【真夏の夜の女子会におすすめの店16選】食べるのも呑むのも大好き！ 美味しいところは美容エディター ナベ嬢とその仲間たちが知っている

友人との夜ごはんは気持ちをほぐし、元気を注入するセラピー！ 食べるのが好き、呑むのも好きな美容エディター ナベ嬢とその仲間たちが夜な夜な集まる“黒革の手帖”を開帳☆ 

会話が弾む、コージーで居心地のよい店、求む！

ナベ　二人ともオツ〜。先週の映画ぶり！
前野　そのあと行った「ブルット」（4）は、安定の満足度。楽しかったね〜。
森山　ねぇねぇ。「すし久遠くまがい」「ゲレロ」「Qkurt」「ヨヨナム」……。いつも二人がLINE上で猛スピードで店を決めてくれるから、私は後に続くだけ。ありがとうって感じなんだけど、なんでそんなに詳しいの？
ナベ　インスタとか雑誌とか、超見てる。最近は、美術館や神社の花見に行きがてら、「02」とかイーストエリアへも行ったね〜。
前野　だね。疲れた〜→しゃべりたい→美味しいもの食べたい＝つまり慰労なんだよね。
ナベ　そそ。“全部持ってきて”モードでザブザブ食べたい。その点で「AWKitchen」から派生した「Konel」もいいよね。水餃子におでん♡。
森山　わかる。その流れだと「Batis!」（3）も好き。根っこの部分が似てるからか安心できる。IGストーリーズにポテトがUPされると吸い寄せられるもん。美味しいのはデフォルトで、規模感や距離感などバランスのよさは大事。
前野　もりこ（森山）と私は、ほぼお酒を呑まないから、“それ以外”も大事だよね。
森山　胃にすき間があれば、デザートも食べたいし、おいしいお茶も飲みたいし。
ナベ　「サルーズキッチンマーケット」（1）は洒落てて、メニューが豊富で、居心地よし。あと、「ロカール」（2）は旅気分も味わえる。
前野　土日のブランチも、いいよね。うちらって“気負いすぎない”のが選ぶポイントかも。
ナベ　うんうん。気ぜわしくなくて、店主の思い入れが詰まってて、コージーな店。全員なんたって“慰労”だからね。

洒落たひねりを加えたヌーベルシノワ
「洒落た前菜、麻婆餡とマッシュポテトの組み合わせ、水餃子が実は洋風だったり……。チャーシューやビーツ、パクチーなどを、モチッとした蒸したての春餅で包んで食べる『春餅コース』なら、これらが全部楽しめます」。1人前￥3500（2人前からの注文）

人にも環境にも優しい、一歩先行く創作料理
アメリカ人のシェフ、ケイティが切り盛りするファームトゥテーブル。各地の生産者から届くエネルギッシュな野菜を見てから、どう調理するかを決める自然に寄り添うスタイル。「アボカド フランス産レンズ豆 しば漬けヨーグルト パクチー」￥2000、「福留ポーク 人参 トレビス キヌア リコッタチーズ」￥4000

バランス抜群、安心できるカジュアルイタリアン
「農家から届く野菜を使った料理とパスタが主役」。森山さんを夢中にさせる「Batis!のフライドポテト」￥700は、十勝の尾藤さんの農場から直送される糖度の高い熟成じゃがいもを使用。スチームしてからじっくり揚げ、さらに無塩バターをからめてトリュフ塩、ペコリーノチーズをON。店主の気さくで温かい人柄も魅力。

3人でしょちゅう。代々木八幡の止まり木
イタリア各地の味に、日本の旬の食材を組み合わせた話題のレストラン。「行くたびにメニューが替わるアラカルトスタイル。必ず頼むのは、鉄板で焼く『イタリア産サマートリュフ パルミジャーノ オムレツ』￥2100。お客の到着に合わせて焼き上がる『焼きたてパン』3種￥800も美味」。洗練されているのに居心地がいい。

