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【小田ユイコの働き方】30年以上第一線に。美容ジャーナリストの過去・現在・未来

いつの時代も「働き方」に悩むのは30〜40代。本企画では、憧れの先輩たちがどのような働き方をしてきたかを取材。10人目は、美容ジャーナリストの小田ユイコさん。30年以上第一線で活躍する美容ジャーナリストの、過去・現在・未来を探る。

小田ユイコ

美容ジャーナリスト

小田ユイコ


1965年東京生まれ。大学卒業後、主婦の友社に入社。ファッション誌やママ雑誌の編集を経て、独立。『Oggi』や『FRaU』といった人気女性誌のエディトリアルライターとして活躍したのち、『MAQUIA』の創刊メンバーとして編集部に入る。さらに、『MAQUIA Royale』の責任編集者としても活躍。現在『MAQUIA』『BAILA』『LEE』各誌、Webで美容記事を執筆。自身のインスタグラムやYouTubeでもスキンケアからインナーケア、メンタルケアなど多岐に渡った美容情報を精力的に発信中。

女性誌編集者として社会人生活をスタート

就活中、テレビ局などを回る間に、ふと思い立ってエントリーした主婦の友社に入社。そこで10年間、ファッション誌やマタニティ誌などの編集を歴任。ファッションから美容、カルチャーまで様々なページを担当する。


 「自分はファッション畑で行くと思っていましたが、直属の先輩が美容畑で、『美容も深くて面白いわよ』と言われてから興味が湧いてきました。『Ray』では美容担当編集になり、“ビューティ担当の裏話”をテーマに原稿を書いたりもしていて楽しかったのを覚えています。

そして入社3年目の26歳で結婚をしたのですが、新婚にもかかわらず、毎日夜中まで、そして休みも関係なく働いていました」

主婦の友社時代の小田ユイコさん

主婦の友社時代の小田ユイコさん。仕事の合間を縫うようにして出かけた旅行の写真と、『Ray』の納涼会の2次会でスタッフとカラオケに行ったときの写真。

32歳で会社を辞め、フリーランスの編集ライターに

出版社勤務が10年経った頃、小田さんは会社から「副編集長になってほしい」と言われた。ところがその瞬間、「会社を辞めるという手もあるな」とひらめいたという。

 
「仕事は楽しかったですし、ずっと会社にいると思っていました。でも突然、フリーランスの方が面白そうという“勘”が働いて。思い切って独立することにしたんです」

 
そこからは怒涛のライター生活。編集者としてMAXで働いていたと思っていた小田さんは、フリーになってからの方がさらに忙しかったと振り返る。

 
「お仕事の依頼をいただくと嬉しくてすべて受けていましたね。まさに、24時間営業(笑)。その頃は20代から50代以上向けの雑誌まで幅広くお仕事させていただいていて、記憶にないくらい忙殺されていました。

そんな生活なのに、夫は理解して応援してくれ、炊事や家事をなんでも手伝ってくれていました。いや〜、本当に感謝しています」

38歳で『MAQUIA』の創刊メンバーに

フリーの編集ライターとしてノリに乗っていた38歳のある日、集英社から新しく出版される美容専門誌を一緒にやりませんか、と声がかかる。それが『MAQUIA』だった。

 
「新雑誌の創刊に携われるのは、貴重なことだと思い引き受けました。ほかの仕事を整理して『MAQUIA』に3年間集中したんです。


色々な側面からテーマを考えて取材をし、進化を続ける美容に好奇心がそそられっぱなし!本当に勉強になりました」

MAQUIA時代の小田ユイコさん

『MAQUIA』時代の小田ユイコさん。スタッフと納涼会で屋形船に乗ったときの写真と、上はブルガリア取材、下はスリランカ取材の写真。

41歳でまたまたひらめき、フリーになる

自身が40代を迎えた頃、ひらめきの人、小田さんは「大人のライターとして、40代の雑誌をやりたい」と思ったそうだ。
 
「そう思うと、言葉にも発していたんだと思いますが、大人の雑誌からお声がかかるようになって。そんな矢先、『MAQUIA』から『お姉さん版を作りたい、ひいては責任編集として丸ごと一冊、手がけてほしい』と依頼されてびっくり。

私でいいのか?と思いながらも、『MAQUIA Royale』を半年間、無我夢中で作りました。相当なプレッシャーがありましたが、このときの体験が自信や覚悟にもなり、人生において本当に貴重な経験となりました」

小田ユイコさんが手がけた雑誌『MAQUIAロワイヤル』の写真

小田ユイコさんが手がけた雑誌『MAQUIA Royale』。

40代後半は、更年期障害との闘い

20代〜40代と走り続けてきた小田さんは、実は何度も大きな体調の変化を経験している。

「忙しすぎて、30代後半に突如として体力がなくなってしまったんです。アンチエイジングのクリニックで調べたところ、自律神経が乱れていると。気力だけでなんとかもっていて体力がなくなっていたんです。

だんだん集中力もなくなってきて毎日体調が優れず、これではダメだと運動することにしました。パーソナルトレーニングや加圧を始め、健康を取り戻しました。

 
「ところが、『MAQUIA Royale』を担当した41歳、今度は極度の精神的プレッシャーとプレ更年期が重なり、ホットフラッシュを経験しました。さらに、48歳から50歳までの2年間、更年期障害や生理不順などが続き、仕事以外は何もやる気がしなくなってしまったんです。それでも仕事を続けていてよかったです。今はすっかり健康です!」

57歳の今、最も情熱を傾けているのは……テニス‼︎

さらに、温泉に行くことも楽しみのひとつと目を輝かせて話す。


「最近、また温泉旅行に行き始めました。緑豊かな場所に行くと、こんなところに住みたいねと夫と話しながら、二拠点生活もいいな、なんて夢を見たりしています。でもまだピンとひらめいていないので、実現するのはまだまだ先かな〜」
 
また、動画配信も精力的に行なっている。

「私のアシスタントだった3名の美容エディター&ライターたちとYouTubeで『小田会ビューティCHANNEL』を発信しています。彼女たちと色々なテーマを掲げながら楽しくおしゃべりをして、美容の魅力を伝えています。毎回4人でできるのがとても嬉しいです」

テニス大好き小田ユイコさん

爽やかなテニスファッション姿の小田ユイコさん。

人生の先輩としてBAILA読者にメッセージ

「私はひらめき型なこともあり、あまり先のことは考えないんです。そのときそのときの一瞬を噛みしめるように生きています。


噛みしめると“充実感”となってそれが“幸せ”となります。イヤなことを言われたって、一日が終わる頃には“いいや”と思うようにしています。精一杯やったならいいじゃない、と思うことに。

 
この思考回路は、実はスリランカのお坊さんが書いた本『怒らないこと』(サンガ新書003)に影響を受けています。怒らず、溜めずに過ごすことがいかに大切かを教わりました。

 
私は、お風呂に入っているときや晩酌のとき、『あー、今日もよくやったわ』と自分を褒めて噛みしめます。皆さんも一日一日を充実感で終わらせてほしいです。このクセをつけると、毎日が楽しくなります!

 
朝起きたときには『さあ、今日も頑張りますよ!』と、新しい一日を新しい気持ちで始めてみてください。イヤなことや悲しいことがあっても、ほかのいいことで自分を評価してあげてください。自分に“イイね”をつけてあげてくださいね。

皆さん一人ひとりが、一日を幸せな気持ちで終えることができますように」

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