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【村木宏衣の働き方】伝説のエステティシャンの過去・現在・未来

いつの時代も「働き方」に悩むのは30〜40代。本企画では、憧れの先輩たちがどのような働き方をしてきたかを取材。9人目は、エイジングデザイナーの村木宏衣さん。効果を追求する独自のメソッドが人気のゴッドハンドの、過去・現在・未来を探る。

村木宏衣

エイジングデザイナー

村木宏衣


1969年東京生まれ。大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て独立。“エステ以上整形未満”をコンセプトに独自のメソッドを確立し、美容専門誌やファッション誌などで“ゴッドハンド”として注目される。その活動は日本だけにとどまらず、N.Y.やL.A.のセレブリティに「村木式整筋メソッド」を精力的に伝えている。2018年、レーザー治療の『クリニックF』に併設したサロン『Amazing♡beauty』をオープン。村木式整筋と最先端美容マシンの融合で老化を根本から改善。女優やモデルをはじめ美容業界者も多く通う。近著は『10秒で実感! 自分史上最高の小顔になる 魔法の顔ほぐし』(宝島社)。

20歳頃、ホテルのレストランで修業に励む

村木さんの社会人スタートは飲食業からだった。実は村木さん、18歳で結婚をし、板前の夫とお店を持つための修業として、人気ホテルの日本料理店で働いた。その後22歳で離婚。そして24歳で再婚し、翌年に長男を授かった。20代前半にして、まさにジェットコースター級の波瀾万丈な人生を送る。

村木宏衣さん。日本料理店勤務時代

20歳ころの村木宏衣さん。日本料理店勤務時代の貴重な写真

25歳、肌悩みを解消すべく、大手エステティックサロンに入社

今でこそ、透明美肌の村木さんも、10代からひどいニキビに悩まされ、20代前半はストレスからか口の周りがただれて自己流でケアをしても一向に治らなかったと語る。
 
「ニキビと共に顔が大きいことに悩んでいて、この頃は、人の目を見て話せないくらい自分に自信がなかったですね。いい美顔器があると聞いて40万円もする美顔器を購入したり、化粧下地やコンシーラーでカバーすることに執念を燃やしたりしていました」
 
子育て真っ最中の25歳、家に引きこもっていた村木さんは、仕事をしたいと強く思うように。顔のコンプレックス解消のためにも美容の勉強をしたいと考え、25歳でパートタイムで大手エステティックサロンに入った。
 
「仕事内容は、カウンセリングをして施術内容を決めるというものでした。お客さまの悩みを聞くうちに、もっと人の体や顔のことを勉強したいと思うように。離婚も考えていたので、手に職をつけて自立しなくてはと、整体の学校に行くことを決意しました」

30歳で赤坂にエステティックサロンを開く

整体の勉強をした30歳の村木さんは、大手エステティックサロンの20歳上の先輩と2人で赤坂に整体とエステができる店をオープンする。

「脚やせなど痩身メインのエステとして評判になりました。結構流行っていて、どこか天狗になっていたのかもしれません。経営がだんだん上手く行くようになってきた時にそこで初めて私が先輩にいいように利用されていたことに気づくんです」
 
ふたを開けてみれば、名義には先輩の名前しかなく、店の鍵を替えられてしまい、店を奪われてしまった。
 
「私が幼かったんです。先輩に経営のことなど任せきりだったから。子供もいるのに路頭に迷ってしまいました。母にも誰にも相談できず、求人広告で必死に働き口を探しました。そして『松倉クリニック』の募集を見て、面接をして受かりました」

村木宏衣さん。お母さまと息子さんと。

お母さまと息子さんと久々の食事を楽しむ30代の村木さん

33歳、『スタイルM』を任される

『松倉クリニック』では、エンダモロジーを組み込んだ痩身メニューを考案。それが大人気となり、痩身目的だけのサロン『スタイルM』を任されるように。
 
「私を信じて来てくださるお客さまに、もっと効果を感じていただけるメソッドを提供したいと考え、鍼灸治療院ともタッグを組み、美容鍼も組み合わせたメニューを作ったところ、それが評判となりました。

雑誌やT Vなどからの取材も増えて、たくさんのお客さまが来てくださるサロンになりました。色々なことがありましたが、今あるのは『松倉クリニック』のおかげと心から感謝しています」

