読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第301回は「独擅場」の読み方です!
今日のお題【独擅場】
「独擅場」、正しく読めますか?
簡単でしょ、と思ったあなた、もしかしたら読み間違いをしているかもしれません…!
■ヒント
「独擅場」の意味は
「独りで思うままに振る舞える場所・場面。独り舞台。(集英社『国語辞典』)[第3版]」
■使い方はこう!
「海外との取引はわが社の独擅場だ」
「柔道の世界大会は日本選手の独擅場だった」
正解は……
↓↓↓
■正解は…
正解は、「どくせんじょう」でした!
■「独擅場」と「独壇場」の違いは?
もしかして「独擅場」を「どくだんじょう」と読んだ人もいるのでは?
分かりづらいのですが、真ん中の漢字が正しくは「ほしいままにする」という意味の「擅(せん)」で、
舞台や集団をあらわす「壇(だん)」ではないのです。
「独壇場(どくだんじょう)」は「独擅場(どくせんじょう)」の誤読からうまれた言葉です。
「擅」を「壇」と間違え、「独擅場」=「独り舞台」の意味から、「独壇場(どくだんじょう)」の言葉ができたのだそう。
誤読からうまれた言葉ですが、いまは定着して、独擅場の意味で独壇場が使われることも多いです。
言葉の移り変わりって面白いですね。
取材・文/星野美和