おやつどきが華やぐ、ファンタジックな見た目と味。今、和菓子の世界では既成のルールや概念を超える進化系が続々登場。錦玉、ラムネ、薄氷...伝統和菓子をモダンに昇華したほろほろ和菓子をご紹介。
【ほろほろ】形あるものなのに、このはかなさは夢?
(右側上から)
1.越乃雪本舗 大和屋の万華鏡のかけら
1778年創業の長岡藩御用菓子司では伝統菓子をモダンに昇華したシリーズを展開。そのひとつが万華鏡のシーンを切り取ったこちら。ビーズに見立てたカラフルな錦玉を、乾燥させた寒天に散らしてかけらに。プレーン、ラズベリー、ミントの計3味。10枚入り¥1296
DATA
新潟県長岡市柳原町3の3
☎0258(35)3533
営9時〜17時30分
㊡水、日不定休
https://www.koshinoyuki-yamatoya.co.jp
2.大野屋の高岡ラムネ
老舗菓子店が、日本の伝統美を表現する木型を用いてラムネ作りに挑戦。コシヒカリの米粉など地元の素材を用いて職人が一つひとつ手作り。エレガントな甘さとはかない口どけにうっとり。国産しょうが味の「宝尽くし」と、国産ゆず味の「冬けしき」。10個入り各¥540
DATA
富山県高岡市木舟町12
☎0766(25)0215
営8時30分〜19時
㊡水
http://ohno-ya.jp
3.薄氷本舗 五郎丸屋の木.林 きりん
茶会の席でも評判の菓子「薄氷」でおなじみの260余年続く老舗発。卵白と寒天を作り上げるのは、和風のメレンゲ。密度は非常に高いが、驚くほど軽やか。はかなすぎる口どけも魅力。国産の桜、宇治抹茶、瀬戸内レモン、和三盆、ココア味。15本入り¥756
DATA
富山県小矢部市中央町5の5
☎0766(67)0039
営9時〜18時(日〜17時)
㊡月、1/1〜1/2
https://goromaruya.com
(左側上から)
4.吉村和菓子店の焼き鳳瑞〈あづき茶〉
1803年創業「京菓子司亀屋良長」の新ブランドで、コンセプトは“体にも心にも優しい京菓子を”。栄養豊富な小豆の煮汁を泡立て、ココナッツシュガーを加えて低温焼成し、至極エアリーなメレンゲ風に。いちごや柚子山椒、抹茶、きな粉などをオン。9個箱入り¥1350
DATA
京都府京都市下京区四条通油小路西入柏屋町17の19亀屋良長店内
☎075(221)2005
営9時30分〜18時
㊡1/1〜1/3
https://kameya-yoshinaga.com
5.UCHU wagashiのochobo
伝統菓子をモダンに昇華させる京都発ブランド。伝統的製法で作られる和三盆糖に、茶葉の粉末を合わせて香りよく。和紙に包まれたそれは、ジャスミン茶、抹茶、ほうじ茶の3種があり、優しい甘みとさらりとした口どけ、上品な余韻が魅力。1箱¥1234
DATA
(寺町本店)京都府京都市上京区寺町通丸太町上ル信富町307
☎075(754)8538
営10時〜17時
㊡火・水、12/30〜1/4
http://uchu-wagashi.jp
撮影/西原秀岳〈TENT〉 スタイリスト/郡山雅代〈STASH〉 取材・原文/広沢幸乃 構成/渡辺敦子 ※BAILA2023年2・3月合併号掲載