体を張ったアクションも見もの!「シカゴ・ファイア」で消防士を熱演!
「15mほどの橋からシカゴ川に飛び込むというシーンのときは、さすがに保険がおりないからダメだと言われたけど(笑)、炎のシーンはスタジオで実際に炎の中を歩いているし、救助活動のシーンはかなりリアルにやっている。何かを蹴り落としたり、壊したりつぶしたりするのって大好きだから、いちばん楽しみにしているパートだよ(笑)」
心の底から尊敬する消防士。失礼のないようにこだわりを持って演じている
「アメリカ人だから、当然9.11の時の消防士たちの活躍は印象に残っている。あのとき、真っ先に現場に駆けつけたのが警察官、消防士だった。その影響もあり、ROTC(予備役将校訓練課程)という軍事トレーニングの訓練を受けたりもした。当時、大学2年生だったんだけど、そのときは、大学を卒業して学位をとり、軍部に入るのもありかなと思っていたんだ。この仕事に従事している人たちは、自分の身を呈して、自分を犠牲にしてやっていることなので、こういう(消防士のような)役があった時には、ぜひ演じたいと思っていたし、自分には語るべきものが沢山あった。タイミングよく、オーディションを受けることができて、役を得ることができて本当に嬉しく思っている」
「役作りのために、消防訓練学校でトレーニングを受けたし、本物の消防士たちからも沢山話を聞いたりした。番組放送前は、シカゴの消防署を通りかかった際に、本物の消防士たちに、やあ!と挨拶してもらえたら本望だと思っていたが、シリーズを続けていくなかで、今では彼らとはいい友人同士になった。暇があれば、消防署へ行ってコンビーフとキャベツの食事(シカゴの消防署では定番の食事とか)をいただいて、一緒に過ごすことが多いよ。だから日々、ずっと"教育"が続いているような状態だね(笑)」
「22歳のころ、映画業界には入りたかったんだけど、大学の映画学科に入るといった選択肢はあまり興味が持てず、お金もなかった。ただ、アートを生業にすると決めた以上は、さまざまな人生経験を積んでおかないといけないと思い、自分を試すという意味で、誰ひとり知り合いもいないハワイへ行って、どこまで生き延びられるか試してみたんだ。一週間でお金が尽きて、その後2カ月は浜辺で過ごしたよ(笑)。趣味のサーフィンは、このときに覚えたんだ。ハワイで学んだ多くのことは、ハリウッドで生きていく上でも俳優としても、非常に役に立っているよ」
楽天的で、どーんと構えたところが、他の人に安心感やリラックスしたムードを抱かせるテイラー。来日時は、仲の良いお母様と友人も一緒で、みんなで観光を楽しんでいた。もし、休みが取れたとしたら何をしたい? との質問にも「実家に戻って家族と過ごす」と即答。何よりも家族を大切に思っていることが伝わってきて、ますます好感度がアップ!
「あまり一生懸命働きすぎないで。マッサージでもしてリラックスして(笑)。”陽はまた昇る”、たいていのことはなんとかなるものだよ!」。
「シカゴ・ファイア シーズン2」「シカゴP.D.」DVD 好評発売中!
シカゴ消防局51分署の消防士、救急救命士たちの活躍を描く。スリリングで感動的な救出活動に、複雑な人間模様も見応え満点!
「シカゴ・ファイア」のスピンオフ。事件解決のためなら手段を選ばないボイト刑事を中心とするシカゴ警察署の刑事の活躍を描く。「シカゴ・ファイア」と本作の登場人物は、しばしば両番組に登場する。
取材・文/今祥枝