ワインと食事でとことんエネルギーチャージする！

最勝　ごめん今日、二日酔いで呑めない！
ナベ　いつもは迎え酒までする久美子が、会合で呑まないなんて初めてじゃない!?
最勝　（笑）。集まると一人2本ペースだよね。
古田　ワインエキスパートも持ってるし、ワインが美味しいお店にも詳しいよね。
最勝　最近は自然派ワインが中心。規則性がないし、どんどん増えてるから、「美味しいのがいちばん！」って気持ちで気楽に楽しんでる。
ナベ　不思議と翌朝の体もつらくない！ まあ、それでも二日酔いの日はあるけど（笑）。
最勝　「クォーレ・フォルテ」（3）は手に入らないワインが良心価格で呑めるし、料理もサービスも安定しているからリピート率高め。あとは「winebar WEST」「永福食堂」も。「ペリキュール」（1）は長く通っていて、ステーキを食べに行くこともあれば、夜遅くまで開いているから食後に一杯呑みに行くことも。
ナベ　「夜台所 BASE-CHIC」や「コンカ」「オルランド」も行ったね〜！
古田　私は「ファームスタジオ ♯203」（2）も好きだな。中華といえばビールや紹興酒だったけど、ネオ中華のジャンルだと、自然派ワインと合うことに気づいて世界が広がった。
最勝　その視点で言うと「関飯店」も◎。
ナベ　「REI Chinese restaurants」も！
古田　家ごはんだと想定の範囲内だけど、お店で食べると料理に合わせて泡、白、オレンジ、赤……ペアリングにはっとするよね。
ナベ　ワインと食の話がエンドレス!! 話し足りないから「KONG TONG」（4）、行く？
最勝　同じ池尻エリアにある、ワインバー「混混」もいいよ。昨晩はそこで呑んでたの（笑）。

一人で切り盛りするマイクロビストロ
古いビルの一室で営む隠れ家店。サラダや前菜、ロースト、パスタ、デザートなどがアラカルトで楽しめる。「海外や都内の名店で修業しているのに敷居が高くないので、スナック感覚で利用しています（笑）。パリのビストロでは欠かせない、フライドポテトを添えた『和牛ステーキ（宮崎産）』100g￥3500〜は唯一無二の味」。

新発想の中華と自然派ワインが最高の出会い
「銀座アスター」などで修業を積み、ソムリエの資格を持つ店主が営む。基礎はしっかりありつつも、化学調味料や余計な脂分を排除したライトな中華を提案。「『黒毛和牛の四川麻婆豆腐』￥2100は、山椒を中心に12種のスパイスを加えているから複雑かつ洗練された辛さが魅力。うまみが強い自然派ワインと相性は抜群」。グラスワイン￥880〜

骨太な料理と稀少なワインに巡り合える
シンプルながら奥深い味にほれぼれするローカル料理がズラリ。「あらゆるシーンに寄り添ってくれるイタリアン。バターで蒸し焼きのように仕上げる『鶏バター』￥2800も、皮と果汁を使った爽やかなソースに極太パスタがからむ『レモンのパスタ』￥2000も最高。ラディコンなど手に入りにくいワインが呑めるのも嬉しい」

カウンターもソファ席もあるビストロ
音楽やアートなど一流のカルチャーが交錯するスポット。「ワインはフランスやスペイン、ポルトガルなど、自然派を中心にした品ぞろえ。カフェからディナー、バーまで、その人のシーンに合わせた使い方ができるビストロ」。「シーザーサラダ」￥1210と、「大山鶏のソテー 春野菜のスカモルツァチーズのグラタン仕立て」￥1980

生産者から届く超新鮮な野菜、ハーブやスパイスを効かせてコース料理を展開。「女性3〜4人で集まると、ダイエットなど食事制限している人がいるケースも。その点、モダンベトナミーズはどんなシーンや気分にも優しく寄り添ってくれます」。発酵茶葉と甘納豆、もち麦、フレッシュハーブ、果実など15種以上の食材を混ぜて食すシグネチャーの「ティーリーフサラダ」は、香りも食感も楽しい“食べるアロマ”。

