今回は、いわゆるハイスペ男性と会ってみたら大変なことに…!?
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そんな気持ちになる逢瀬を果たしてきました…。
会ったのは某アプリでマッチングした38歳の外資系勤務。やり取りに飽きる前にサクサク行かねば!と思っていた私は、誘われるがまま、マッチングして1週間で会う約束をしました。
彼、年収なんと1200万円。年収は「38歳までに600万円以上」を条件にしている私。今まではビビってハイスペには会わないようにしていたのですが、せっかくマッチングしたし、いわゆるハイスペな人ってどんな感じなのか気になるし、会ってみたい!大幅に上回っているだけで、条件には当てはまっているわけだしね!
そしてとうとう来た約束の週末。とある駅前で待ち合わせ。スーツ姿で現れた彼は、細くて背が高め。すごくおしゃれというわけでも、すごくかっこいいというわけでもないけれど、清潔感あり。おいしいイタリアンを予約しておいてくれたようで、素敵なお店へエスコートしていただく。そこでお仕事の話や好きな本の話で盛り上がる。かなり真面目そうで、でも少し面白みもあり、こんなにおいしいお店も知っていて、最高の年上じゃん!と私のテンションは最高潮に。さりげな〜く業務内容を探ったところ、本当に外資系勤務っぽいし(失礼)、本当にこの人いいんじゃないの…!?話が尽きないまま2時間が過ぎ、断固割り勘派の私なのにめちゃくちゃサラッと上手におごっていただいてしまい「え、スマート…♡」「好感触過ぎない…!?」という気持ちに。
「話し足りないのでもう1軒行きましょう」と言われた夜22時半。私には若い頃から終電という概念がなく、楽しい場所にはいつまででもいたい! 興味深い話はずっと聞きたい! なのでお金払ってでもタクシー乗って帰ります! と思うタイプ。32歳になってもその精神は健在で「私ももっとお話がしたいです!」と、二つ返事で了承しました。
――でも、それがいけなかった。
入ったのは、こじんまりとしたオシャレ居酒屋。常連さんがたくさんいる感じのお店だったけれど、彼も初めて入るお店だそう。私はアットホームなお店が大好きで、一人でもホイホイ入るタイプなので「わーい!」くらいのテンションで入店。
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そしたらまぁ、彼がハイペースで飲むこと。10分で1杯みたいなペース。もちろん「飲みなよ」なんてことは言われなかったけれど、私もちょっと早めのペースで飲んだ。お酒強いのか〜、それも素敵だな♡って思って見ていたら…なんと相手がとんでもなく酔っ払った。
しかもめっちゃ触ってくる。最初は手をつないでくる程度で「酔っとるしまぁ必要経費やな」と、たまに振り払いながら笑顔でいなしていたけれど、肩を抱く、腰に手を回す、抱きつかれる…あたりで「やべ、いけると思われたか?」と気づく。そっか、終電逃してOKってノリ、そういう意味に取られるよね。ほんとすまん。よく友達に「危機管理能力が低すぎる」って怒られてます。
これはヤバいと思い、何度も「酔ってるみたいなので出ましょう」「会計しましょう」と言ったけれど、思いっきり無視。心配した店員さんが、彼に気付かれないタイミングで「僕、何とかしましょうか」と提案してくる始末。よっぽど見苦しかったんでしょう…。「すみません、自分でなんとかします」とこれまた彼に気付かれないように言い、とりあえずお会計をお願いして、私が全額払った。一軒目より全然高い!そんなに飲むからだバカ!!!!
「とりあえずお店を出ましょう」と彼をぐいぐい引っ張って店の外へ出ると、細い道へ細い道へと進もうとする彼。あっ、多分こっちはホテル街だわ…?と思いつつ、「帰りましょー」と大通りのほうへ引っ張る私。そんな私に彼が言った言葉。
「俺と結婚したくないの?」
なめんじゃねえぞ!!!!!!
したくねぇわ!!!!!!!!
あまりの言葉に、心の中のヤンキーが覚醒してしまった。焦ってると思われたの?なんなの?失礼極まりなくない?結婚したいならホテルについて来いってか!行くわけないだろ!行ったら本当に結婚するつもりだとしても、死んでも行かん!
本当にイライラしながら、彼をタクシーにぶち込み、憤りを持て余した私は飲んでいた居酒屋に一人で戻った…。近くに座っていたお客さん全員、「ヤバいカップルが居る…」と思っていたようで、一人で戻ってきた私に興味津々、全員で酒盛り状態になりました。そのお店のお客さんと朝まで飲んで楽しかったから結果オーライ!ということにしたい。
でも彼は、遊びでアプリをやっているのではない気がした。入っていたアプリの種類やコミュニティ、そして酔ってないときの話の内容には”真面目に付き合える彼女が欲しい”くらいの感じはあった。32歳、さすがにそれくらいはわかります。それに、ワンナイト狙いで遊び続けているなら、もう少しうまいやり方ができる気がするし…。
…だとすると、何がしたかったんだ彼は。なんやろ、単純に女性慣れしていないのかな。そして単純に性格があまりよろしくないのかな…。と、勝手に大変失礼な予想をかまして「余っている男性には余っているだけの理由がある」という、よく聞く婚活格言を思い出す。余っているだけの理由があるのは、私もなんだろうけどね!ブーメラン!
こういう人、高収入男子に割といるタイプなんだろうか?もう年収が1000万円越えてる男性には、つらい、会いたくない…とまで思った。けれど、苦手な一人を見ただけで「この条件の人にはもう会わない!」と範囲を狭めていくから私はダメなんだろうな…とも思うので、この日のことは全て忘れて、また婚活頑張りまーす!寝ると忘れる体質でよかった!
●今回のまとめ
1回目のデートは終電で帰らないと面倒くさいことになる。
当たり前すぎる!!!(ライタージーコ)
ライター・ジーコ 32歳
- 趣味は?サッカー観戦(日本代表・プレミアリーグ)、マンガ、読書、ゲーム、お酒を飲む、YouTube(人狼実況、フリースタイルラップ)
- 好みのタイプは?面白い人、仕事が好きな人、メンタルがそこそこ強い人
- ジーコの外見は?犬系アイドル顔(担当編集談)
- いつまでに結婚したい? 東京オリンピックまで。夫婦で開会式を見ます。できればサッカーを見ます
- なんで婚活してるの?最後に彼氏がいたのは半年前。1年つきあうもうまくいかず婚活開始
取材・文/ジーコ イラスト/平松昭子