「人生最良の日のドレスはこうありたい!」
そんな花嫁の理想をかなえる10着のスタイリングに人気スタイリストとディレクターが答えます!
CROSS TALK
ノバレーゼディレクター 城 昌子さん(左)
常に花嫁の気持ちに寄り添う、ノバレーゼ・ブランドディレクター。オリジナルドレスのデザイン、海外ブランドのバイイングからスタイリングも手がける。
スタイリスト 室井 由美子さん(右)
BAILAをはじめ数多くのファッション誌で活躍するスタイリスト。大人の甘さをかなえるエレガントなスタイリングと、経験に基づく知的な語り口に定評あり。
今月のドレス
理想の女性らしさがかなう
清潔感ある肌見せドレス
室井さん(以下M) ナチュラルな女性らしさを引き出すドレスですね。ハートシェイプのベアトップの上にベールをかぶせたような透け感が上品で。
城さん(以下S) ウエストをキュッとしぼりトップを長袖にしたAラインのドレスです。チュールには花のモチーフを飛ばし、ところどころ立体的に見せています。
M ガーデンに咲く花々を彷彿とさせて可憐ですね。ブーケもグリーンを多めにして、笑顔が似合うウエディングをイメージしてスタイリングしました。背中も大きくあいていますが、モチーフを散らしたチュールで覆っているので、花嫁さんも安心。
S 「きれいな肌見せ」はこのドレスの狙いでもあります。女性らしいルックスに見せたいという要望はとても多いのですが、露出しすぎるのは嫌ですよね。肌を見せる部分を適量で配置したのがこの一着なんです。
M 確かに、透けているのにまったくいやらしくない。エクリュに近いカラーも、肌になじんで一体感があります。
S 当日、どんな照明に当たっても透明感をキープできるような、軽やかなチュールやレース選びにもこだわりました。スカートにボリュームがあるので、トップを布で埋めすぎると重たくなってしまいます。素肌は覆い隠すよりも、部分的に、ときには大胆に透ける部分をつくったほうがバランスよく見えるんですよ。
M ドレスにも"抜け感"は大切ですね!
「"ちょうどいい肌見せ"って、
どんな花嫁さんも、最高に女性らしく見せてくれるんです」
――――shiro
「ナチュラルで、ハッピー感のあるスタイリングが似合います」
――――muroi
POINT
舞台衣装デザインからキャリアをスタートさせたロンドンのデザイナー「デイヴィッド・フィールデン」とのコラボレーション。チュールのうなじの部分を留めるクロージャーにもレースのモチーフが。アップスタイルのときにアクセントになるようにと、城さんが細部までこだわった。オーガニックなホワイト&グリーンのブーケと、ヘアにはベルベットのリボンをカチューシャ風に巻いて、作り込みすぎない自然な魅力を引き出して。つやのあるピンクとオレンジをメインにしたメイクもフレッシュでお似合い。
ドレス(レンタル)¥350000・(販売)¥880000(デイヴィッド・フィールデン)・イヤリング(レンタル)¥2000/ノバレーゼ銀座
撮影/土山大輔〈TRON〉(モデル)、輿石真由美〈MILD〉(城さん・室井さん) ヘア&メイク/岡田知子〈TRON〉スタイリスト/室井由美子 モデル/宮田聡子 取材・文/久保田梓美 構成/斉藤壮一郎〈BAILA〉
●お問い合わせ先/ノバレーゼ銀座
☎03(5524)1117
※5月31日(日)まで新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全店舗休業しております。