「友人に連れていってもらったのがきっかけで通うように。焼き鳥屋さんは数あれど、コースの内容が充実していて、どれも美味しいし、美しい！ 珍しい日本酒や自然派ワインも充実しているのでペアリングも楽しいです」。主役の鶏肉は、山梨県や鳥取県から産地直送したものを厨房で解体、うまみを引き出すために熟成させるプロ御用達の「信濃屋」のもの。紀州備長炭やカンホワの塩を使った焼き鳥は至極エレガント。前菜や親子丼、デザートまで、全方位抜かりなし。

料理家の後藤加寿子さんと娘のすみれさんが開く、最上級の“ケ”の料理店。ベースにあるのは“懐石の心は家庭料理にあり”という考え。「素材の丁寧な下ごしらえ、きちんとだしをとる……。日常的でありながら、手間暇かけて作る素敵な和食をコースで楽しめます。気心の知れた女友達、上質を知っているお姉さま方……誰をお連れしても喜ばれ、心も満たしてくれるお店です」。長年集めていたという美術品や作家の器など、しつらえ含めて魅了される。

「美味しい食事とお酒、友人との会話は、学びの場でもあり、笑顔になれる時間。パリから帰国したのが約7年前。当時から定期的に通っているここは、カウンター席があるので一人でも行きやすく、またテーブルにパーテーションがついているのでプライベートな雰囲気が保てるのも魅力です」。自然派ワインにも合う前菜や冷菜、自家製のシャルキュトリー、煮込み料理、パスタ……。フレンチやイタリアンの魅力をぎゅっと凝縮させた、肩ひじ張らないメニュー構成。

美大出身の五十嵐可菜さんが“丁寧に作る、毎日でも食べたくなる中華”をコンセプトにオープン。洒落た器やアート、満月のような照明が生きる端麗な空間の中心には、特注の円卓がひとつ。「みんなでワイワイしながらコース料理が楽しめます。手切りの肉がゴロッと入った五目焼売や春巻きなどの点心はもちろん、鶏だしで炊くおかゆにもホッとします。自然派ワインから『ジンジャージャスミンエール』などのノンアルコールまで、ドリンクのセンスも秀逸」

自転車好きにはおなじみの「BLUE LUG」が営む、地域に根ざした空間。喫茶としても、食堂としても、酒場としても利用できる懐の広さが魅力。「オフの日は、気の合う友人たちと早めの時間から自然派ワインと料理を楽しみます。ここは風通しがよいので、大笑いしても大丈夫（笑）」。ビストロで出会えるおつまみやカルパッチョ、メイン、パスタに加え、「VIA THE BIO」のチーズや「ブリコラージュ ブレッド＆カンパニー」のパンなど、純度の高い食材が華を添える。

食いしん坊のシェフが、フランスをメインに、スペインやイタリアなど各国の食文化をこまやかなワザと卓越したセンスで融合させるレストラン。「月1回ペースで通っています。ややスパイシーで大麦や蓮根の食感も楽しい『タコのリゾット』は必ず。あとは日替わりのデザート（特にヌガーグラッセ！）も好きです。食事はどれも美しくて美味しいし、シェフとの会話も含めて、満足度が高いです」。バリエ豊かなアラカルトのほか、「おまかせコース」￥8000もアリ。

「友人との食事は“食とおしゃべり”という大好きなもののWコンボ。遠くに行ったり莫大なお金をかけなくても手に入る、身近な幸せだと思っています。ここは日本橋から渋谷に移転してきたネオ和菓子店。クリームチーズやカカオ、ホワイトチョコレートなど、洋のエッセンスを溶け込ませているのが魅力です。今まで食べたどのスイーツとも違い、初めて食べたときはいたく感動しました」。お茶はもちろん、ジンやウイスキー、ワインなどアルコール類とのペアリングの妙にもときめく。

撮影／山下みどり　イラスト／中村千春　取材・原文／広沢幸乃　編集／渡辺敦子　※BAILA2023年8・9月合併号掲載