スタイルM時代の村木宏衣さん

スタイルMで働く村木宏衣さん。技術に磨きをかけ充実した日々を送る

35歳頃、骨格矯正を学ぶ

あるとき、ひとりの女優さんが撮影前に訪れ、「左の頰だけ持ち上げてほしい」と依頼された。このとき本当に左の頰しか触らせてくれなかった。
 
「片側だけ上げるより骨格矯正した方がいいのに、と率直に思ったのがきっかけです。歪みを正さないと根本的に治らないと思って。さらに、骨盤や股関節など体の使い方から変えるべきと悟り、サロンの休みの日に、骨格矯正とコンディショニングトレーナーの勉強に通いました。

結果、凝り固まった筋肉と骨格とリンパに働きかけて、むくみやたるみを矯正して、土台から美を作っていくという“効果を追求する”村木メソッドを確立することができたと自負しています」

48歳。ケイト・モスを施術することに

村木メソッドが多くのメディアで注目されていることから、2017年のある日、コスメブランド「コスメデコルテ」から仕事の依頼が舞い込む。
 
「アメリカとイギリスへの海外進出に伴うお披露目イベントで、高級百貨店のV I Pのお客さまをご招待して、スペシャルトリートメントを行うというものでした。
すると、ロンドンでの滞在中に、ブランドアンバサダーであるケイト・モスから
施術をしてほしいという依頼があったんです」

「コスメデコルテ」ロンドン店の前の村木宏衣さん。

「コスメデコルテ」ロンドン店でデモンストレーションをした村木宏衣さん。
日本のブランドという印象づけのために、袴姿で臨んだ。

「ケイトのために、5つ星ホテルのスイートルームに施術用のベッドが運ばれ、私もそこへ袴姿で臨みました。コスメデコルテのリフトアップクリームを使ったマッサージと筋肉のゆがみを取る施術を行うと、ケイトは何度も「Amazing!」と感動の言葉を繰り返します。
 
最後には『宏衣の施術はなんてすばらしいの‼︎ 本当にありがとう」と、笑顔で話しかけられ、私も本当に感動しました。ケイトに自信と誇りをもらったこの経験は、人生における最も大きな思い出となりました」

49歳を前に独立。集大成ともなるサロンを開く

海外経験を経て、「きれいになる感動は万国共通」と確信した村木さんは、翌年に独立。サロン『Amazing♡beauty』を半蔵門に構える。
 
「ケイトが何度も発した『Amazing』が名前の由来です。特徴はレーザー治療で結果を出す『クリニックF』とコラボしたメニューです。私がやりたかったことを結集させたサロンとなりました」

村木宏衣さんの現在のサロン『Amazing♡Beauty』の内観

村木宏衣さんの現在のサロン『Amazing♡Beauty』の内観

50代に突入し、働き方が一変

現在、53歳。息子さんは結婚をし、来年春にはお孫さんが誕生する。人生を振り返り、40代までと50代では、働き方が本当に変わったと語る。
 
「今まで家族を養うため、利益を追求することが第一でした。そして何より自分に時間をまったくかけられませんでした。50代になり、もっと自分のために時間を使おうと思っています。好きか嫌いか、やりたいかやりたくないかで物事を選択できるようになりました。まあ、無理が効かなくなったのも事実ですが(笑)」

多忙な村木さんがこれからしたいこと

「実は、ハマれることがまだ見つかっていないんです」と話す村木さん。習字を習ってみたけれど、先生との日程が合わずに4ヶ月でフェードアウト。今続いているのは、週1ペースのパーソナルトレーニングだとか。
 
「自分がベストな状態でないといいパフォーマンスができないので。パーソナルトレーニングと平行して、毎晩お風呂上がりに30分ほど筋膜リリースやストレッチなどの“リセットケア”はしています。
 
勉強するのは好きなので、進化はし続けたいです。そして近い将来に、私のメソッドを教えるスクールを開きたいと思っています。京都など日本各地を旅行もしたいし…、ご縁があればいずれは再婚もしたいと思っているんです(笑)」

人生の先輩として、BAILA読者にメッセージ

「ツライ経験も、必ず肥やしになる! と言いたいです。困難に挑戦することで
自信にも繋がり、心の余裕も出てきます。
 
また、以前に誰かに『仕事のストレスは仕事で発散するしかない』と言われたのが心に残っています。逃げたって解決できません。逃げるよりこなして、自分の肥やしにしてほしいです。
 
私は赤坂のサロンから追い出されたときや、世の中が不景気になって大変だったときも、『どうしよう、困った』ではなく、『絶対大丈夫!』と声に出して頑張って来ました。

30代、40代は日々の業務に追われて、余裕が感じられないとき。気づいたときに自分の体を触ったり、手をかけてあげてください。自分を気遣うことがとても大事です」
 
 

サロン Amazing ♡ beauty 公式サイト

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