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では実際のTOMORROW X TOGETHERは困難に直面した際、戦うのか逃げるのかという質問への回答は、5人の個性が出る結果に。
TAEHYUNは、「状況を変えられないのであれば、それに合わせて進化して、苦しみに慣れるまで待つ、というタイプです。自分が無力であると感じているからこそ、社会ではなく、自分自身のベストを探します。戦うよりは、自分でできる方法を探すと思います」と沈着で知的好奇心旺盛なTAEHYUNならではの意見を語り、
SOOBINは、「僕も繰り返される日常に窮屈さを感じていたこともありますが、今は新しい趣味をつくったりしながら自分なりにFIGHTしているような気がします」と、日々新たなことにチャレンジしているSOOBINらしい考えを述べた。
BEOMGYUは、「オーディションに合格し、練習生になって、デビューしてと、なにかを乗り越えるたびにまた新しい壁ができました。正直、前回の活動の前までは会社、放送局、宿舎だけを行き来する日々に窮屈さを感じていたと思います。ですが『The Chaos Chapter: FREEZE』の活動がターニングポイントになりました。以前は大変だと思っていたことも、今はそういった感情も認めながら、そのなかで良い部分を探していく、それが僕のFIGHTの方法だと思います」と、ファンとのコミュニケーションプラットフォームで、よくその時の正直な心情や葛藤を吐露してくれる、彼らしい回答となった。
YEONJUNは世界的スーパースターの先輩をもつ、彼らならではのプレッシャーについて包み隠さず口にした。
「僕が感じる一番大きなプレッシャーは、“会社のおかげで成功した”という視線です。もちろん会社という垣根のなかで、より安定して成長できた部分もありますが、こういった視線に打ち勝つために、自分たちで基準を厳しく設定して努力を重ねています。僕はこのような視線を避けるよりは、時間がかかったとしても着実に努力していけば、良い音楽やステージで証明できると信じています。ゆっくりでも、戦っていくのが僕なりの方法です」
末っ子のHUENINGKAIからは、“復讐”という意外なワードも。「練習生の時には、さまざまな試練があって世の中を恨んだりもしました。でも考えを変えて物事をポジティブに見るようにし、挫折を経験することで成長できるという点に意識を向けるようにしました。僕は戦ったり逃げ出したりするよりは、今に集中したほうが良いと思います。そして世の中に復讐する機会を狙い、その時にはかっこよく登場したいです」と笑みを浮かべた。
愛を恐れ、遠ざけたいのに、心は相手に向かってしまうという葛藤を細やかに描いた『Anti-Romantic』は、印象的な言葉選びと切ない歌詞に心を掴まれるナンバー。
単独でのプロモーションを行っていないにも関わらず、Billboardの「ワールド・デジタル・ソング・セールス・チャート」に7度もランクインするほど人気を博している。また、この曲を使用したTikTokのコンテンツは10万件を超えるということで、若い世代から支持されているのが伺える。
その理由について「タイトルはもちろん、恋をしたいけど、傷つきたくないという感情に多くの方が共感してくれているようです。実際、5日会って、メッセンジャーで別れを告げる場合もあると聞きました。人と会うのが難しい時期なので、よりそうなるのかもしれません。」と世界の状況と曲がマッチしていることを話したHUENINGKAI。
自分自身もこの曲に深く共感したというBEOMGYUは、「何かを始めたら終わりがあるものなので、それが怖くて気持ちを告げるよりは、このままの関係を維持したいと思う人が多くなっている気がします。そういった感情をよく表現しているため、支持されているのではないでしょうか」と考えを述べた。
前作「The Chaos Chapter: FREEZE」は、アメリカBillboardのメインアルバムチャート「ビルボード200」で初登場5位をマークし、9週連続チャートインを果たすなど、デビュー3年目のグループとしては偉業づくしとなったアルバム。
今回の「The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE」は、そのリパッケージアルバムで、先行予約で56万枚を突破。
ギターサウンドが印象的なリード曲「LO$ER=LO♡ER」のほか、初のファンソングが収録されていることでも話題となっている。
「The Chaos Chapter: FREEZE」は、世界の突然の変化に何もできず凍ってしまった少年たちの物語で、ショッピングセンターで氷から逃げまどうコンセプトトレーラーが印象的だった。
一方今回の「The Chaos Chapter: FIGHT OR ESCAPE」について、数日前に誕生日を迎えたばかりのHUENINGKAIは、「世界に立ち向かって戦う、またはその世界から逃げ出したいと思う少年の本当の心を表しています。そして少年が自分の本心に気づくことができたのは、救いのように現れ、僕を見つけた君に出会ったから」とコンセプトを語った。
ここからは記者からの質疑応答。
──「ビルボード200」で5位にランクインした感想と、今後の目標、そして世界中から高い人気を得ている理由は?
TAEHYUN:初めてこの知らせを聞いたときは、信じられない気持ちでした。世界中から愛情を送ってくださることに対し、さらに素敵な音楽で応えようとメンバーと話しました。僕たちの真心が届くことをいつも願っているので、今のように真心を込めていけば、これからも良い結果を得られると思います。
SOOBIN:共感してもらえる音楽が大事だと考えています。今の僕たちの状況や感情を音楽で表現し、同年代の人たちの心を誰よりも代弁できるアーティストになりたいです。
──10代だけでなく、ほかの世代からも注目されている強みは何だと思いますか?
BEOMGYU:実際の僕たちの物語をコンテンツに盛り込んでいるので、同年代の皆さんが共感してくださっているんだと思います。時代によって多少違うかもしれませんが、誰もが一度は経験する感情を歌っているので、他の世代の方も共感して、愛情を送ってくださるのではと思います。
──ファンソング『MOA Diary (Dubaddu Wari Wari)』はどのように制作したのか、曲に込めた気持ちは?
Dubaddu Wari Wariの意味も教えてください
BEOMGYU:“Dubaddu”は、僕たちのグループ名を呼ぶときにファンの皆さんが使っている別の呼び方で、語感が良いのでサブタイトルに使ってみました。今はなかなか会うことができませんが、僕たちはいつも一緒で、関係は永遠に続くと思いながら歌詞を書きました。
HUENINGKAI:それぞれが書いた歌詞から、良いと思う部分を選んで完成させました。僕は今までMOAと話したことや、どんなメッセージをもらったのかなど、思い出を回想しながら歌詞を書きました。
──今回パフォーマンスをするにあたり、感情面でこれまでと違った点はありますか
SOOBIN:ニルヴァーナの『Smells Like Teen Spirit』を始め、多くのロックステージを見てインスピレーションを受けました。控えめな振付から感じられる内面の爆発を僕たちも表現したいと思い、スタンドマイクを使用しました。外的要因で制約されるほど、内面的に激しくなるという少年の感情を込めました。
──先輩のBTSの成功から刺激を受けていると思いますが、一方ではプレッシャーも感じていますか?
YEONJUN:先輩の良い知らせは僕たちにとっても嬉しいことですし、刺激を受けています。素晴らしい先輩方が近くにいてくれるということが大きな力になっています。プレッシャーを感じるときもありますが、避けられない部分だと思います。
それに打ち勝つためには、良い音楽と良いステージで努力を証明できると信じています。