形のないお金「仮想通貨」運用して2年という、スーパーバイラーズの神谷江礼奈さん。始めたきっかけや現在の状況を教えてもらいました。
教えてくれたのは…
ファイナンシャルプランナー
大竹のり子さん
女性のためのお金の総合クリニックエフピーウーマン代表取締役。『これ一冊で安心!投資信託のはじめ方』(ナツメ社)ほか著書多数。
【仮想通貨】形のないお金。投資の市場としては将来性と不安の両方が。
「仮想通貨」とは、ブロックチェーン技術に基づいたデジタルベースの通貨。2008年に流通がスタートし、2010年代に本格的な投機の対象に。仮想通貨への投資は少額から始められることや市場の将来性と同時に、データの消失など安全性の懸念も。
【Case-2】
神谷江礼奈さん(バイヤー・32歳)
運用期間:2年
月の運用額:約7万
運用総額:20万
これまでの利益:150万
「20万円から始めて一時は200万円以上のアップに。利益確定すればよかった(笑)」
神谷さんは人から話を聞いて興味を持ち、仮想通貨の運用に挑戦。「仮想通貨は販売所から買う方法と、ユーザー同士が直接売買する方法があるのですが、私の場合、いきなりの個人売買は怖いと思い販売所で購入。その後価格が上がり、いちばんいいときで280万円のプラスに!あのとき利益を確定していればと思うときもありますが(笑)、今も運用中。長期目線で投資しています」
1.一喜一憂しない&のめり込みすぎない
「ほかの投資商品に比べても上がり下がりが激しいのが、仮想通貨の大きな特徴。夢もありますが、不安定な部分もあるという意識も必要。私も最初の運用費は、最悪全部なくなるかもしれない覚悟を持って投資しました。今も販売所のアプリを一日に何回かチェックする程度で、相場の変動に一喜一憂しないようにしています」
2.販売所&銘柄は自分が安心できるものを選ぶ
「初心者は"販売所"から購入を。ネット上にいろいろな販売所が開設されていますが、私の場合はそこそこ知名度があるという安心感と、自分が使いやすい画面表示をしている販売所を選びました。仮想通貨を選ぶ基準も同じような感じです。超マイナーすぎる通貨は狙わず、ある程度知られている銘柄をいくつか選んでいます」
3.アプリでの相場チェックは欠かさないように!
「そこまで神経質になりすぎる必要もないですが、放置しすぎもNG。一日に1~2回はアプリなどで、自分の運用状況や、相場全体の変動を確認したほうがいいと思います。定期的に眺めているうちに、人気の銘柄や『これって狙い目なのかな?』などと、自分なりのリテラシーも身についてくるかもしれません」
【仮想通貨のギモンに大竹のり子さんがアンサー!】
Q 仮想通貨を購入する際の初心者の注意点は?
A 儲けを出そうと思う前に暴落に備えた買い方を
「値動きが大きい商品なので、外貨投資に近い運用意識を持って。初心者の場合はリスクヘッジを考えて購入したほうがいいですね。具体的にいうと分散投資をすることです。ひとつの銘柄だけを買うのではなく、ある程度知名度のある銘柄をいくつか持ち、リスクを少しでも軽減しましょう」
Q 仮想通貨の情報はどこから収集すればよい?
「絶対」という情報はナシ。取引所を安全なところに
「仮想通貨は始まって歴史が浅いこともあり、正直言って、まだ情報自体が入り乱れているのが現状です。どの情報を信じて何を買うかよりも、重要なのは"持ち方"。どこで買うかが大事です。取引所はパスワード管理が徹底しているなど、セキュリティがしっかりしているところを選んでください」
撮影/齊藤晴香 イラスト/藤井昌子 取材・文/石井絵里 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉 アンケート協力/アイブリッジ ※BAILA2019年11月号掲載