読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス! 大人のための今更漢字力検定、第32回はこの漢字です!
今日のお題【拱く】。
「拱く」、正しく読めますか?
最近は、音変化した読み方のほうが多く使われています。
わかった人はかなりの上級者!?
■ヒント
「拱く」の意味は
「腕組みをする。何も手だしをせずにいる。(集英社『国語辞典』)[第3版]」
意味からは、想像できない読み方かもしれません。
両腕を前で組み合わせる中国の礼法から由来のある漢字と言われています。
■使い方はこう!
「政府がいつまでも手を拱いていては事態が悪化するばかりだ。」
「現場の状況が分からず、会議室で手を拱いて待っているしかなかった。」
わかりましたか?
正解は……
↓↓↓
■正解は…
正解は、「こまぬく」 でした!
■ちなみに…今よく使われている、音変化した読み方はこちら
「こまぬく」って聞いたことない、「こまねく」じゃないの?と思った人、きっといますよね。
「こまねく」は「こまぬく」が変化した言い方で、元々は「こまぬく」。
ほとんどの辞書では「こまぬく」を見出し語として載せています。
ただし、現在はどちらも正しい読み方とされていて、
多くの人は「こまねく」を使っているようです!
また、「手をこまねく」の意味を、準備して待ち構えていた、と
いう意味に誤用してい人も多いようです。
元々の読み方&意味も正しく知っていた人はスゴいかも!
取材・文/高橋夏果