読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第469回は「尤も」の読み方です!
今日のお題【尤も】
遠目に見たら「犬も」に見える!?
使い慣れない漢字ですが、意味はよく知っているはず。
■ヒント
「尤も」の意味は
「①理屈に合うさま。筋道が通るさま。②先に述べたことを受け、それに合わない事柄を以下に補足する意を表す。(集英社『国語辞典』)[第3版]」
■使い方はこう!
「マスクにサングラス姿では、不審に思われるのも尤もだ」
「紫外線対策は日焼け止めで十分だよ。尤もこまめに塗り直さなくては意味がないけど」
↓↓↓
正解は……
■正解は…
正解は……「もっとも」でした!
■「尤も」と「最も」の違いは分かる?
「最も」は「ほかと比べていちばん」という意味。
「最も」は副詞なので、“最も高い山だ”のように他の言葉について程度をあらわすものになります。
「尤も」は、“尤もな意見”のように名詞として使われたり、“A。尤もBだが”のように接続詞として使われたりします。
■「尤」は指事文字
形がなく、抽象的な意味を表すために生まれた文字を指事文字と言います。
「尤」は、手の先端に一線を付けたかたちから、「異常な事柄としてとがめる」という意味を表しているんだそう。
見慣れない「尤」という漢字。この機会に覚えてみてくださいね。
取材・文/高橋夏果