚相手に何を求めているのか、どういう人生を歩んでいきたいのか、優先順位をとことん突き詰めていく必要があります。私は婚活の勉強会を定期的に行っているのですが、意外とみんなそこが落とし穴。レッドオーシャンの好条件男子をとりあえず狙ってはみたけど、本当は休日穏やかに過ごせる相手を望んでいたり、やみくもに婚活していたけれど、実は結婚自体を求めてはいなかった……なんて場合も。自分で自分を誤解したままでは、どこにもたどり着けないので、そここそ努力のしどころなんです。
また、お相手がいるのに結婚にたどり着けない場合。それはとことん、話し合うべきです。察してもらうために変なアピールをするのは無駄な努力。それよりも、「私はいつまでに結婚したいと思っているんだけど、あなたは?」と、ファイナンシャルプランナーのように二人の人生設計をすり合わせていきましょう。そんな話し合いができない場合は、結局結婚したところでうまくはいきません。大切なのは、自分の人生を他人マターにしないこと。自分を知って、自分で決めて、自分が納得する人生を歩んでいってください。
お話を聞いて……
意外と皆さんが口をそろえておっしゃったのは「恋愛に努力は必要」。でも、それは自分を知る努力だったり、二人の関係性を深める努力だったり……。もしかして、今まで空回りしてきたのって、本当は望んでいなかったり、ただ勝ち取るためだけの努力だったからかも。私の人生は私だけのもの。幸せの形はひとつじゃないからこそ、固定観念にとらわれず、自分に合った方法で、自分らしい幸せを、相手を思いやってつかんでいきたい!(ライターT)
イラスト/五月女ケイ子 取材・原文/谷口絵美 ※BAILA2022年2月号掲載